鼻翼(小鼻)の付け根が沈み込んでいる状態を改善する手術を「貴族手術」といいます。
元々、韓国でそう言われていたのが日本でも一般的な呼び名になりました。
この手術については以前のブログで触れています。
ただ、それから10年近くたち、ヴェリテクリニックで行っている術式自体が大きく変わっているので、改めてそのことを中心にお話ししたいと思います。
鼻翼基部の骨格が低形成であることがこの根本的な原因であるため、この部分に何らかの素材でボリュームをつけるのがこの治療の目的になります。
この際、脂肪やヒアルロン酸といった柔らかい材料では、鼻翼基部の外側の鼻唇溝の陥没は改善できても、鼻翼自体を持ち上げることは困難です。
鼻翼自体を持ち上げようとするとシリコンのような固形の材料が必要になります。
このことは、昔のブログで説明しているので、もしよろしければそちらを参照してください。
以前の術式では既製品の鼻翼基部専用のシリコンプロテーゼを使用していました。
これが当時使用していたものになります。

これを、口腔内などから鼻翼基部の直下の骨の上に挿入していました。

基本的にはこのタイプでも問題はないのですが、一つ欠点がありました。
これはプロテーゼがずれやすいということです。
口元は、食べたりしゃべったりと絶えず動いている場所なので、どうしてもその影響でずれる可能性があります。
手術の際、位置が変わらないように周囲の組織に固定するのですが、それでも時間が経つとずれることがあります。
それを確実に防ぐためにはチタン製のスクリューなどで骨自体に固定するのがベストですが、そこまでしなければいけないのかという根本的な問題もあると思います。
このずれるということについては、以前の術式では可能性をゼロにすることはできず、実際他院の修正でも一番多いのがこのケースでした。
現在は、この問題についてはほぼ解消できたと思います。
その大きな要因は、オーダーシリコンプロテーゼの存在です。
ヴェリテクリニックでは、鼻の手術の際にもシリコンを使用する場合は、ほとんどのケースでオーダープロテーゼを使用しています。
オーダープロテーゼを作成する際は、まずCTのデータから骨格模型を作成し、時間経過で硬化する素材で原型を作成します。
これを医療用シリコンを製作するメーカーに送り、同じ形状のシリコンに作り替えてもらいます。
オーダープロテーゼの利点は、骨格にぴったりフィットするので自然な形状になりやすいというところです。
骨の面は平坦ではなく微妙な局面や凸凹があるのが普通で、既製品のシリコンだとこれが原因で、わずかな隙間や浮き感が生じてしまいます。
これもシリコンがずれる要因の一つになっていました。
前述したように、オーダープロテーゼは骨に隙間なくピッタリフィットするので、形状が自然になるだけでなく、安定感がありズレにくいのも特徴です。
それだけでなく、オーダープロテーゼにはさらに安定する形状的な特徴があります。
それを説明する前に、実際の鼻翼基部のオーダープロテーゼの写真を見てみましょう。

いかがですか。
先ほどの既製品と何か違いますね。
そうです。オーダープロテーゼは左右つながっているのが最大の特徴です。
左右つながっているだけでも従来の既製品よりずれにくいのですが、さらに真ん中の部分が前鼻棘(ぜんびきょく)という鼻柱の基部にある骨の突出部に固定されるため、プロテーゼを固定しなくてもずれる心配がないほど安定します。
念のため、数か所周囲の軟部組織に固定はしますが、もちろんスクリューで固定する必要はありません。
ちなみに下の写真の赤丸の部分が前鼻棘です。

このオーダープロテーゼのメリットは他にもあります。
それは、鼻柱基部を前方に出すことができるということです。
鼻翼基部の骨格が低形成である方の多くは鼻柱基部も沈み込んできます。
この部分が沈み込んでいると、口元が盛り上がって見えます。
逆に、適度にこの部分が前に出ることによって、キレイなカーブの「Cカール」ができ上品な口元になります。

左右のつながりの真ん中に当たる部分のオーダープロテーゼのを厚くすることで、鼻柱基部を前方に押し出すことができ、Cカールの形成に貢献します。
逆に、この部分を変えたくない場合は、この部分のシリコンの厚みを極力薄くすることで前方に膨らむのを防げます。
実際のビフォーアフターではこんな感じです。
ちなみにこのモニターの方は鼻中隔延長も行っているので、鼻先も高くなっています。

オーダープロテーゼ以外で行っているのは、肋軟骨を用いる術式です。
ブロック状に削った肋軟骨を用いる方法もありますが、一番多いのは一辺1mm程度のダイス(さいころ)状に細かくした肋軟骨を、あらかじめ作った鼻翼基部のスペースに挿入する方法です。
同じ方法で、鼻柱基部にも入れることもあります。
自家組織にこだわる方や、肋軟骨を用いた鼻中隔延長を同時に行う場合には良い適応になります。
オーダープロテーゼに比べると術後の形状がどうしても多少アバウトになってしまうのが欠点ですか、実際にはそれほど問題になることはなく、私自身はこの術式を用いることも少なくありません。
この術式のメリットを挙げるとしたら、ご自分で触った時の自然さです。
プロテーゼはどうしてもご自身で触ればそこに存在する感覚があります。
ダイス状の肋軟骨もそれが全く無いわけではありませんが、大きな固形物ではない分少ないと思います。
この貴族手術は口元を上品に見せるのにとても有効で、この名前の由来もそんなところからきているのかもしれません。
この手術を単独で行う場合もありますが、多くの場合は鼻のほかの手術と組み合わせて行っています。
次は貴族手術の適応や単独でこの手術を行う場合の問題点、どういった手術と組み合わせるとより効果的かについてのお話をしたいと思います。
>>貴族手術2 この手術の向き不向き デメリットとそれに対する対策について
・鼻整形
・鼻プロテーゼ(隆鼻術)
・小鼻縮小術
・鼻尖縮小術
・鼻尖形成術
・鼻中隔延長術
・ワシ鼻修正
かぶるまぶたに、そっとひと手間。
ナチュラルに引き上げる、眉下切開。
メイクが映える目元に。
ヴェリテクリニックの上眼瞼リフト(眉下切開)は、老けた印象を与えるまぶたのたるみや、厚みを自然に改善し、若々しい目元を取り戻す手術です。
皮膚や脂肪、筋肉の状態を的確に診断し、必要に応じて眼輪筋やROOFへの処理を丁寧に行うことで、仕上がりの美しさと機能性を両立させます。
眉毛のラインに沿った切開により傷跡も目立ちにくく、自然でバランスの取れた目元を実現します。
上眼瞼リフト(眉下切開)とは、加齢やまぶたの構造により垂れ下がった上まぶたを、眉の下から皮膚を切除して引き上げる手術です。
視界の改善や軽快な目元の印象だけでなく、厚ぼったさやくぼみのバランスも整えられるのが特長です。
たるみを根本から取り除きつつ、目の開きをサポートするため、見た目と機能の両面で若返り効果が期待できます。
上眼瞼リフト(眉下切開)には以下のような見た目の改善効果が期待できます。
まぶたの構造に合わせて皮膚や筋肉、脂肪を調整することで、機能面の改善とともに、印象の変化が得られます。
ヴェリテクリニックの上眼瞼リフト(眉下切開)は、単なる皮膚切除にとどまらず、まぶたの構造やたるみの原因に応じて、眼輪筋やROOFなどの組織を丁寧に処理するのが特長です。
術前には状態を的確に診断し、皮膚だけでなく脂肪や筋肉の調整も行うことで、より自然で若々しい仕上がりを追求します。
経験豊富な医師による繊細で丁寧なデザインと縫合技術により、傷跡も目立ちにくく仕上がります。
クリップで余分な皮膚をつまみ、仕上がりのデザインを確認し、余った皮膚を切り取る範囲を決めます。
この時点で、肩こりや頭痛が取れるかどうかも診断します。
デザインに沿って余分な皮膚と眼輪筋を切除し、数カ所仮縫合します。
たるみの多いまぶたでは、強くまぶたを持ち上げる必要があるため、目を開けているのに疲れを感じるようになり、肩こりや頭痛の原因になります。
ヴェリテクリニックでは、上眼瞼リフトによって肩こりや頭痛が改善するかを手術の前に簡単なチェックを行っています。
上まぶたを小さなクリップではさんだり、テープでまぶたを持ち上げたりしたときに、肩の緊張がほぐれ肩こりが楽になる、頭痛が軽減を感じる方は、まぶたが原因で肩こり・頭痛が起こっていると診断できます。
また、あまり体感できなくても、テープを外したとき即座にまぶたの重みを感じたり、肩こり、頭痛が起こる方もまぶたが原因で肩こり・頭痛が起こっていると診断できます。
テープやクリップでまぶたを持ち上げてみて、頭痛や肩凝りが改善する人は、まぶたの手術を受けることでその症状がよくなります。
術前のチェックで症状の緩和を認識できなかった患者さんでも手術のあとで頭痛やうつがよくなったという人がいました。
眉毛の上から余分な皮膚を切除したるみを改善します。
眉毛が下がっている方や二重幅を自然に広く見せたい方にも適しています。目とまゆ毛が離れると顔の彫りが浅くなりさっぱりとした印象になります。
額のゆるみが原因によるまぶたのたるみには前額リフトが適しています。
目と眉が遠ざかります。目とまゆ毛が離れると顔の彫りが浅くなりさっぱりとした印象になりますが、その反面間延びしたイメージになります。
どの手術法を選択するかはその方の顔全体のイメージや好みと眉毛と目の距離感で決まります。
1.切りとるエリアをデザインしてメスで切っていきます。
2.眉毛のすぐ下の厚い皮膚を切除します。脂肪が多い場合には、まぶたの奥の脂肪(眼窩脂肪)も切除します。
3.引き上げて縫合すると、上まぶたが引き上がります。仮縫合してリフトが十分か確認します。
4.眉毛のラインに沿って縫合していきますので、ほとんど傷跡は目立ちません。また、皮膚だけでなく、内部組織も丁寧に縫合し、二層の縫合をすることで痛みの軽減や傷の回復を助けます。
上まぶたのたるみ具合や皮膚の質感、目の開き方、眉の位置などを詳細に診察しながら、施術の適応を慎重に判断します。
自然な若々しさを損なわないことを重視し、眉下のラインに沿って切開位置を綿密にデザインします。
麻酔を施したうえで、眉下のラインに沿って皮膚を切開し、余分な皮膚を丁寧に切除します。
必要に応じて、眼輪筋や皮下組織の処理も併せて行い、まぶたの重たさを根本から改善します。
術後症状である腫れ、疼痛、内出血に対する専門的な対処法をご提供し、必要時には迅速な追加診療と適切な処置を実施します。患者様個々の治癒過程に応じたオーダーメイドのアフターケアを徹底して行っております。
約2週間(3日目くらいが腫れのピーク)朝晩にむくみや目やにが増えることがあります。内出血や感染症があった場合、腫れが長引くことがあります。
手術操作によって細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し目の周囲が紫色になりますが、1~2週間で消失します。白目に内出血が出現することもありますが、1~2週間で消失します。
7日目(眉下についている黒い糸を抜糸します)
7日目
手術当日から使用可能ですが、違和感があるときは中止してください。
アイメイクは抜糸の翌日から、その他の部分は手術翌日から可能です。
約3~6ヶ月
併せて行う施術などにより個人差がございます。詳しくはカウンセリング時にお尋ねください。
腫れやむくみにより、一時的に左右差が生じる、二重のラインが広がる、ラインのくい込みが強く感じる、などの変化が見られることがあります。視界がぼやけて見えることがありますが、腫れが引くとともに改善されます。
傷の赤みは数ヶ月かけて薄茶色(色素沈着)から白っぽい線へと変化していきます。
手術後も、たるみによる変化など、加齢による影響は続きます。
併せて行う施術などにより個人差がございます。詳しくはカウンセリング時にお尋ねください。
二重の形は変わりませんが、幅は広くなります。
二重の形はもともとの形を維持しますが、たるんだ皮膚がなくなることにより、その分二重の幅は広くなります。
わざとらしいと二重になることはなく、すっきりとした自然な目元に仕上がります。一重まぶたの方は、一重のままたるみを改善します。

前回のブログ(目尻切開 効果が大きく後戻りもしない最新術式 Part1)でもお話ししたように、従来の目尻切開は単純に目尻を切って外側に広げる手術でした。
それに対し、今私たちが行っている目尻切開は簡単に言えば目尻を外に引っ張り、さらに下方向にも移動可能な手術です。
下眼瞼には前回のブログで説明したグレーラインのすぐ下に瞼板という硬い板のような組織があります。

この瞼板は、瞼を支える骨格のような役割を果たしています。
同じ構造は上眼瞼にもあり、埋没法の瞼板法という術式の際に聞かれたことがある方もいらっしゃると思います。
この瞼板は前述のとおり硬いしっかりとした組織で、グレーラインにつながっているため、瞼板を外に引っ張ればグレーラインもそれに伴って外に動きます。
つまり、目尻切開の際に、瞼板を外に引っ張ることによって下眼瞼のグレーラインそのものを外側に移動させ目尻を広げるのがこの術式です。
さらに言えばグレーラインの外に目尻を作るのではなく、グレーラインそのものを外側に動かすのがこの手術のポイントです。
当然外に引っ張るためにはそれをどこかに固定する必要があります。
ご自分の目尻を指で触っていただくと、目尻のすぐ外に骨をさわれると思います。
これは目を収めている眼窩の周囲を構成する骨で、この部分は頬骨の一部になります。


骨にはその表面に骨膜という硬い丈夫な膜があります。
この骨膜に瞼板の外縁を固定することで下眼瞼のグレーラインを外側に移動させます。
ここでもう一つ大切なことがあります。
目尻の位置を外に移動させるだけであれば、目尻を切開せず上下のグレーラインのつながりを保ったまま瞼板と骨膜を固定するだけでいいように思えます。
でも、この方法には大きな問題があります。
それは上眼瞼のグレーラインを外に引っ張ると、目が開きにくくなるということです。
ご自分で今の目尻を外に引っ張ていただくと、このことが簡単にわかっていただけると思います。
明らかに、上まぶたが下がっていわゆる下垂したような状態になりましたよね。


つまり、下眼瞼のグレーラインを外に引っ張ることは問題なくても上眼瞼のグレーラインを外に引っ張ってはいけないということです。
ですから、この術式では下眼瞼と上眼瞼の間は従来の術式と同様、一旦切り離して下眼瞼のグレーラインだけを外に移動させます。
そのため上眼瞼に関しては従来の術式同様、切開で広がった部分にはグレーラインは存在しなくなります。
しかし、前回のブログの最初で触れたように、上眼瞼は元々まつ毛でグレーラインそのものがあまり見えていないこと、さらにまつ毛は外に伸びるため、上眼瞼の切開で広がった部分はまつ毛で隠れ目立ちません。
この術式を前回同様、イラストにしてみました。(まつ毛は省略しています)

稚拙なイラストで申し訳ありません💦
上の矢印のラインで切開し、下眼瞼の瞼板を外側の眼窩の骨膜に固定することで、下眼瞼のグレーライン自体が新しい目尻の位置まで移動しています。
イラストのように上眼瞼の広がった目尻にはグレーラインが存在しませんが、実際の目ではこの部分はあまり目立ちません。
ここで、この術式の特徴とメリットを整理してみたいと思います。
前回従来の術式の問題点を3つ挙げました。
改めて挙げると
1.目尻切開で広げた部分は細く見た目に分かりにくい
2.後戻りしやすい
3.切開で広げた部分はグレーラインが存在しない
では新しい術式でこれらの問題点が解消できたか検証してみましょう。
まず1ですが、瞼板の固定位置を下方に下げることによって上下のスペースを従来の術式より広げることができます。
2についても、瞼板と骨膜を強固に固定することで、後戻りを防げます。
3については先ほどからお話ししているように、少なくとも見た目に目立つ下眼瞼のグレーラインは新しい目尻の位置まで存在します。
というわけで、ほぼ従来の術式の問題点を解決できていると思います。
さらにプラスアルファのメリットがあります。
これは問題点の1でも触れたことですが、瞼板をどの高さの頬骨の骨膜に固定するかによって目尻の高さを変えることができます。
このことをイラストで説明します。

左から順番に、瞼板と骨膜の固定位置を下げています。
これだけでかなりイメージが変わります。
つまりこの術式では、目尻を外に広げるだけでなく、下げることも可能です。
目尻を下げる手術として目尻靱帯移動術がありますが、この手術を行わなくても目尻切開だけで目尻の位置を大きく下げることができます。
そして、下げれば下げるほど目尻の縦方向のスペースは広がります。
上のイラストの固定位置の違いで、どのくらいスペースの広がりに差があるかを見てみましょう。

目尻切開で広がった部分を水色で塗っていますが、かなり違いますよね。
だからと言ってあまり固定位置を下げすぎると、不自然な目になってしまうので注意が必要です。
当院では手術の前には、どの程度下がった感じがご自身の好みに合うのかをシミュレーション画像を用いて確認しているのでご安心ください。
では最後にこの術式で手術している目尻切開の実際のモニターの方を見てみましょう。
それぞれの症例で、正面と斜めからの術前後写真を提示しました。
それぞれの症例でご希望される目尻の高さが違うので、変化の程度には違いはありますが、
外方向に目尻は広がるだけでなく、目尻の位置が下がることで縦方向にも広がって、いわゆる「タレ目尻」になっています。
下まぶたのグレーラインも、手術で広がった新たな目尻位置ギリギリまで伸びているので、まつ毛が目尻まで存在していることもお分かりいただけるお思います。
モニター1 22歳女性

モニター2 39歳女性

モニター3 26歳男性

ヴェリテクリニックでは、すべての手術において今現在の技術に満足することなく、より優れた技術を絶えず追求しています。
この目尻切開も数年後にはさらに進化を遂げているかもしれません。
・二重整形・目元整形
・二重埋没法(切らない二重術)
・目尻切開法
通常価格 ¥990,000~¥1,320,000(税込)
→最大40%OFF
通常価格 ¥1,320,000~¥1,650,000(税込)
→最大40%OFF
※モニターには審査がございます。
※カウンセリング代、検査代、麻酔代は別途かかります。
ヴェリテクリニックのフェイスリフト(切開リフト)は、耳の周囲など目立ちにくい部位を切開し、皮膚や筋膜に加えてリガメント(靱帯)も同時に引き上げる方法で、リフトアップの強さと持続性を高めます。傷は耳の溝に一致させて目立ちにくくし、頬・頸部のたるみに対応します。必要に応じて頬部と頸部を同時に行い、すっきりしたフェイスラインを目指します。
耳の周囲の目立たない部位に小さな切開を行い、リガメント法を用いてたるんだ皮膚を引き上げます。
首のたるみを気にされている方は頬部と同時に行うことで、さらに若々しく、綺麗なフェイスラインに仕上がります。
1~2 週間程で目立つ腫れはひいていきます。
細かい血管が傷つくと、皮膚の下で出血し、紫色になりますが、2~4週間で消失します。
皮膚の中に血が溜まるのを防ぐ為に血を抜く管を挿入します。翌日~3日間留置することがあります。管を抜く際に傷口から出血することがあります。
1週間、その後は就寝時のみ1ヶ月間装着して下さい。
耳、首、こめかみなど表面の傷口は 1週間後、頭の中の傷口は 2週間後
1~3 日目(4 日目)・1 週間目・2 週間目
傷口以外はドレーン抜去の翌日から、傷口部分は抜糸の翌日から可能です。
4~6 ヶ月
併せて行う施術などにより個人差がございます。詳しくはカウンセリング時にお尋ねください。
術後 3 ヶ月はムクミがあるためリフトアップによる小顔効果が実感できないことがあります。
術後 3 ヶ月はつっぱり感のある顔になりますが、徐々になじんできます。
術後 1~3 ヶ月は違和感があり、口が開けにくくなることがありますが、徐々に改善されます。
傷の赤みは数ヶ月かけて薄茶色(色素沈着)から白っぽい線へと変化し改善します。3~6 ヶ月は傷が硬くなりますが、徐々に改善されます。
併せて行う施術などにより個人差がございます。詳しくはカウンセリング時にお尋ねください。
医者にとって一番大切なことは患者さんとの信頼関係を築いていくことです。
その為には1人1人の患者さんに最適な医療を提供していくことと考えています。
日本外科学会認定医/日本抗加齢医学会認定 日本抗加齢医学会専門医/日本形成外科学会会員
経歴1992年
金沢大学医学部卒業1992年
名古屋大学第一外科1992年
静岡済生会病院外科1996年
大垣市民病院外科2000年
坂下病院外科医長2001年
大手美容外科院長 就任2005年
ヴェリテクリニック入職2008年
ヴェリテクリニック名古屋院院長 就任2026年
ヴェリテクリニック統括院長 兼 名古屋院院長今回はいまヴェリテクリニックで行っている目尻切開についてお話ししようと思います。
目尻切開については大昔のブログでもお話ししましたが、その時とは術式も変わり、術後の変化も以前より大きくなったので、それについて触れたいと思います。
ちなみに以前のブログはこちらです
もう一度おさらいを兼ねて、この部分の解剖について触れたいと思います。
上下眼瞼の瞼縁の形状をよく見てみると、まつ毛の生えている部分の内側の辺縁が淡いピンク色の帯のような形態をしているのが分かると思います。
上眼瞼はまつ毛で隠れてしまっていることも多いのですが、下眼瞼はほとんどの方が見えていると思います。
この帯を、gray line(グレーライン) と言います。ピンクなのになぜグレーなのかについては以前のブログで触れたので省略します。

上下のグレーラインがぶつかる目尻の角(外眼角)を外側方向に切開し、上下を縫い合わせるのが以前の目尻切開でした。

この時、少しでも目尻が大きく広がるように上下の皮膚を切除し縦方向に引っ張る術式もあります。
「以前の」と言いましたが、目尻切開で検索するとほとんどのクリニックでこの術式が載っているので、今でもこれがスタンダードな術式であると思います。
この術式にはいくつかの欠点があります。以前にも触れたことですが大切なことなので改めて触れておきます。
一つは目尻切開で横に広げた部分は細く見た目に分かりにくいという事です。
ちなみに先ほどのイラストで目尻切開による変化はお判りいただけたでしょうか?
水色のスペースが目尻切開で広がった部分です。

目尻に切れ込みができているだけで、上下に大きく広がるわけではないので、正直微妙な変化です。
上下の皮膚を切り取る事で多少広がり分かりやすくなりますが、それでも限界があります。
二つ目は後戻りし易いという事です。
切開した部分の上下が再癒着する事で後戻りしてしまいます。
先ほども触れたように、切開でできたスペースは狭いので、時間とともに再癒着して後戻りしてしまいます。
これを防ぐ目的で、グラマラスライン手術(下眼瞼下制術)を同時に行うことを前回のブログでは提案していますが、単独手術ではある程度の後戻りは避けられないと考えています。
3つ目は、先ほどお話ししたグレーラインが途切れてしまうという事です。
簡単に言えば、この術式で広げた部分の目尻にはグレーラインが存在しないという事です。
上眼瞼は元々まつ毛でこのグレーラインが隠れていることが多いのでそれほど問題にはなりませんが、下眼瞼は明らかに途中からグレーラインが途切れ、当然その先の部分にはまつ毛も生えません。

これについては、手術された当事者でも気づいていない場合も多いのですが、手術を受ける以上事前にこの事実を知っておくべきであると思います。
私が昔この術式で行っていた時には、術前のカウンセリングで必ずお伝えしていました。
ここからがいよいよ本題です。
今現在ヴェリテクリニックでは、この従来の術式の欠点をすべて解消し、なおかつプラスαの効果のある術式で目尻切開を行っています。
次はこのことについてお話ししようと思います。
>>目尻切開 切開効果が大きく、後戻りもしない最新タレ目尻拡大術 Part2
・二重整形・目元整形
・目尻切開法
・グラマラスライン(タレ目形成・下眼瞼下制術)
鼻の穴が目立つと一言で言っても、この原因は一つではありません。
例えば以下のようなタイプがあります。イメージイラストを作ってみました。
1 シンプルに鼻の穴も大きく目立つタイプ

2 アップノーズで鼻の穴のある面が正面から見えやすいタイプ(いわゆる豚鼻)

3 鼻の穴の形が特徴的で、必要以上に存在感が強くなっているタイプ

1のタイプは単純に小鼻の内側の一部を切除することで目立たなくなります。いわゆる内側の鼻翼縮小です。
その際、却って小鼻の外側の丸みが増えてしまうタイプの方は、一緒に外側の鼻翼縮小を行う必要があります。
例えば先ほどの1のタイプであれば、鼻翼縮小の内外両方を行うことで鼻の穴が小さくなり目立たなくなります。
(写真の黄色が内側切除の位置、青が外側切除のデザインです)

ここを切ることでイラストのような目立たない鼻になります。


2のタイプ いわゆるアップノーズの鼻は、正面から鼻の下面が見えやすいのが特徴です。
そうなると当然ですが鼻の穴が丸見えになります。
これをイメージできるよう手の平に黒い丸(鼻の穴のつもり)を画用紙で作って貼ってみました。
少しずつ手のひらの角度を変えてみます。




角度を変えると黒丸の見え方が変わりますよね。つまり黒丸のサイズは一緒でも目立ち方が変わるということです。
一番上のような見え方は実際の鼻ではありませんが、2番目と3番目くらいの角度の違いでも見え方が大きく変わるのがわかると思います。
つまりこのタイプは、鼻の穴の大きさより穴のある鼻の下面が正面からよく見えることが目立つ原因なので、鼻翼縮小しても単純に見える鼻の穴が小さくなるだけで、鼻の穴が見えなくはならず、目立つことに変わりはありません。
ですから鼻翼縮小ではなく、鼻の下面が見えにくくなる手術を行う必要があります。
具体的には、鼻中隔延長が一番の適応になります。
この手術は、鼻先を構成している鼻翼軟骨を動かすことで、鼻柱の長さや角度を変えることができます。
14年前のブログで提唱した「四角い鼻」がそれにあたります。アップノーズな鼻は基本三角形なので、鼻柱を下げることで四角形の鼻にします。


鼻の穴のある面が水平に近くなることで穴のある部分の面が下を向くので、正面から見えにくくなります。


具体的な術式については鼻中隔延長術を参照してください。
3のタイプで最も目立つのは、鼻孔縁(鼻の穴のふち)のカーブが強く、正面から見て鼻の穴が尖って見える方です。
このタイプは注意が必要です。
なぜなら、1のタイプの方が行うような内側の鼻翼縮小を行ってしまうと、鼻翼が内側に寄ることによって鼻孔縁が余計に尖ってしまいます。
場合によっては尖るだけでなく上に上がってしまいます。
このタイプの治療は、このカーブをなだらかにすることです。

そのために行うのが、鼻孔縁形成です。
この手術は、耳介から皮膚と軟骨がセットになった組織を採取し、鼻孔縁の裏側つまり鼻の穴の中に移植して鼻孔縁を下げる手術です。
詳細は鼻孔縁形成を参照してください。
鼻の穴の尖った感じがなくなることで、劇的に鼻の穴が目立たなくなります。


この尖がりタイプの方は、この手術で劇的に鼻の穴の存在感が無くなるので、本当にお勧めで、私の大好きな手術の一つです。
もちろん、1,2,3のタイプが合わさっているケースもあります。
この場合、複合的な手術が必要になるケースも少なくありません。
ご自分がどんなタイプであるのかを手術の前にしっかり把握する必要があります。
ヴェリテクリニックには、すぐれたシミュレーションソフトがあり、それぞれの手術でどんな変化が得られるのかを術前に視覚的に把握して手術を選択していただけます。
鼻翼縮小のような組織を切除する手術は、基本後戻りできない治療です。
後悔のない手術を受けていただけるよう私もできる限り正確に術後のイメージを術前にお伝えするので、皆さんも慎重に治療法を選択してください。
今回、約7年ぶりにこのブログを更新しました。
様々なSNSで多くの若い先生方が美容外科の治療についてお話しされているのを見て、私の役目は終わったと感じていましたが、あえて動画や写真ではなく、文字で語れるブログだからこそできることが残っているのではないかと再開してみました。
四半世紀以上この分野に携わってきて、私自身も美容医療に対する考え方や取り組み方が昔とは変わってきたこともあります。
ですから以前書いた内容と重なることも、最近の私の思いを織り交ぜながら改めて触れていきたいと思っています。
・鼻整形
・小鼻縮小術
・鼻中隔延長術
・鼻孔縁下降術(鼻孔縁形成術)
※本記事は、2026年2月時点の最新の医学的知見に基づき、李医師が内容を監修・アップデートしています。

目頭切開と言う手術があります。簡単に言うと、
蒙古ひだを切ることで眼が大きく見える、離れて見える眼が近づく、二重整形後の二重のラインが平行型になりやすくなるなどのメリットがあります。
蒙古ひだというのは、形態人類学的にモンゴロイドと呼ばれる人種に特徴的な形状と言われています。実際にネグロイド(黒人系)やコーカソイド(白人系)には見られません。
ちなみに私の持っている眼科学の教科書には蒙古ひだという言葉は載っていません。代わりに内眼角贅皮(epicanthus)という言葉でこの蒙古ひだの事を説明しています。
ただし600ページ以上ある本の内容としてはあまりにもそっけなく、たった2行程度で「上眼瞼よりの皮膚の襞が内側に向かうために、内眼角部や涙球が覆い隠される状態。(眼科学 メディカル葵出版)」と説明されているだけです。それ以外ではDown症候群や胎児期アルコール症候群といった先天性疾患の身体的特徴として多少触れられています。
こういった疾患では通常より極端に発達した蒙古ひだが特徴です。実際、眼科学的に内眼角贅皮というと、こういった疾患に伴う特殊な蒙古ひだを示すことが多く、そのため蒙古ひだ=内眼角贅皮と言いきってしまって良いのか多少疑問が残ります。
いずれにせよ眼科学の教科書でほとんど触れられていない所からも、機能的にはあまり意味のない器官のようです。
一説には北方モンゴロイドが寒さから眼を守るために発達したであるとか、砂漠の砂から眼を守るために発達したと言われているので、機能的に全く無意味という事は無いのかもしれません。
でも、白人や黒人の方々が蒙古ひだが無くて困ったという事は聞かないので、少なくとも目頭切開をして機能的に何か弊害があることは無さそうです。

この部分(眼の内側)を解剖学的には内眼角部と呼びますが、ここには涙丘というピンク色をした膨らみがあり、その外側には余った涙を一旦貯める涙湖という器官があります。
白人や黒人ではこういった器官が露出していますが、蒙古ひだのある方はこれらが全体もしくは部分的に隠れています。
最初にもお話ししましたが、目頭切開は蒙古ひだを切開することで目頭の隠れている部分=内眼角部を出す手術です。

つまりゼロから新しく目頭の形を作り出す訳ではありません。あくまで内眼角部の今まで隠れていた部分が見えるようになった結果として、目頭の形が変わります。
手術の際に「下方に尖った目頭にしたい。」とか、「内側に大きく開いた目頭にしたい。」など希望をおっしゃる方は多いのですが、あくまで手術で出来るのは、その方の隠れている内眼角を露出させることだけです。
つまり、その方の元々の内眼角部の形以上に下げたり大きく広げる事はできません。無理に引っ張ることで多少さらに形は変わるかもしれませんが、かなり不自然な状態になってしまいますのでお勧めできません。
ただし、この蒙古襞の切除の仕方、つまり隠れている内眼角をどんな形に露出させるかを工夫する事で、ある程度であれば術後の目頭の形態をコントロールすることは可能です。
蒙古襞の無い白人や黒人の内眼角(目頭)の形にも多様性があるように、蒙古襞に隠された東洋人の内眼角にもさまざまな形態があります。
同じように蒙古襞を切ったつもりでも思った以上に目頭が開きすぎてしまったり、逆にさほど変化が無かったりする事もあるので、術前のカウンセリングでどの程度変わるのか(変わりたいか)、どういった形にしたいかなどドクターと充分相談した上で手術に臨んでいただければと思います。
目頭切開の術式は、大きく分けると2つの方法になります。
前者の代表的な術式は、内田法やIrit法などです。後者で有名なのはZ法です。
特に前者にはその切除の仕方で非常に多くの術式があり、それぞれに名前が付いていますが、きりが無いのでここでは省略します。
前者の方法に共通しているのは、皮膚を切除し引き寄せて縫合するため、術後の傷にひきつれ(緊張)が起こり易い事です。そのため傷に肥厚性瘢痕が生じ目立ってしまったり、引っ張られることで傷の幅が広がると、その分後戻りしてしまいます。
もちろん、なるべくひきつれが生じないように切除の仕方(形)にいろいろな工夫がされていますが、それでも全く傷に緊張がかからないようにするのは難しいと思います。
Z法は字のごとくZ型に皮膚を切開してその上下(前後)の皮膚を入れ替える事で目頭を開く方法です。この術式では、入れ替えの際に皮膚の盛り上がり(ドッグイヤー)が生じた際だけその部分の皮膚を切除する事はありますが、それ以上に大きく皮膚を切除する事はありません。
ですから、傷に大きな緊張がかからず非常に奇麗に傷が治ります。とうぜん後戻りもほとんどありません。それ以外にも、メリットはあります。
例えば、もし蒙古ひだを元の形に戻したい時などは、最初の手術と逆に皮膚の入れ替えをすることで、完全とは言えないまでもかなりそれに近い状態に戻すことが可能です。
皮膚を大きく切除するタイプの目頭切開を行った方も、内眼角の内側の皮膚を逆Zのデザインで切開して蒙古ひだを作る事は可能ですが、最初の手術で皮膚を切除している分この部分の皮膚に余裕がありませんので、元の状態まで戻すのはかなり難しくなります。

Z形成は瘢痕拘縮・陥凹変形などの治療によく用いられる方法で、基本的には2つの三角皮弁を入れ換えることで2点間の距離の延長を行います。切開線がZ字型になるため、このようによばれています。
この図は、Z型に切開し(オレンジのライン)、XとYという二つの三角皮弁を入れ替える事で縦軸の長さが伸びていることを現しています。これを利用して拘縮部の伸展などを行います。
この図をよく見ると、横軸は逆に短くなっている事が分かります。通常の治療で用いる場合とは逆に、目頭切開ではこの横軸が短くなる事を利用します。
つまり、蒙古ひだの横方向の長さ(幅)を短くするためにこの手技を用います。といってもこの図だけでは何の事か分かりませんよね。

蒙古ひだは内眼角部を覆う皮膚の膜です。正面から見える蒙古ひだの裏側はどうなっているかといえば、ここにも皮膚があります。
つまり蒙古ひだは表裏二枚の皮膚で出来ています。これが涙丘の上で浮いている状態といえばなんとなく分かって頂けるでしょうか。この特殊な形態のために、目頭切開のZ法が理解しづらくなっています。
ではここで、実際の目頭切開のデザインを見てみましょう。

むらさき色に引いたラインが切開線です(写真左)。するどい方は気付かれたと思いますが、Z法なのにZの形じゃないですね。どちらかと言えばV型です。実は先ほどお話した蒙古ひだの裏側部分に、切開線の続きが隠れています。
この部分が表に出るよう指で蒙古ひだを内側に引っ張ってみましょう(写真右)。
すると、もう一本の線が出てきて、切開線のデザインがZ型になりましたね。このデザインに沿って切開を加えたのち、Z形成の要領で三角皮弁の入れ替えを行います。
上で説明した入れ替えで目頭が開く部分というのが分かりにくいと思いますので、ここからはイラストと折り紙を使ってこの手術を体験してみましょう。

まず、折り紙を一枚用意したら、端から1/4位の位置で縦に折ります。
この折った部分の表裏がそのまま蒙古ひだの表裏になります。

次に白紙の紙に大きめに眼のイラストを描いたものを用意します。
このとき蒙古ひだの無い眼、つまり内眼角部がしっかり見えている状態に描きます。

先ほど用意した二つ折りの折り紙で、このイラストの内眼角部を覆うと蒙古ひだのある目頭の完成です。
とてもシンプルですね。この折り紙を蒙古ひだであると思ってください。

この折り紙に写真のように線を引き、これに沿ってハサミでカットします。これがZ法の切開になります。
といってもこのデザインではZ型になっていませんね。どちらかと言えばV型です。
でも大丈夫です。先ほどお見せした実際のオペのデザインと一緒で、Zの一辺が裏側に隠れています。

一旦、折った部分を戻してみましょう。ハサミでカットしたラインがZ型になっていますね。
通常の平面でのZ形成と違って、蒙古ひだのZ法は立体的なデザインであるため、奇麗なZではなくやや変形したZですが、それでも角が二つあるという意味ではZ型と表現して良いと思います。


これを再度元の折った状態に戻し、Vの角を支点に下向きの三角が横に向くように折り込みます。
鶴を折る時にも同じような工程がありましたね。この作業がZ法の皮弁の入れ替えになります。

一見一つの皮弁しか移動していないように見えますが、折り紙を広げた状態で考えると二つの三角弁の入れ替えになっています。

では、これを先ほどの眼のイラストと合体させて、この入れ替え作業を行ってみましょう。如何ですか。今まで隠れていた内眼角が出てきましたね。
三角弁の上の方に皮膚(紙)が余っていますが、実際の手術でもこの部分にすこし皮膚が余る(ドッグイヤーと言います)ので、これを切除します。紙と違って皮膚には柔軟性があるので、実際に余る皮膚はほんのわずかです。
この治療の大きなポイントは、蒙古ひだが無くなっているにもかかわらず、余った少量の皮膚の切除以外に一切皮膚を切り取っていない事です。という事は、従来の方法と違って切除による緊張が傷にかかりません。そのため、非常に奇麗に傷が治りますし、後戻りもほとんどおこりません。
さらに、もし蒙古ひだを元の形に戻したい時は、同じ傷を切開して最初の手術と逆の手順で元の位置に戻るよう皮膚の入れ替えを行うだけです。ドッグイヤーを切除しているので、完全とは言えないまでもかなり元に近い状態に戻すことが可能です。皮膚を大きく切除している場合にはこういう訳にはいきません。
こうお話しすると、Z法が他の方法に比べすべての面で優れているように見えますが、欠点もあります。
皮膚を切除するタイプの目頭切開は、まず控えめのデザインで始めてみて、足りなければさらに皮膚を追加切除していくことで微調整ができます。つまり、少しずつ形を調整していく事が出来ます。ということは、あまり経験の無いドクターが行ってもそれほど大きなミスにはなりません。
それに比べZ法のデザインは一発勝負なので、どういうデザインをすれば最終的にどんな目頭になるのかしっかり把握した上で手術を行う必要があります。特にこの手術は通常のZ形成と違いやや変則的なZ形成となるので、こればかりは多少の経験が必要です。このデザインさえきっちりできれば、個人的にはZ法はもっとも合理的な目頭切開の術式であると思います。
牽引テスト(セルフチェック向き)
鏡を見ながら、目頭の皮膚を指で軽く顔の中心方向に引っ張ります。
この時に 隠れていた赤い部分(涙丘)はっきり露出、つまり変化があった場合は蒙古襞が存在します。
この通常時と引っ張った時の違いが大きい方ほど蒙古ひだが大きいと考えられます。
逆に、引っ張ってもほとんど変化が見られない場合は蒙古ひだが無いか、小さいということになり、この場合目頭切開をしてもほとんど変化はありません。
蒙古ひだがある目頭は、上眼瞼から下眼瞼にかけて皮膚が連続して目頭を覆っています。
どこまでかぶさるかによってその程度は異なります。

蒙古ひだが丸く涙丘全体もしくはそのほとんどを隠しているタイプです。
目頭切開での変化量も大きいため、大きな変化を望まない方は、ある程度蒙古ひだを残す術式の工夫が必要になります。

蒙古ひだはありますが、涙丘の一部は普段から見えているタイプです。
日本人に最も多いタイプで、ある意味ナチュラルともいえます。

皮膚補被覆はないか、あっても涙丘の見え方にほとんど影響しないタイプ。
このタイプは目頭切開してもほぼ形状に変化はありません。
メリットとしては、適度に蒙古ひだがある目は幼さや優しさを強調するので、目元の印象が強くなりすぎず、マイルドになります。
適度なサイズの蒙古ひだは、日本人の目としてはナチュラルに見えやすいこともメリットの一つです。
デメリットとしては、目が離れて見えやすいこと、小さく見えること、平行型の二重が作りにくいことなどが挙げられます。
メリットとしては、目の横幅が広がることで目が大きく見えます。
適度に涙丘が露出することで、シャープ・大人っぽい印象になります。
無理に幅を広げすぎずに、平行型の二重を作りやすくなります。
デメリットとしては、目がきつい印象になることがあります。もともと目と目の間が近い方はさらに近づくことで寄り目になってしまいます。
蒙古ひだがある方が平行二重を作るためには、かなり二重幅を広くする必要があります。
基準としては、目を閉じたときに現れる上眼瞼側の蒙古ひだの始まりより上方に二重を作ることです。
人によっては、かなり幅広の二重になるため、不自然な二重やハム目になりやすく、後戻りの可能性も高くなります。
つまり、ある程度蒙古ひだが強い方にとってのナチュラルな二重は末広型ということです。
また、蒙古ひだが残った状態で平行型の二重を作ると、目頭側の二重のラインが二股に分かれて見えることが多く、これも不自然に見える要因になります。


目頭切開を行う場合でも、蒙古ひだをある程度残した自然な目頭切開の場合には、完全な平行型よりミックス型レベルの方がナチュラルに見えやすいのでお勧めです。

・二重整形・目元整形
・二重埋没法(切らない二重術)
・二重切開法
・スカーレス(二重形成)
・目頭切開法
目尻切開という手術は「やってもあまり変わらない手術」という評価が世間一般にはあるようです。
実際、過去にこの手術を受けた経験のある方の中にも、「手術したけど、あまり変化を感じない。」とか、「以前と変わったのは分かるけど、期待した程ではない。」とおっしゃる方がたくさんいます。
では、なぜ目尻切開にはこういったネガティブな評価が多いのでしょうか?本当に変化がそれほど無いのでしょうか?
目尻切開と言う手術は、その名の通り「目尻、つまり目の外側を切開して外(側方)に向かって目を大きくする手術」です。
同じような考え方で、内側に目を広げる手術を目頭切開と言いますが、この二つの手術は名前こそ一字違いですが、実は全く違う手術です。

目頭切開をされた方は、程度の差はありますが、まず術後変化を認識されます。
この理由は、目頭自体の構造にあります。目頭側には、白目の内側に涙丘というピンク色の粘膜があり、東洋人の多くは、この部分の一部(もしくはすべて)が蒙古ひだという皮膚が作る膜で隠れています。これを切開し、隠れていた涙丘を露出するのが目頭切開という手術です。
つまり、もともと目頭には蒙古ひだで隠されている部分があるため、これを露出する事によって大きな変化が得られるという事です。
それに対し、目尻には、蒙古ひだやそれによって隠される涙丘のような構造はありません。

では、目尻側はどういった構造になっているのでしょうか。
目尻の一番外側を外眼角と言います。
ご自分の目尻触っていただくと分かりますが、外眼角のすぐ外には骨があります。
これは眼を囲む眼窩骨で、この外眼角と眼窩骨の距離は2から4ミリ程度しかありません。

この部分の皮膚の直下には、眼球との間に小さなポケット(結膜円蓋部)があります。
ポケットと言っても、眼球と皮膚の裏側の粘膜は通常接しているので、普段からそこに大きな空間が存在している訳ではありません。
自分で目尻を外に引っ張っていただくと、このポケットが確認できます。
このポケットを覆う皮膚を切開して隠れている白目を出すのが目尻切開です。
ただし、先ほどもお話ししたように外眼角と眼窩骨の間は非常に狭く、当然このポケットの幅もごくわずかです。つまり、このポケットを開放しても、それによって見える白目はほんの少ししかないということです。
一つ目の答えが見えてきましたね。そうです。元々隠れている部分が大きい目頭に対し、隠れている部分が少ない目尻切開は、目頭切開ほどの変化が無くて当然なのです。
因みに、元々蒙古ひだが無い西洋人であれば、目頭切開してもあまり変化は期待できません。そういう意味では、目尻切開はある意味西洋人に目頭切開をするような治療と言えなくもありません。

シミュレーションを使って目尻切開を再現してみましょう。まず、アップでお見せします。左は、シミュレーション前、右が後です。
如何ですか。けっこう開いていますね。明らかに窮屈だった目尻が外側に広がったのが分かります。

術後の充血や浮腫や傷周囲の赤みといった修飾の無い、形状の違いだけのシンプルな手術前後の比較をしていただきたかったので、あえてシミュレーションにしてみましたが、実際の手術での平均的な変化に近いと思います。
今度は上がシミュレーション前で下が後です。
おや、なんとなく前後の写真の差が分かりにくくなってしまいましたね。

では、さらに遠景にして、顔全体で確認してみましょう。
アップではあれほど大きく変わっていたはずの目尻の違いがほとんど分からなくなってしまいましたね。
この原因はいくつかあります。
一つには、目尻切開で広げる部分は、元々周囲より奥まった深い谷間になっていて、切開した部分が分かりづらいことがあります。人によっては既に術前からこの谷間が目の一部に見えていることもあります。
二つ目は、この部分が上まぶたのまつ毛や皮膚で隠れやすいということが挙げられます。特に大きなつけまつ毛をされているとほとんど隠れてしまいます。
それ以外でも、元々アイラインやアイシャドウなどで、目を外側に大きく見えるようなメークをしている方はにとっては、目尻切開で広がった部分は元々手術前から目尻に見えていた部分であるため、変化をあまり体感できません。
つまり、二つ目の理由をまとめると、
“目頭切開などに比べ、目尻切開で広がった部分は見えにくいためその効果が分かりにくい”
という事です。
いえ、そんなことはありません。
ただし、いくつかポイントがあります。
そのキーとなるのは「適応の見極め」と「他の治療とのコンビネーション」です。
まず適応についてですが、目尻の円蓋のポケットが元々小さい方は、切開してもそれ以上は広がらないので大きい変化は望めません。

これは、ご自分で目尻を外に引っ張っていただければ確認できます。引っ張って露出した部分が白目ではなくすぐに粘膜になってしまう方は、適応がありません。
出来れば最低でも1.5ミリ以上は白目が隠れていないと、手術しても効果が認識できないと思います。
目尻切開をした後の目尻の広がり方には、タイプがあります。
2.のタイプの場合は、どうしたら良いのでしょうか?
これが先ほどお話ししたもう一つのキー、つまり「他手術とのコンビネーション」です。横にしか広がらないものを上下に広げて見せるためには当然、上下方向に引っ張る必要があります。

この手術は、「グラマラスライン手術(下眼瞼下制術)」と言われるもので、下まぶたのラインを下げることを目指す治療です。
これ自体が下方向に目を大きくすることを目指す治療ですが、目尻切開と組み合わせる事で、相乗効果を目指せます。
上まぶたについても、眼瞼下垂手術で上方に眼が開くことで、目尻の切開部分が縦に広がります。
一つ目は、通常目尻にあるものが、目尻切開した部分には無くなると言う事です。

上下眼瞼の瞼縁の形状をよく見てみると、まつ毛の生えている部分の内側の辺縁が淡いピンク色の帯のような形態をしているのが分かると思います。
この帯を、gray line(グレーライン) と言います。ピンクなのになぜグレーなのは不思議なところですが、おそらく英語のgrayには顔色などが白っぽいという意味もあるため、やや白っぽく見えるこの帯をそう呼んだのではないかと思います。(あくまで私の想像です。)

目尻切開では、この上下のグレーラインの交わる部分から外に向かって切開し、目尻を広げます。
当然、切開によって新しく出来た目尻にはこのグレーラインが存在しませんし、まつ毛も生えません。
ただし、これはそれほど目立つものではなく、治療を受けたご自分でも気付かない事もよくあります。
でも、この事を知らずに手術して、後でまつ毛の無い目尻にショックを受けないように、あらかじめ知って頂いておいた方が良いと思います。

さらに付け加えると、このグレーラインがある部分と無い部分の境界に小さな角が出来る事があります。
この角が気になる方は、後日CO2レーザーと言う皮膚を蒸散させるレーザー(黒子をを取る際などにも使用します)でこの部分を削ってなだらかにします。
もう一つの注意点は、元の目尻の状態や切開の程度によっては、目尻の結膜が見える事がある事です。
元々、目頭と違って目尻側では赤い粘膜(結膜)は見えていないのが普通の状態です。これが目尻切開後に、絶えず露出している状態になる事があります。
これには大きく分けて二つのパターンがあります。
一つは、目尻ポケットの大きい方に手術を行った際におこります。このタイプに目尻切開を行うと、白目と目尻の皮膚の間にすき間ができ、斜めから見た時などに、この隙間から赤い結膜が見える事があります。
もう一つは、隠れている白眼が小さく目尻切開の適応が無い方や、隠れている白目部分以上に切開して無理に目尻を広げた場合に良く見られる症状です。この場合、切開して広げた部分に結膜が不自然に露出した状態になります。
これも僅かであれば気になりませんが、度が過ぎるとちょっと異様な雰囲気の目尻になってしまうので要注意です。
何事も過ぎたるは及ばざるが如しですね。