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涙袋形成の美容整形は失敗しやすい?原因や解消方法とは

この記事の監修|
銀座院 積山 院長
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■涙袋形成の美容整形に失敗!?どんな原因が考えられる?

ヒアルロン酸注入による涙袋形成は、手軽にぷっくりとした涙袋をつくることができます。メスを入れることなく行えることから手軽な美容整形だと言えますが、ごく稀に失敗してしまう方もいるようです。今回は、涙袋形成の施術と失敗する原因についてご紹介します。

涙袋とは、笑ったりした時に目の下にできる袋状のふくらみのことです。女優やモデルにも涙袋を持った人が多く、魅力的な女性の象徴として重要なポイントとなっています。目元の施術ですが、メスを使わずにヒアルロン酸を注入するだけで行うことができます。

■涙袋形成の施術の流れ

具体的な施術の流れは、まず医師とのカウンセリングからはじまります。相談した上で形成する涙袋のデザインを決めたら、麻酔クリームを目元に塗ります。そして極細の注射針で目の下にヒアルロン酸を注入していきます。この時、少量ずつ注入していくので、鏡を見て相談しながら施術を進めることができます。例えば「周りの人に知られたくないので少量に抑えておきたい」、「縦幅を出したい」、「主に外側を膨らませてほしい」などの要望を伝えておけば、それに合わせて施術を進めてもらえます。この時に注意しておきたいのが、縦幅を広くするとたるみのように見えてしまい、外側はもともと涙袋があまりない箇所であるためつくりにくいということです。人工的な涙袋になってしまわないよう、医師の意見を聞きながら進めていきましょう。

こうして施術は10分ほどで完了。その後は5〜10分ほど施術部分を冷やしましょう。冷やすことで、腫れや痛みを抑えることができます。ヒアルロン酸の注入のみなので、入院の必要はなくそのまま家に帰ることができ、施術の直後からメイクや洗顔もできます。ただし、血流がよくなると腫れやすくなってしまうため、当日の入浴は避けてシャワーのみにしておきましょう。翌日からは通常通りの入浴も可能です。また、当日は激しい運動も控えておきましょう。

■涙袋形成の美容整形に見られる失敗事例

目袋整形の美容整形は入院の必要がなく、施術当日から洗顔やメイクを行うことができます。他の施術に比べると手軽なことが窺えますが、どのような失敗事例があるのでしょうか。以下で見てみましょう。

・内出血
涙袋形成の施術は痛みや腫れが比較的少ないですが、時に起こるのが内出血です。内出血が起こるのはだいたい10人に1人程度の割合で、原因は施術の際に針が偶発的に当たってしまうことです。施術の際には目の下の眼輪筋というところに注射を打ちますが、この部分は非常に皮膚が薄く、毛細血管が張り巡らされています。そのため血管を傷つけやすくなっているのです。

軽度の内出血であれば1週間程度で消えますが、内出血が強く出ていると消えるまでに2週間ほどかかってしまうこともあります。コンシーラーやファンデーションで隠すこともできるので患部が目立ってしまうことはありませんが、入浴や運動のほか、できればお酒も控えるなどして血流が良くなりすぎないように気をつけましょう。

・左右の膨らみに差ができた
ヒアルロン酸の注入量が左右で異なっていたために、涙袋の大きさに差ができてしまうという失敗例も見られます。これは明らかに医師の技術不足が原因です。また、ヒアルロン酸は次第に体内に吸収される性質を持っていますが、その吸収量が左右で異なっている場合にも差が生じてしまうことがあります。これに関しては術前にはわからないので、均等にするために再度注入するなどして様子を見ましょう。

・仕上がりが大きすぎる
ヒアルロン酸は、多くても片方に0.5cc、両方で1ccあれば十分とされています。ところが、最近の芸能人は涙袋が大きい人が多いことから、それを真似て大量の注入を希望する方が見られます。そのため、不自然に大きな涙袋になってしまったという事例が増えています。涙袋は大きすぎるとかえって老けて見えてしまうことがあります。その人の顔立ちに合わせた涙袋をつくることが大切なので、自分に合ったデザインにすることを優先しましょう。

・ヒアルロン酸の注入前と変わらない
大きすぎる涙袋になってしまう人がいる一方で、注入前と変わらないという方もいます。これは、注入量が少なかったり、使用したヒアルロン酸の種類によって涙袋が大きくならなかったりしたことが原因です。

・ヒアルロン酸が吸収されずしこりになってしまった
ヒアルロン酸は体内に吸収される成分でできていますが、注入を繰り返していると吸収されにくく固いしこりのようになって残ってしまうことがあります。ヒアルロン酸の注入は2回以上行うことができますが、やりすぎは禁物です。様子を見ながら医師に相談して行うようにしましょう。

・涙袋が持続しない
涙袋に注入したヒアルロン酸は、注入後約1年は持続し、その後2〜3年かけて徐々に体内に吸収されていきます。ところが数ヶ月で吸収されたという方も少なくないようです。ヒアルロン酸は繰り返し注入することで吸収率が下がり、形が残りやすくなります。2回目以降に注入した分は初回のものより持続期間が長くなっているはずなので、一度注入してすぐに吸収されてしまったからと言って諦めてしまうのは早いかもしれません。

・異物感を感じる
ごく稀に、術後涙袋の箇所に違和感を感じる方もいます。通常は術後の経過とともに緩和されますが、明らかにおかしいと感じたり痛みやかゆみが生じたりしたら、すぐに病院へ行きましょう。

■涙袋に影響を及ぼす手術には要注意

上記では涙袋の美容整形を行う際の失敗事例をご紹介しましたが、別の手術を行うことで涙袋形成に影響を及ぼすパターンもあります。その代表が、グラマラスラインの施術です。グラマラスラインとは、下まぶたのラインを下げてタレ目にする美容整形のことです。白目と黒目の露出を増やすことで目が大きく見えます。しかし、施術の際には下まぶたのまつげの下を切開し、下まぶたを下へ引っ張った状態で縫い合わせ、余った皮膚を切り取らなくてはなりません。皮膚を切り取る際に涙袋に該当する部分も切除しなくてはならなくなるため、入れたヒアルロン酸が流れ出て、涙袋が小さくなったりなくなったりしてしまうことがあるのです。また、涙袋にヒアルロン酸を注入した後にグラマラスラインの形成を行う場合は、1ヶ月以上は間を空けるようにしましょう。

グラマラスラインの施術と同様に、逆さまつげに対処する手術も涙袋に影響を及ぼすことが考えられます。逆さまつげの手術には「切開法」と「埋没法」という方法があり、大きく入り込んでしまったまつげには切開法が用いられます。下まぶたの切開法の手術では、下まぶたの皮膚を切開してまつげの生える向きを調整したうえで縫い合わせることになります。その後、まつげの生え際の皮膚がその下の組織に固く癒着するため、その部分にヒアルロン酸を注入しようとしてもきれいに形成できないことがあるのです。

■涙袋の美容整形はやり直しもできる!しかしまずは医師に相談を

上記でご紹介したようにもし涙袋の美容整形に失敗してしまったとしても、ヒアルロニターゼ注射というものを使えば、入っているヒアルロン酸を溶かすことができます。そして再度ヒアルロン酸を注入すれば涙袋をつくり直すことができます。ただしその場合は、ヒアルロニターゼ注射からヒアルロン酸注入までは1週間ほど期間を空けるようにしましょう。

何よりも自分に合ったヒアルロン酸量で涙袋をつくることが一番大切です。まずは信頼できる医師に、無理がなく理想に近い涙袋を叶えるための方法を相談することからはじめてみてはいかがでしょう。