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隠さなくても大丈夫!年齢がわかりやすい眉間のしわのケア方法は?

この記事の監修|
前田 医師
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眉間のしわはいつの間にかできている!

人に会った時に大切なのは第一印象ですが、眉間にしわが寄っていると実年齢よりも上にみえたり機嫌が悪くみえたりと、あまりいい印象を持たれないことがあるかもしれません。
朝の洗顔やお化粧をする時など、ふと気づくと「眉間にしわができていた」という経験はありませんか。眉間のしわは、浅いものなら前髪で隠してしまえば目立つこともないので、それほど大きな悩みにはならないでしょう。しかし、はっきりと目立つようになってくると隠してごまかすことはできても、相当なショックを受けるかもしれません。深くなった眉間のしわは、簡単には元に戻すことができないからです。
年齢を重ねれば、しわができてしまっても仕方ないとあきらめてしまってはいませんか。眉間にしわができるのは肌の老化だけが原因ではありません。もちろん大きな理由の一つではありますが、他にもいくつかの要因があります。そして、日々のお手入れを行っていれば、深いしわができることを遅らせられます。
しわができるしくみをきちんと理解してその対処方法を知っていれば、気になっている眉間のしわも緩和させることができるのです。

■しわはなぜできてしまうのか
しわには表皮層にできるしわと、真皮層からできるしわの2種類があり、それぞれ肌の水分不足や乾燥が原因となっています。なぜ水分が不足したり乾燥したりするのでしょうか。ここで、肌の保湿成分のはたらきについてと、しわになるのはなぜなのかをみていきましょう。

皮膚は層になっていて、表皮層、真皮層、皮下組織に分かれており、表皮層には水分をとどめる役割が、真皮層には肌のうるおいやハリを与える成分が備わっています。
いちばん外側の表皮層に水分をとどめておくのは、皮脂やセラミドという成分です。皮脂とセラミドは、外側のダメージから皮膚を守ってくれています。
皮脂といえばあまりよくないイメージがありますが、実は皮膚全体に皮脂膜というカバーをしてくれている、重要な存在です。しかし、皮脂は思春期には分泌量がピークを迎え、年齢を重ねていくうちにだんだんと減っていってしまいます。
同じ表皮層にあるセラミドはうるおいやハリを保持し、角質層の角質細胞をつなぎとめる接着剤のような成分です。しかし、セラミドも加齢によって減少し、それと同時に保湿能力も衰えていきます。
皮脂やセラミドが減ると水分量を保てなくなり、皮膚の表面にしわができ、それは細くて浅いことから、ちりめんじわとも呼びます。
そして、肌のうるおいやハリを保つヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンという成分が作られているのが真皮層です。コラーゲンとエラスチンがヒアルロン酸に絡みついてうるおいを保っていますが、加齢が進むと真皮層で作られる量も少なくなり、肌のうるおいやハリが失われ深いしわができてしまいます。

つまり、皮膚の各層にある保湿成分が加齢によって減少していくと、肌のハリや弾力が失われてしわができてしまうということです。
もし、スキンケアをしている時に「しわができている?」と感じたら肌が乾燥している状態ですので、保湿成分の入った化粧水などを使ってお手入れすることが大切ですね。


■眉間にしわができる原因は他にも
眉間にできてしまうしわは、老化による肌の水分不足の他にも、日頃の表情や動作によるものが原因になっていることもあります。
もし下記の表情や動作に思い当たることがあれば、その行動は極力控えるように心がけたほうがよいでしょう。

・顔の表情でできやすくなるしわ
表情が豊かなのはとてもいいことなのですが、特にしかめ面のように眉をひそめることがくせになると、眉間にしわが寄って跡となり残ってしまいます。意識して表情のくせを直していきましょう。
また、視力の低下も眉間にしわができる一因になります。ものを集中して見る時や小さな文字を読む時などに、眉間にしわを寄せて見ていることはないでしょうか。メガネやコンタクトをしていても度が合っていなければ変えたほうが賢明です。目にもよくないうえに、眉間にしわができてしまいます。

・頬杖や就寝中にしわができる
テレビを見ていたり考え事をしていたりすると、つい頬杖をついてしまうことはありませんか。頬杖は楽な姿勢なのですが、顔の皮膚が上にあがって自然としわが寄る状態になってしまいます。しわが寄った箇所には跡がついてしまい、それがしわへとつながることになります。普段何気なくしている態勢も治りにくいしわを作ってしまうので、頬杖は控えたほうがいいでしょう。
また就寝中にも、無意識のうちにしわができる寝方をしているかもしれません。横向きやうつぶせ寝になると顔にしわが寄るので、朝起きると見覚えのない眉間のしわができている場合も。はじめのうちは、浅いしわなのでそれほど気にならないかもしれませんが、放っておくと治りにくい深いしわの原因となります。

 

眉間のしわにアプローチ!

しわの深さによっては、集中ケアをすればまだ間に合うかもしれません。できたばかりの眉間のしわならば、時間をかけなくても元の状態に戻せる場合もあります。
例えば、起床した時にうっすらと眉間にしわができていたら、洗顔後に保湿やマッサージをしっかり行えば、しわが軽減されることもあるのです。
毎日鏡を見てセルフチェックを行ってみましょう。眉間にしわができていたら深刻な悩みにならないうちに、ケアをしっかりと行うことがポイントです。眉間のしわを防ぐセルフケアをご紹介しますので参考にしてみてください。

・優しく洗顔する
洗顔の際には、皮脂腺から分泌される皮脂を落としすぎないように、優しく洗いましょう。1日に何度も洗顔するのは乾燥を引き起こすため、あまりよくありません。朝と入浴時だけにとどめておき、洗顔料を使った洗顔は1日1回、よく泡立てて洗顔することがのぞましいです。あとの1回は、水またはぬるま湯で洗うようにしましょう。

・保湿をする
しわは油断をしていると、いつの間にかくっきりと刻み込まれてしまいます。深いしわにならないよう、毎日肌に水分を補って保湿をしっかりと行いましょう。
保湿をしっかりと行うなら、キッチンで使用しているラップを使ったパックがおすすめです。市販のシートマスクでも保湿はできますが、指定時間以上つけているとマスクの水分と一緒に肌に入った水分まで蒸発してしまいます。ラップでパックをすると水分の蒸発を防ぐことができ、うっかり長い時間パックしてしまってもラップなので化粧水などの水分が逃げません。また、体温で温まるため肌に化粧水などの成分が浸透しやすくなります。

・マッサージ
優しくマッサージして眉間のしわを伸ばしてみましょう。肌に水分を与え保湿をしっかり行ったら、中指と薬指で眉を挟むように眉間に置きます。そして、眉頭から眉端までゆっくり指を沿わせていきます。眉端で軽く引っ張るようにして3秒ほどキープ。眉間から両眉同時に行う動作を何度か繰り返して行いましょう。

・テープで眉間のしわを伸ばす
サージカルテープを使って眉間のしわを伸ばすという方法もあります。サージカルテープとは包帯やガーゼを止める医療用のテープのことです。簡単に手に入り、弱粘着になっているので肌に優しくて試しやすい方法です。就寝前などに眉間のしわを伸ばして、バツの字にして貼りつけます。(弱粘着ではありますが、肌トラブルのある方や肌の弱い方は控えてください。)

 

しわに合ったケアを美容整形外科で受ける

しわ対策のセルフケアは、毎日継続させていかなくてはならず、根気が必要です。そして、深くなってしまったしわは、日頃のお手入れだけで軽減させることが難しくなります。
自分でケアしきれずにしわが気になってしまう場合には、美容整形外科での治療も視野に入れておきましょう。施術の内容や費用など、不安な面もあり敬遠してしまうかもしれません。しかし自分で元の状態に戻せないしわは、美容整形外科で治療することが悩みを解決できる方法の一つになります。

・眉間のしわへのボトックス注入(30,000円+税)
美容整形外科のボトックス注入は、しわの緩和に向いている施術で、ボツリヌス菌を加工した薬剤を注入する治療です。ボツリヌス菌は、筋肉の収縮する力を弱めるはたらきがあり、ボトックス注入を行うことによって、眉間などの表情のしわが軽減されます。また、個人差はありますが、ボトックス注入後、数日から1週間ほどで徐々に結果が出てきて、3週間ほどすると効き目を感じることができるでしょう。この状態は6ヶ月程度持続しますが、継続して治療を受ける必要があります。

ボトックス注入は小顔・ふくらはぎ・多汗症などの症状の緩和にも幅広く使用されています。しかし、ボトックス注入にはいくつかのトラブルも考えられますので、事前に知っておくことも必要です。

・ボトックス注入を繰り返していると体質によってはボトックスに耐性が生じて、症状の軽減を感じられないことがありますが、ボトックス製剤は数種類あるので、他の製剤で対応することもできます。

・まれにボトックス注入によって感染症が起きることがあります。熱感・腫れ・痛み・赤みなどの症状が出て長引く場合には、切開して膿を出す治療を行わなくてはなりません。

・現在ではボトックス製剤を融解する薬剤がないため、万が一思うような結果が現れなくても効き目が弱まるまで待たなくてはなりません。施術を受ける前に、医師と注入箇所を相談し確認したうえで施術を受けることが必須になってきます。

 

まとめ

眉間のしわは人にいい印象を与えることはあまりないですし、本人にとっても「歳をとった」と自覚せざるを得ないものではないでしょうか。眉間にできるしわは、加齢による肌の水分不足でできるだけではなく、日頃よくする表情や動作などによってもできてしまいます。保湿やマッサージなどのセルフケアをしっかりと行えば、浅いしわは緩和できますが、ケアを怠ってしまうと深いしわの原因にもなりかねません。
セルフケアが難しくなってきた場合には、美容整形外科での受診を考えてみてもいいでしょう。いつの間にかできてしまった眉間のしわは、見た目の年齢をあげてしまうだけでなくコンプレックスになることもあります。納得のいく治療方法が見つかれば、気分も晴れて悩みもすっきりすることでしょう。