治療部位に「熱感」「強い痛み」「強い腫れ」等といった状態が長引く場合は、感染が疑われます。
感染が起きた場合は内服薬の服用、抗生剤点滴投与を2週間続けて経過をみます。
膿が溜まっている場合は、鼻の中を切開して洗浄します。
手術後に鼻尖の傷の中で出血が起こって、血が溜まることがあります。血が溜まりますと、鼻尖が紫色に腫れ上がります。溜まった血をそのままにしておきますと、感染や鼻尖が太くなる原因となります。
溜まった血を注射器で吸い出すか、もう一度傷を開けて排出します。
傷がケロイドのように赤く盛り上がることがあります。体質が原因となることもありますが、感染や喫煙、安静を保てなかったことが原因で、傷の治りが悪いと盛り上がりが生じます。
ステロイド(ケナコルト)を注射することで盛り上がりを平らにする処置を行います。
十分な効果が得られるまで、1ヶ月間隔で繰り返す必要があるケースもあります。
ステロイド注射の副作用として、皮膚が凹んでしまう、皮膚表面の毛細血管が浮き出ることがあります。
出来るだけ丁寧に縫合しておりますが、肌の性質上により傷跡の段差や凹みが起こる場合があります。
CO2レーザーを照射し、削って滑らかにしたり、ぼかしたりする処置を行わせて頂きます。
レーザー処置後は治療部位に赤みが約3ヶ月間位残ります。
レーザーでは治療できない大きな段差や凹みに対しては、傷を切り取って丁寧に縫い直す処置をさせて頂きます。
こちらの治療を行っても、わずかな段差や凹みが残りますことをご了承下さい。
稀に糸が外れたり、傷口の治りが悪く、傷口が開いてしまうことがあります。
傷口が開いてしまった場合は、もう一度傷を縫い合わせる処置を致します。
中縫いの糸(皮膚の下の組織を縫い合わせる糸)が露出することがあります。
放置していると化膿する危険がありますので早めにご来院下さい。糸を取り除く処置をさせて頂きます。
左右の鼻先の軟骨を縫い合わせる時にずれが生じますと、鼻尖が左右どちらかに傾いたり、鼻の穴に左右差が起こることがあります。
オープン法よりクローズ法で手術を行いますと、ずれや左右差が起こりやすくなります。また、元々左右の軟骨の形や大きさに違いがある場合には、左右差や傾きが起こりやすくなります。
もし左右差の修正をご希望される場合は、再度切開して鼻尖の軟骨を縫い直す処置をさせて頂きます。
できればオープン法での手術をお薦め致します。オープン法では術後に鼻柱に傷跡が残ります。
また、再手術を行いましても、完全に左右差がなくならないことがありますことをご了承下さい。
左右の鼻先の軟骨をしばり合わせて鼻先を尖らせると鼻の穴が横長から縦長になる為、正面から見て鼻孔縁が上に挙がってみえることがあります。
気になる場合には、しばり合わせた糸をほどいて尖らせた分を戻すことにより緩和しますが、鼻先は丸くなることをご理解下さい。
また、鼻孔縁形成術をさせて頂きますと挙がった鼻孔を下げることができますが、鼻尖が太くなることがあります。
左右の鼻先の軟骨をしばり合わせることで、鼻尖に硬さがでます。また、鼻尖の皮下脂肪を切除した後にできる瘢痕組織は通常の皮フや脂肪より硬いため鼻尖が硬くなります。鼻尖の硬さを違和感と感じるかもしれません。
時間と共に治まることがほとんどですが、どうしても気になる場合、縫い寄せた軟骨の糸をはずす処置をいたしますが、完全に元の柔らかさに戻らないこともあります。
鼻尖の軟骨を縫い合わせることによって、鼻の中のスペースが狭くなり、鼻が通りにくいと感じることがあります。術後3~6ヶ月程経過して、鼻の中の粘膜の腫れが引いてきますと鼻づまりが治まってきます。
この間は市販の鼻炎スプレーを使用して頂きますと鼻づまりが軽くなります。
半年しても症状が残った場合、縫い合わせた鼻尖の軟骨の癒着をはがし、軟骨が広がるように糸で固定します。糸だけでは不十分な時は耳から軟骨を採取して鼻尖の軟骨を補強します。ただし、鼻閉感が完全には取れないことがある事をご理解ください。また、鼻尖の軟骨が広がることにより鼻尖が丸く太くなることをご了承ください。
鼻尖縮小を行っても鼻尖が思ったほど細くならないことがあります。術後の皮フのむくみや脂肪を切り取った部分に瘢痕組織ができて分厚くなることが原因です。4~6ヶ月程経過をみて頂きますと、スマートになってきます。
術後3週目以降からステロイド剤(ケナコルト)を鼻尖に注射することでむくみや瘢痕を縮小させます。
ステロイド注射の効果には個人差があります。ステロイド注射は効果が出るまで1ヶ月以上間隔をおいて数回繰り返さなければならないことがあります。ステロイドの副作用として、ふくらみが凹みすぎることがあります。
また、注射を繰り返しますと、皮フに毛細血管が浮き出て赤アザのようになることがあります。
半年程経過をみても鼻尖縮小の効果が物足りない場合、ご希望があれば再度手術をさせて頂くことは可能です。
但し、もう一度手術を行ったからといって、更に細くなるという保証は出来かねることをご理解下さい。
更に鼻先の組織を取りすぎると凹みが出来たり、軟骨同士をしばり合わせる糸をきつくしすぎると、鼻が通りにくくなったりする事があります。
また、鼻の皮膚が厚い場合、鼻尖縮小の効果が思った程表面に反映されない可能性があります。
その場合は、外側から皮膚を切り取ります。
切り取った部分に傷ができますが、時間と共に目立たなくなります。
鼻尖形成術や、鼻中隔延長術を行うこともおすすめです。
左右の軟骨を縫い寄せた時、軟骨の形によって鼻尖が上を向くことがあります。
また、稀に鼻尖が下に延びることもあります。
気になる場合は、軟骨をしばっている糸をはずして尖らせた鼻尖を元に戻すことである程度調整できますが、鼻尖は丸く(太く)なります。
鼻尖の軟骨が手術の影響で硬く変形してしまっている場合には、糸を外しても鼻尖の位置を修正できないことがありますことをご理解下さい。
鼻尖の細さをそのままにして修正をご希望される場合には、鼻尖形成術や鼻中隔延長術をお薦め致します。
皮膚をたくさん切除して縫い合わせますと、横から見た鼻尖の輪郭が凹んでしまいます。
鼻尖が凹み過ぎたと感じる場合、元に戻すことは容易ではありません。
耳から採取した軟骨を、凹んでしまった部分に移植することで、ある程度ふくらますことができます。
また、凹み過ぎた部分の高さをベースにし、両端の高い部分の皮膚を切除することにより、鼻先の凹みを目立たなくする方法もあります。
いずれの方法をとりましても、ご希望通りの形にはならない可能性がありますことをご了承下さい。
李 政秀医師の症例解説
李 政秀医師のコメント
横顔を整えて美人になりたいという相談で来院されました。
元々、鼻にはL型のシリコンプロテーゼが入っていましたが、鼻先に至るまでの鼻背の高さが不足していることや、鼻柱の中間部が短いことで、鼻先が丸くそして重く見えてしまっていました。
そこで、鼻中隔延長で鼻柱を伸ばしプロテーゼも鼻先の高さに合ったI型に入れ替えることで、すっきりとして軽快感のある鼻になったと思います。
顎については、つくりが小さく、その分、オトガイの筋肉に無理な力が入りやすい形でしたので、E ラインを考慮したバランスの良い顎にするためシリコンプロテーゼを挿入しました。
また、余分に発達してしまったオトガイの筋肉を委縮させるためボツリヌス菌を注射しました。
鼻と顎の雰囲気が変わったことで、口元が柔らかく上品な雰囲気になったと思います。