1992年
金沢大学医学部卒業
1992年
名古屋大学第一外科
1992年
静岡済生会病院外科
1996年
大垣市民病院外科
2000年
坂下病院外科医長
2001年
大手美容外科院長 就任
2005年
ヴェリテクリニック入職
2008年
ヴェリテクリニック名古屋院院長 就任
2026年
ヴェリテクリニック統括院長 兼 名古屋院院長
日本外科学会認定医
日本抗加齢医学会認定 日本抗加齢医学会専門医
日本形成外科学会会員
李医師が執筆した記事です。
例:
【目】全切開で広げ過ぎた二重を狭くしたい
【鼻】鼻先に耳介軟骨移植をしたが、アップノーズな感じを治したい
プロテーゼが曲がっている
【輪郭】骨切り手術を受けたが、変化が物足りない
担当医
| 施術費用 | |
|---|---|
| 施術費用 |
隆鼻術+眉間プロテーゼ
オーダープロテーゼ
¥770,000
|
|
鼻中隔延長術+肋軟骨移植術
¥990,000
|
|
|
鼻孔縁挙上術
¥330,000
|
|
|
鼻プロテーゼ抜去術
他院
¥165,000
|
|
|
鼻 修正代
¥220,000(状態により料金が異なります)
|
|
| リスク・副作用 | |
| リスク・副作用 | 腫れ / ひきつれ / 違和感 / 内出血 / アレルギー / 鼻閉感 / 傷跡の段差 など |
担当医
| 施術費用 | |
|---|---|
| 施術費用 |
重瞼修正術
二重まぶた修正
¥396,000
|
| リスク・副作用 | |
| リスク・副作用 | 腫れ / 内出血 / 目が乾燥する / 癒着が強い など |
※モニターには審査がございます。
※カウンセリング代、検査代、麻酔代は別途かかります。
医者にとって一番大切なことは患者さんとの信頼関係を築いていくことです。
その為には1人1人の患者さんに最適な医療を提供していくことと考えています。
日本外科学会認定医/日本抗加齢医学会認定 日本抗加齢医学会専門医/日本形成外科学会会員
経歴1992年
金沢大学医学部卒業1992年
名古屋大学第一外科1992年
静岡済生会病院外科1996年
大垣市民病院外科2000年
坂下病院外科医長2001年
大手美容外科院長 就任2005年
ヴェリテクリニック入職2008年
ヴェリテクリニック名古屋院院長 就任2026年
ヴェリテクリニック統括院長 兼 名古屋院院長顎がすっきり見えない原因の一つに、顎下のふくらみがあります。
これを解消するために顎の脂肪吸引や脂肪溶解注射をする方は少なくありませんが、顎の真下のふくらみについてはあまり変わり映えがしなかったという方がかなり多くみられます。

明らかに肥満体型で顎下全体に脂肪がついている方についてはそれなりに効果は出ますが、それほど太っているわけではない方、顎周囲全体に脂肪がついているわけではなく、顎の真下だけが膨らんでもたついて見えるタイプの方はこの傾向にあります。
全体的に脂肪がついているという方でも、顎下については顎の側面の変化より明らかに物足りないという方が多いと思います。
では、どうして脂肪吸引では顎下のふくらみがそれほど変わらないのでしょうか?
これは、顎下のふくらみの原因の多くが皮下脂肪ではないからです。
では、この膨らみは何によるものでしょうか?
これを説明するためには、顎下の解剖を知っていただく必要があります。
顎下を表面から見ていくと、まず皮膚がありその直下には皮下脂肪があります。
そのさらに裏には顎下から首全体に広がる広頚筋という筋肉があります。
広頚筋は薄い膜状の筋肉です。
下顎骨の下縁から、上胸部にわたる頚部の広い範囲に存在することから、広頚筋と呼ばれています。
広頚筋は、頸部や鎖骨周辺の皮膚を上方に引き上げ、下唇や口角を動かしています。
この広頚筋の下にも脂肪が存在します。これを「Subplatysmal fat 」 日本語に直訳するなら「広頚筋下脂肪」といいます。
さらにこの裏側には顎二腹筋、顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、オトガイ舌筋といった筋肉群、やや外側には舌下腺という唾液を生成する組織があります。
この中で、皮下脂肪以外で顎下のふくらみの大きな原因となるのは、広頚筋とSubplatysmal fat (広頚筋下脂肪)です。
この位置関係を真横から見るとこのイラストのようになります。

皮下脂肪、広頚筋、Subplatysmal fat(広頚筋下脂肪) という3つの関係はお腹のふくらみに似ています。
お腹が大きく膨らんでいる方にもいろいろなタイプがいます。
一般女性に多いのは、シンプルに皮下脂肪が分厚いタイプや、腹筋が弱いことで膨らんで見えるポッコリお腹タイプ、男性に多いのは内臓脂肪が多いことでお腹が大きく膨らんで見えるいわゆるビール腹タイプです。
内臓脂肪が多い男性型の肥満の方や筋肉が弱いポッコリお腹タイプの女性の方に脂肪吸引で皮下脂肪を減らしても、体型はそれほど変わりません。
顎下もこれに似ています。
お腹の内臓脂肪が顎ではSubplatysmal fat 、腹筋は広頚筋、皮下脂肪はそのまま皮下脂肪と考えると理解しやすいと思います。
Subplatysmal fat が多い方や広頚筋が緩んでいる方は、おなか同様どんなに皮下脂肪を吸引してもその形状はあまり変わらず、やはりそれぞれの部位に適した治療が必要になります。
腹筋が元々弱かったり、加齢とともに腹筋が弱ると、腹圧でおなかが前に押されてポッコリおなかになります。
これと一緒で、広頚筋は加齢とともに緩んでくることによって広頚筋の奥の臓器を抑え込む力が無くなり、膨らんできます。それ以外にも単純にたるむことで重力の影響を受け下に膨らみます。
ですから若い方というよりどちらかといえば中高年になってこのふくらみが目立ってきた方の大きな要因になります。
お腹のように自分で腹筋を鍛えることが出来れば良いのですが、広頚筋を自分で鍛えるのは難しいため、一般的に「広頚筋しばり」とか「広頚筋縫縮術」と呼ばれる広頚筋を引き締める治療が適応になります。
具体的には顎下を数センチ横方向に切開し、左右の広頚筋を顎下で真ん中に引き寄せるように縫合して引き締めます。
これによって顎下が引き上がります。
若い方でふくらみが目立つ方の多くは、Subplatysmal fat (広頚筋下脂肪)のボリュームの多さが原因です。
おなかでいえば、内臓脂肪が多いタイプです。
このタイプは広頚筋を引き締めるだけではふくらみは残ってしまいます。
これにはやはり直接脂肪を減らす必要があります。
ただしこの脂肪は脂肪吸引で減らすことはほぼ不可能です。
というより非常に危険です。
先ほどお話しした通りこの脂肪の前後には様々な顎の筋肉が存在します。
この筋肉群は嚥下などに非常に重要な役割を持っていて脂肪吸引で傷つけてしまうと大変なことになります。
それよりもっと怖いのはそれによって出血が生じると咽頭を圧迫し呼吸困難になる恐れもあります。
ですからこのSubplatysmal fatを減らす場合には広頚筋縛り同様、顎下を切開し、直視下で慎重に切除する必要があります。
もちろん脂肪を切除することで広頚筋が余り、緩む可能性があるので、同時に広頚筋縛りも行います。
そして二つの治療を行うことを最近は「ペリカン手術」と呼びます。
この手術の流れを説明します。
まず、顎下を3センチほど横方向に切開します。
この位置は、基本的にはふくらみの頂点で、ふくらみがなくなることで正面から見えにくくなる場所に置きます。

皮下脂肪があればこの傷からも皮下脂肪を切除します。
その後、左右の広頚筋の間を開き、その裏にあるSubplatysmal fat (広頚筋下脂肪)をできる限り切除します。
この時、顎下腺や顎二腹筋のサイズが大きく、ふくらみの要因になっている場合は、この一部も合わせて切除することもあります。

そのうえで、左右の広頚筋を真ん中に寄せるように縫合して広頚筋を引き締めます。

ちなみになぜペリカン手術と呼ぶかはなんとなくイメージで理解していただけてるとは思いますが、あえて説明すると、ペリカンには長いくちばしの下に「のど袋」(咽頭嚢)とよばれる柔らかい部分があります。
ここはゴムのように伸び縮 みし、魚を水ごとすくい取って余分な水を吐き出して捕まえます。
顎下の膨らんでいる状態が、ペリカンののど袋が膨らんでいる状態に似ていることから、この手術をペリカン手術と呼びます。
では、Subplatysmal fat (広頚筋下脂肪)が大きい方とそうでない方のCT画像を比較してみましょう。
まずは、通常の顎下の縦方向の断面、つまり横から見た顎の断面です。

黒い部分が脂肪で、薄いグレーの線に見えているのが広頚筋です。
皮下脂肪の厚みとSubplatysmal fat(広頚筋下脂肪)のボリュームがそれほど変わらないように見えます。
次は、顎下のふくらみが顕著なタイプのCTです。ほぼ同じ位置の断面です。

皮下脂肪の厚みもそれなりにありますが、それにも増してSubplatysmal fat(広頚筋下脂肪)が明らかに大きいのがお分かりいただけると思います。
このタイプに脂肪吸引だけ行ってもシャープな顎下にならないのは、この画像を見るだけでも明らかですよね。
このCT画像の方には実際にペリカン手術を行いました。
まず術前の横顔の写真です。

CT同様、顎下が顕著に膨らんでいるのがお分かりいただけると思います。
ペリカン手術を行って1か月後の写真です。

最近手術したモニター患者さんなので1か月目の写真しかなく、当然まだ腫れが残っていますが、それでも明らかに変化していると思います。
さらに腫れが引いてすっきりしてくるのが楽しみです。
顎下のふくらみが原因で顎がすっきり見えない方、ペリカン手術を検討されてみてはいかがでしょうか?
適応があるかどうかわからない方も、クリニックにお越しいただければエコーなどで顎下のご状態を正確に診断することが可能です。
ぜひご相談ください。
最近、鼻のカウンセリングの際に、「忘れ鼻」という言葉を口にされる方が増えてきています。
忘れ鼻イコール目立ちにくい鼻、存在感の少ない鼻ということであると思います。
では、目立つ原因を探ることが治療の第一歩になります。
鼻は立体的で複雑な構成物なので、目立つ原因も様々です。
小鼻一つとっても、目立つ原因が小鼻の大きさなのか、厚みなのか、それとも角度なのか、鼻先とのバランスなのかと要因は多岐にわたります。
そのため、どこに原因があるかを的確に判断し最適な治療法を提案することは、美容外科医にとって手術の腕と同じくらい大切です。
治療法を誤ると、却ってさらに目立つ要因になってしまうことさえあります。
忘れ鼻を語るということは、鼻の手術すべてについて語ることになるので、一度にできることではありませんが、今後のブログで少しずつ順番にお話ししていこうと思います。
まず今回は、鼻の穴が目立つ原因は鼻の穴の大きさばかりではないというお話をしようと思います。
正面から見た鼻で鼻の穴が目立つと、個性的で存在感のある鼻に見えます。
一言で鼻の穴が目立つといっても、その原因は様々です。
単純に鼻の穴が大きいこともあれば、アップノーズが要因で、鼻の穴全体が正面から丸見えになって目立つこともあります。
アップノーズでもなく、鼻の穴が大きいわけでなくても、存在感のあるケースもあります。
その一つが、穴の頂点が高いタイプです。

一般に鼻の穴は緩やかな曲線で構成されている場合が多いのですが、曲線というより三角形に近い形状をしている方がいます。
このタイプは、穴の大きさの如何にかかわらず、目立ちます。
三角形の頂点が高ければ高いほど目立ちます。
目立つ理由はその形にもありますが、それ以外でも、穴の中の深く沈み込んで黒く影になっている部分が目立ってしまうことも大きな要因です。

こういった方の横顔はどうなっているのでしょうか?
こんな感じでやはり上に大きくカーブした形状になっています。

単純にアップノーズが原因で正面から鼻の穴が見えやすくて目立つタイプであれば、鼻中隔延長術などでアップノーズを改善するだけで目立たなくなりますが、このタイプは厄介なことに鼻中隔延長を行っても目立たなくならないケースが多く、それどころか鼻柱が下方に伸びたことによって、穴の頂点との落差がより強調され却って目立つ恐れがあります。
ではどうしたらこの尖がりをなだらかにすることができるのでしょうか?
これにはいくつか方法があります。
一番簡単なのは、この穴の頂点の鼻孔縁にヒアルロン酸などのフィラーを注入する方法です。
もちろん効果には限界がありますが、圧倒的に手軽です。
ただし、効果を出そうと考えて無理にたくさん注入してしまうと、血流障害により最悪の場合皮膚が壊死してしまう恐れがあります。
次に手軽な方法は、鼻孔縁の皮下に軟骨を移植する治療です。
これもある程度の効果は期待できます。
この治療の効果の大きさについては、皮膚の厚みや硬さなど様々な条件で異なりますが、ヒアルロン酸で効果が出た方は、それとほぼ同等の効果が出るのではと考えています。
術式はいくつかありますが、私は鼻孔の裏側の皮下にトンネルを作ってここに短冊状にカットした耳介軟骨を挿入しています。
鼻の穴の中に2,3ミリの小さな傷ができるだけなのでとても手軽な手術です。
欠点としては、この方法では満足できるだけの効果が出ない場合があることです。
特に、穴のカーブが大きく数ミリ下げないと良好な形に至らないタイプには適応が難しいと考えています。
現時点で一番大きな効果があると考えているのは、コンポジットグラフトと呼ばれる、耳介軟骨と皮膚がくっついたものを移植する手術です。
これを鼻の穴の裏側の粘膜と皮膚の境界に移植します。
皮膚にも余裕ができるため大きな効果が期待できます。
コンポジットグラフトを採取する場所はいくつかあります。
以前は主に対耳輪上脚と呼ばれる耳の上の方で採取していました。

この部分はコンポジットグラフトを採取した後、そのまま縫合できるという簡便さがありましたが、それによって耳輪(耳の縁の部分)が変形すること、これを防ぐために皮膚移植をすると移植部分がやや目立つ欠点がありました。
そういった訳で、最近は耳甲介艇というやや内側の部分から採取し、そこに耳介裏の皮膚を移植するようにしています。

イラストでお分かりいただけるように、この部分は深く影になるため皮膚移植した部分が目立たないというメリットがあります。
コンポジットグラフトの具体的な術式としては、鼻腔内の鼻孔縁の数ミリ奥に切開を加え、切開した傷を下方向に広げるように剥離し隙間を作り、ここに採取したコンポジットグラフトを移植します。

コンポジットグラフトの効果は絶大で、20年以上この手術を行ってきた中で効果が出なかった方は今のところいません。
欠点を上げるとすると、移植されたグラフトは手術直後腫れによってやや盛り上がるため、鼻の穴を覗くと膨らんで見えることがあります。
時間とともに委縮して目立たなくなりますし、少なくとも下から鼻の穴を覗きでもしない限り他人から分かることはありませんが、多少のふくらみが残ることがあるので、神経質な方はそういった事実も含め検討していただいた方が良いと思います。
それ以外にも、移植したグラフトがうまく定着せず壊死してしまうことで元に戻ってしまうリスクもあるとされていますが、幸いこれまでこの手術を行わせていただいた方は全て定着してくれたので、余程技術的な問題がない限り大丈夫だと思います。
最後に、この手術を行う方の中には、元々こういった尖った穴ではなかったけど、手術によってそうなってしまった方がいらっしゃいます。
具体的には、元々鼻の穴のカーブが大きめの方が鼻翼縮小で幅を狭める手術を行ったケースです。
幅が狭くなることによってカーブが強くなり、その頂点も上がってしまいます。
糸で幅寄せをしただけであれば、糸を緩めることで元に戻りますが、皮膚を一部切除する本格的な鼻翼縮小の場合はそうもいきません。
少し話がそれてしまいますが、鼻翼縮小を行う場合、シミュレーションなどで事前にどんな形状の鼻になるのかを確認する必要があるということです。
この手術に限らず、特に後戻りできない手術を行う場合にはとっても大切なことなので、心に留めておいてください。
最後に、この手術を行った方のモニター写真を紹介します。

特に正面で鼻の穴が目立つことが気になるので、目立たなくなることがご希望でした。
正面でも横顔でも、鼻の穴のカーブが大きく、やや三角形に見えます。
ヒアルロン酸や軟骨移植では満足していただける効果が出ないと判断し、コンポジットグラフトをご提案しました。
両耳の耳甲介艇から採取したコンポジットグラフトを、鼻腔内に移植しました。
術後はこんな感じです。

正面を手術前後で並べてみます。

明らかに鼻の穴の存在感が減ったと思いますが、如何でしょうか?
ちなみに鼻腔内のコンポジットグラフトによるふくらみはこんな感じです。
左が手術前で、右が手術後です。

少し盛り上がっているのがわかりますね。
ただし下からのぞき込まない限りこれが外から見えることはありませんし、穴の入り口近くの一番広い部分なので鼻の通りが悪くなることもないと思います。
この手術にご興味ある方は是非一度ご相談ください。
直接診察できれば、どの程度変化させられるかをシミュレーションソフトで具体的にお見せできます。
不機嫌に見えてしまう表情を解消する「口角挙上」という施術と術式について口角が下がっていると、それだけで何か不満ありげに見えたり不機嫌に見えてしまいがちです。
逆に、口角以外は全く同じ顔の作りでも、普段から口角が上がっているとそれだけで雰囲気が優しげに見えたり、親しみやすく感じたりします。
今回はこの口角をあげる施術「口角挙上」について解説していきます。

かく言う私も、若いころから口角が下がりがちで、普通にしているだけなのに怒っているように見られてしまうことがよくありました。最近はこれに加齢によるたるみも追加されてさらに口角が下がってきたように感じます。
普段から意識して口角を上げるようにすれば良いというアドバイスもありますが、そもそもこの口角を上げやすい方、上げにくい方という違いが存在します。
口角を上げて笑顔を作る場合、笑筋、大頬骨筋、小頬骨筋といった筋肉が協力して口角を外側上方に動かします。

ですから、こういった筋肉を普段から積極的に動かして、つまり鍛えれば口角が上がりやすくなります。
ただし、同じだけ鍛えればどんな方でも同じように口角が上がるというものではありません。
なぜなら、口角の下側には口角下制筋と呼ばれる口角を下に引っ張る筋肉があり、これが口角が上に動く際に邪魔をします。
つまり、この口角下制筋が強い方は口角が上がりにくいということになります。
笑顔がぎこちない方や、笑っても口角があまり上がらない方は、この口角下制筋が強すぎる可能性があります。
こういった方に対する最良の治療は、この口角下制筋に直接ボトックスを打つことです。
これを読んでいるほとんどの方はご存じだと思いますがあえて説明すると、ボトックスを注射した筋肉はある一定期間その機能が低下します。つまり動きにくくなります。
口角下制筋にボトックスを注射することによって、口角を下に引っ張る力が弱くなり、その分口角が上がりやすくなります。
ということは、普段から意識してご自分で口角を絶えず上げている方は、治療としてはボトックスのみで良く、少なくとも手術の必要はないということになります。
でもこの絶えず意識して口角を上げているというのは、現実的には非常に困難ですよね。
ですから、口角下制筋に対するボトックス治療は、「普段のお顔での口角に対する治療」というよりは、「口角を上げやすくする治療」、「自然な笑顔を作りやすくする治療」と考えた方が良いと思います。
では、普段から何も意識しなくても口角が上がって見えるためにはどういった治療が必要でしょうか?
これにもいくつか治療法があるので、順番に説明したいと思います。
もっとも簡単な治療は、ヒアルロン酸を用いた治療です。
これは、口角を上げるというより、正確には口角が上がったように見せる治療です。

この治療については大昔にブログで説明したのでこちらを参照していただけるとよいのですが、いわゆる「アヒル口」と呼ばれるタイプの口になるように上唇の左右にヒアルロン酸を注入すると、その結果として口角が上がったように見えます。
この方法は好みもあるので、皆さんにお勧めというものではありませんが、手術に比べると圧倒的に手軽な治療ですから、手術を検討する前に一度体験されてみるのもよいかもしれません。
では口角を本当の意味で上げるためにはどうしたらよいでしょうか?
やはりこれには手術しか選択肢はありません。
この手術にもいくつかの術式があります。
今回は、その中で私が普段行っている2つの方法についてお話ししたいと思います。
一つ目は、昔からよく用いられてきた術式です。
これは口角の上部の皮膚を切除することで口角を引き上げる方法です。

イラストのように口角を中心にひし形に皮膚を切除して縫合します。
これにより口角はほぼ真上に上がります。
これで口角が上がることがイメージしづらい方のために図を作ってみました。

実際の手術ではこんな単純にいかないことも多いのですが、イメージとしてはこんな感じです。
ひし形の中心まで上がるということは、ひし形の縦幅が大きくなればなるほど効果が大きくなるということですが、その分横幅も大きくする必要があります。
ということは、傷が長くなります。
この術式の欠点は、口唇に沿った傷だけでなく、口角の外にも傷ができてしまうことです。
大きな効果を出すためには、当然この口角の外の傷も長くなります。
この傷については、実際の手術後の経過を見ていただくのが一番だと思うので、モニターの方の術後経過をお見せします。
まず術前

術後一週間目 抜糸前

かなり痛々しいですよね。 口角が真上に上がっているのがお分かりいただけると思います。
術後抜糸直後

赤味もあり、素顔では傷が目立つ時期です。
術後1ヶ月半後 メイクなし

写真では分かりにくくなってきましたが、生で見ると傷の存在がまだ気になる時期だと思います。
術後1ヶ月半後 メイクあり

同じ時期でもメイクすればほぼ隠せます。
6ヶ月後 メイクなし

ここまでくれば素顔でも余程近くで観察しなければ分かりにくくなりますが、傷が消えてなくなるわけではないので、傷が気になりそうな方は慎重に考えていただいた方が良いと思います。
ネガティブなお話になってしまいましたが、この術式にはメリットもあります。
それは、加齢とともに口角周囲にできる皮膚のたるみを直接切除することで、口元のもたつき感の改善もできるところです。
そのためこの手術はどちらかといえば加齢とともにたるみにより口角が下がってきた方に最適である思います。
もう一つの術式は、口角を斜め上方に切開して口角を上げる方法です。

もう少し具体的に説明すると、上の写真の点線部分を皮膚側から裏の口腔粘膜側まで全層にわたって切開し、その上下を縫合します。
イメージとしては、それまでの口角が単純に上がるというより、元の口角の外側に新たな口角ができる感じです。
術後はこんな感じで、口角が外に広がったことで新しく口唇の一部になった部分に傷ができます。

目の手術でいうところの目尻切開に近い術式ですが、この手術の最大のメリットは口唇の周囲に傷ができても、前述の術式のように口角の外には傷ができないということです。
ですから若い方や傷を気にされる方には最適です。
欠点を上げるとすれば、外に向かって切開するので、口の横幅が大きくなるということです。
元々口が小さいことがコンプレックスだった方にとっては逆にメリットにもなりますが、元の口よ大きくしたくない方にはこの術式はお勧めできません。
この手術では、切開のデザインや縫合を工夫することで、ヒアルロン酸でアヒル口を作る場合のように、口角の内側の上唇に膨らみを作ることが可能なので、口をあまり大きくしたくない方には、切開量は最小限にして、この膨らみで効果を大きく見せるようにしています。
最後に、先ほどのモニターの方の手術前後を見てみましょう。

やや口の横幅が大きくなっていますが、口角はしっかり上がり口元の雰囲気が良くなっていますね。
ちなみに、どこに傷があるかわかりますか?
一番傷がわかりやすい角度で術前後を比較してみましょう。

左の術前の黄色い点線が切開している位置で、右の術後の赤い点線が傷の位置です。
ではこの部分のアップです。

上の写真のようにノーメイクであっても、余程よく見ないとわからないと思いますが如何でしょうか?
前回のブログ(貴族手術1 鼻翼基部オーダープロテーゼによる最新術式)で、オーダーシリコンプロテーゼによる最新の貴族手術という鼻整形についてお話ししました。
今回はまずどんな方がこの手術に向いているのかをお話ししようと思います。
それを簡単に確認できる方法があります。
まず、ご自分の横顔を写真に撮ってください。
可能な限り、正確な真横の写真が理想なので、誰か別の方に撮影していただけるといいと思います。
その写真で鼻翼(小鼻)の付け根、つまり頬と境のラインが手前の頬のボリュームで隠れてしまっている方は、一般的にこの手術の良い適応になります。

上の左の写真のように、横顔で小鼻の付け根が隠れてしまっている方は、貴族手術を行うことで右の写真のように付け根がはっきり見えるようになります。
もちろん極端に太っていたり、頬のたるみが大きい方の中には、これだけでは判断が難しいケースもありますが、通常であればこれが一つの目安になります。
横から見ると鼻翼の付け根は隠れていないけれど、正面で鼻唇溝の凹みが深い方は、鼻翼自体をもち上げる必要はないので、この部分にヒアルロン酸や脂肪を入れるだけで十分だと思います。
逆に、明らかに隠れてしまっている場合は、ヒアルロン酸や脂肪では鼻唇溝を埋めるだけでは小鼻の埋もれ感は改善しません。
それどころか、場合によっては小鼻の周囲だけが盛り上がることで、さらに埋もれて見えることさえあります。
最適な治療を受けていただくのにとても大切なことなので、この手術を検討している方はぜひお試しください。
ご自分では難しい方は、クリニックにお越しいただければ、専用の撮影室で正確に評価できる写真を撮って確認していただけるので、ご相談ください。
次にこの施術のデメリットとそれを防ぐ方法についてお話しします。
シリコンにせよ肋軟骨にせよ、こういった固形もしくはそれに近い素材で行う貴族手術の最大のメリットは、鼻翼自体を持ち上げることができることです。
これについては昔のブログでお話しているので、詳しくはそちらを参照していただきたいのですが、簡単に言えば、ヒアルロン酸などの柔らかい素材では鼻翼基部の周囲の溝つまり鼻唇溝上部を埋めることはできても、鼻翼自体を押し上げることはできないので、鼻翼基部が低形成で埋もれている状態の改善は難しいということ、そしてそれが可能なのはこういった固形の素材を鼻翼直下に入れる術式のみであるということです。
ちなみに以前のブログは以下になります。
ただしこの鼻翼自体を持ち上げることができるということが、場合によってはこの手術の最大のデメリットにもつながる可能性があります。
鼻翼基部にプロテーゼが入ると鼻翼が前方に押し上げられます。
この時よく勘違いされるのが、プロテーゼの挿入によって鼻全体が前方に移動するのではということです。
実際にこの手術で前方に動くのは鼻翼のみで、鼻先は全く動きません!
ですから、鼻翼が押し上げられれば、その分だけ鼻翼が丸くなり外に向かって膨らみます。

この変化があまり見た目に影響しないタイプと大きく影響するタイプがあります。
これについてはイラストで説明します。
下から見た鼻翼の形状で、鼻翼幅がどの位置で最大になるのかがポイントです。

鼻翼基部で最大になるタイプは、鼻翼がもちあがることで丸みが増えても、正面から見た鼻翼幅が広がることはありません。
ただしこの場合でも、鼻翼の形状は変化します。

それに対し、鼻翼の途中で幅が最大になるタイプは、押し上げられて丸みが増えると、正面から見た時の鼻翼の幅も増大します。

では、こうなった場合どうすればこのデメリットを解消できるのでしょうか?
一つは、単純に鼻翼外側を切除し押し上げられた分の鼻翼のボリュームを減らしてあげることです。
つまり外側の鼻翼縮小を行うということです。

もう一つの方法は、鼻中隔延長で鼻先を前方に延ばすという方法です。
鼻中隔延長は鼻先や鼻柱の形状を大きく変えることができる手術です。
鼻先を前に延ばすだけであれば、鼻尖形成でもある程度は延ばせますが、鼻中隔延長と鼻尖形成では延びている部分が違います。
これについても昔書いた鼻中隔延長についてのブログで触れていますが、その時の使ったイラストを再度見ていただきます。

今回このイラストで注目していただきたいのは、鼻中隔延長で前方に延ばす場合、Bの鼻孔側が延びるということ、そしてそれによって鼻の穴が縦長になり、その分鼻翼の丸みが少なくなるということです。
ということは、鼻中隔延長と同時に貴族手術を行えば、少なくとも元の鼻より鼻翼が丸くなり幅が広がることは防げます。
もちろん、従来の鼻中隔延長の効果の一つである鼻翼もすっきりするというメリットは半減しますが、貴族手術のデメリットの予防にはなります。

元々鼻翼の大きさが気になっていたという方や鼻中隔延長を予定していた方であれば、こういった方法をお勧めしやすいのですが、そうでない場合は微妙です。
そういう意味では、ご自分がどんなタイプであるのか、貴族手術の術後にどの部分がどの程度変化するのかをドクターに細かく確認することがとても大切です。
鼻翼が膨らんで鼻翼幅が大きくなるのは嫌だけど、ほかの手術を併用したくないということであれば、この手術をあきらめるのも選択肢の一つです。
もう一つデメリットでよく言われるのが、プロテーゼを挿入する際に鼻翼直下の骨膜下を剥離することで土台が緩み、鼻翼が外に広がってしまうという現象です。
ただしこれについては、左右の鼻翼を糸で引き寄せることで回避することが可能です。
実際、私が手術する際は術前に鼻翼の幅を計測して、術後に再度計測した際にもとより広がっていればこの方法で元の幅に戻しています。
剥離したことで緩んだだけなので、しばらくの間糸で寄せておけば元の位置に安定します。
貴族手術は適応さえ間違えなければ、口元の雰囲気をブラッシュアップさせることのできるとても良い手術です。
ただし、プロテーゼのサイズや形状、術後の形態変化の予測など長年の経験が必要な手術です。
私自身も、20年以上前この手術をやり始めた頃には、サイズが合わなかったり、鼻翼の術後の変化の予測が甘かったりと苦い経験をしました。
繰り返しにはなりますが、この手術の術後にどの部分がどのくらい変わるのか、その変化がご自分にとって許容できるものなのか否かを把握した上でご検討していただけるといいかと思います。
・鼻整形
・貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)
・小鼻縮小術
・鼻中隔延長術
・鼻尖形成術

鼻翼(小鼻)の付け根が沈み込んでいる状態を改善する手術を「貴族手術」といいます。
元々、韓国でそう言われていたのが日本でも一般的な呼び名になりました。
この手術については以前のブログで触れています。
ただ、それから10年近くたち、ヴェリテクリニックで行っている術式自体が大きく変わっているので、改めてそのことを中心にお話ししたいと思います。
鼻翼基部の骨格が低形成であることがこの根本的な原因であるため、この部分に何らかの素材でボリュームをつけるのがこの治療の目的になります。
この際、脂肪やヒアルロン酸といった柔らかい材料では、鼻翼基部の外側の鼻唇溝の陥没は改善できても、鼻翼自体を持ち上げることは困難です。
鼻翼自体を持ち上げようとするとシリコンのような固形の材料が必要になります。
このことは、昔のブログで説明しているので、もしよろしければそちらを参照してください。
以前の術式では既製品の鼻翼基部専用のシリコンプロテーゼを使用していました。
これが当時使用していたものになります。

これを、口腔内などから鼻翼基部の直下の骨の上に挿入していました。

基本的にはこのタイプでも問題はないのですが、一つ欠点がありました。
これはプロテーゼがずれやすいということです。
口元は、食べたりしゃべったりと絶えず動いている場所なので、どうしてもその影響でずれる可能性があります。
手術の際、位置が変わらないように周囲の組織に固定するのですが、それでも時間が経つとずれることがあります。
それを確実に防ぐためにはチタン製のスクリューなどで骨自体に固定するのがベストですが、そこまでしなければいけないのかという根本的な問題もあると思います。
このずれるということについては、以前の術式では可能性をゼロにすることはできず、実際他院の修正でも一番多いのがこのケースでした。
現在は、この問題についてはほぼ解消できたと思います。
その大きな要因は、オーダーシリコンプロテーゼの存在です。
ヴェリテクリニックでは、鼻の手術の際にもシリコンを使用する場合は、ほとんどのケースでオーダープロテーゼを使用しています。
オーダープロテーゼを作成する際は、まずCTのデータから骨格模型を作成し、時間経過で硬化する素材で原型を作成します。
これを医療用シリコンを製作するメーカーに送り、同じ形状のシリコンに作り替えてもらいます。
オーダープロテーゼの利点は、骨格にぴったりフィットするので自然な形状になりやすいというところです。
骨の面は平坦ではなく微妙な局面や凸凹があるのが普通で、既製品のシリコンだとこれが原因で、わずかな隙間や浮き感が生じてしまいます。
これもシリコンがずれる要因の一つになっていました。
前述したように、オーダープロテーゼは骨に隙間なくピッタリフィットするので、形状が自然になるだけでなく、安定感がありズレにくいのも特徴です。
それだけでなく、オーダープロテーゼにはさらに安定する形状的な特徴があります。
それを説明する前に、実際の鼻翼基部のオーダープロテーゼの写真を見てみましょう。

いかがですか。
先ほどの既製品と何か違いますね。
そうです。オーダープロテーゼは左右つながっているのが最大の特徴です。
左右つながっているだけでも従来の既製品よりずれにくいのですが、さらに真ん中の部分が前鼻棘(ぜんびきょく)という鼻柱の基部にある骨の突出部に固定されるため、プロテーゼを固定しなくてもずれる心配がないほど安定します。
念のため、数か所周囲の軟部組織に固定はしますが、もちろんスクリューで固定する必要はありません。
ちなみに下の写真の赤丸の部分が前鼻棘です。

このオーダープロテーゼのメリットは他にもあります。
それは、鼻柱基部を前方に出すことができるということです。
鼻翼基部の骨格が低形成である方の多くは鼻柱基部も沈み込んできます。
この部分が沈み込んでいると、口元が盛り上がって見えます。
逆に、適度にこの部分が前に出ることによって、キレイなカーブの「Cカール」ができ上品な口元になります。

左右のつながりの真ん中に当たる部分のオーダープロテーゼのを厚くすることで、鼻柱基部を前方に押し出すことができ、Cカールの形成に貢献します。
逆に、この部分を変えたくない場合は、この部分のシリコンの厚みを極力薄くすることで前方に膨らむのを防げます。
実際のビフォーアフターではこんな感じです。
ちなみにこのモニターの方は鼻中隔延長も行っているので、鼻先も高くなっています。

オーダープロテーゼ以外で行っているのは、肋軟骨を用いる術式です。
ブロック状に削った肋軟骨を用いる方法もありますが、一番多いのは一辺1mm程度のダイス(さいころ)状に細かくした肋軟骨を、あらかじめ作った鼻翼基部のスペースに挿入する方法です。
同じ方法で、鼻柱基部にも入れることもあります。
自家組織にこだわる方や、肋軟骨を用いた鼻中隔延長を同時に行う場合には良い適応になります。
オーダープロテーゼに比べると術後の形状がどうしても多少アバウトになってしまうのが欠点ですか、実際にはそれほど問題になることはなく、私自身はこの術式を用いることも少なくありません。
この術式のメリットを挙げるとしたら、ご自分で触った時の自然さです。
プロテーゼはどうしてもご自身で触ればそこに存在する感覚があります。
ダイス状の肋軟骨もそれが全く無いわけではありませんが、大きな固形物ではない分少ないと思います。
この貴族手術は口元を上品に見せるのにとても有効で、この名前の由来もそんなところからきているのかもしれません。
この手術を単独で行う場合もありますが、多くの場合は鼻のほかの手術と組み合わせて行っています。
次は貴族手術の適応や単独でこの手術を行う場合の問題点、どういった手術と組み合わせるとより効果的かについてのお話をしたいと思います。
“
できる限り自然で且つ雰囲気の良い鼻にして欲しいとのご希望がありました。
曲がって入っているプロテーゼを抜去し、眉間から鼻背にかけてナチュラル感のあるオーダーシリコンプロテーゼに入れ替えました。
くっきり縦に線が入ってつまんだように見える鼻先については、これを自然な形態に修正し、短い鼻柱を鼻中隔延長によって下げることでバランスを整えました。
重く垂れ下がって見えるようになってしまった鼻翼についても、鼻孔縁挙上術で軽くなりすっきり見えるようになりました。