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Pickupコンテンツ - 福田慶三

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鼻中隔延長術~第3章 : 鼻中隔延長術に必要な材料とは?

鼻中隔を延長するには鼻中隔軟骨の下縁(尾側縁)に板状のものを継ぎ足す必要があります。

この板状のものとしては今のところご自分の軟骨を使用しています。

どこから軟骨を採取するかというと、鼻(鼻中隔)の軟骨か耳の軟骨か、胸の肋骨の内側の部分にある肋軟骨の3ヶ所から選択することになります。

第3章 : 鼻中隔延長術に必要な材料とは? 目次

鼻中隔延長術に必要な軟骨の採取

鼻(鼻中隔)の軟骨

鼻中隔軟骨が第一選択

現在ヴェリテクリニックでは鼻中隔軟骨を第一選択に考えています。

何故かと言いますと、鼻中隔軟骨は平らでしっかりとした硬さがあるため、延長に用いやすいからです。

さらに、鼻の手術と同じ所から採取するため、余分な皮膚切開や傷痕を作る必要がありません。

採取できる鼻中隔軟骨の大きさ

鼻中隔軟骨がどこにあるかと言いますと、鼻の穴の中に指を入れてみて左右の穴を隔てている壁を触っていただくと、ちょうど穴の入口から5㎜から10㎜ほど奥に硬い板が触れると思います。これが、鼻中隔軟骨の先端です。

[鼻中隔軟骨の位置]
鼻中隔軟骨の位置

鼻中隔軟骨はそこから上方と後方、つまり鼻の奥に向かって約3~4㎝ほどまっすぐに伸びて、左右の鼻の中を隔てている骨につながります。

一般的な日本人の鼻中隔軟骨は厚みが1㎜から2㎜、大きさが3㎝×4㎝のかなりしっかりした平らな板です。

この鼻中隔軟骨を全て取り出してしまいますと、鼻筋中央1/3と鼻尖を後方から支える柱が無くなってしまうため、鼻が陥没してしまいます。

鼻中隔軟骨

鼻中隔軟骨を部分的に残せば、鼻が陥没することはありません。

しかし、鼻中隔延長術を行った時は、高く・長く伸ばした鼻先からの負担を鼻中隔が支えなければなりません。

鼻中隔軟骨を沢山切り取ってしまうと残った鼻中隔の強度が弱くなって、鼻が曲がったり、崩れたりする危険が高くなります。

この危険性を避ける為、約1㎝の軟骨を前方と下方にちょうどL型に残して、その奥の軟骨を採取します。

低い短い鼻では鼻中隔軟骨が小さ過ぎます

鼻中隔軟骨は先ほども述べたように、まっすぐで十分な硬さをもっています。ただし、低鼻や短鼻の方では問題があります。

というのは、鼻中隔軟骨が小さいために鼻先が低かったり、短かったりするわけですから、低鼻や短鼻の方の鼻中隔軟骨はもともと小さいわけです。

そのため、採取した鼻中隔軟骨が小さく、しかも軟らかいことが多いため、鼻をしっかりと伸ばそうとすると強度や大きさが足りないことがあります。

軟骨の大きさと強度の問題

実際、ヴェリテクリニックでも鼻中隔軟骨を用いる予定で手術を始めましたが、採取できた鼻中隔軟骨が1㎝ほどしかなくて、鼻先を全く延長できなかったことがあります。

そんな時は、やむなく耳の軟骨を使うことになります。そういった例は10%ほどあります。

また、鼻中隔軟骨だけで十分な強度が得られない時には耳の軟骨を併用することもあります。そのようなケースは30%ほどあります。

耳の軟骨を併用したにもかかわらず、十分な延長が得られなかったり、土台の強度が弱くなって傾いてしまったりしたために肋軟骨を用いて手術をやり直した例もこれまで5例ほどあります。

耳の軟骨

耳の軟骨は2ヶ所から採取できます

延長材料の第2選択としては耳の軟骨があります。

耳を触っていただくと、耳たぶは非常に軟らかく、その他の部分はやや硬いことが分かります。

これは軟骨という芯が入っているためです。この芯、すなわち、軟骨を全て取り出すと、耳はふにゃふにゃになってしまいます。

[耳の軟骨 耳甲介と耳珠]
耳の軟骨 耳甲介と耳珠

取り出しても、耳に目立った変形が起こらない部分というと、耳甲介と呼ばれる耳の中央の貝殻のような形をした部分か、耳珠と呼ばれる耳の穴の前側の小さな突起の部分です。

耳甲介の軟骨

耳甲介(貝殻部分)の軟骨を採取するには耳の後ろ側の溝に合わせて皮膚を切開します。術後の傷痕は耳の後ろですし、溝に一致するため目立つことはありません。

耳甲介軟骨を全部切り取りますと、耳全体がやや後方に倒れることがありますが、変形は目立ちません。立ち耳の方では立ち耳が治ります。

さて、耳甲介の軟骨は大きくとっても3㎝×2㎝までですし、貝殻のように弯曲しています。

[彎曲の矯正]
彎曲の矯正

延長術に使用するためにはまっすぐな素材が必要ですので、3㎝×2㎝の軟骨を2つに分けて彎曲が矯正されるように2枚の軟骨を縫い合わせます。

そうすると、2枚重ねになった2㎝×1.5㎝の比較的まっすぐな軟骨が手に入ります。

耳珠の軟骨

もう一つ、耳から軟骨を安全に採取できる部位として、耳珠と呼ばれる耳の穴の前にある突起の部分があります。

[耳珠軟骨]
耳珠軟骨

実際にはこの突起した部分は温存し、耳の穴の中の壁面を裏打ちしている軟骨を採取します。

それには耳の穴の中に2㎝ほど切開します。傷痕は耳の穴の中にあるため全く目立ちません。

ただし、術後に耳の穴の壁がやや膨らんで耳の穴の中が狭くなることがあります。iPodなどのイヤホーンを装着しづらくなりますので、術後1週間後からイヤホーンや耳栓を装着して耳の穴が狭くなるのを防ぐ必要があります。

耳珠から採取できる軟骨の大きさは2㎝×1㎝です。

耳珠の軟骨は耳甲介ほどではないのですが、やはり彎曲していますので、延長に用いるとなると2枚重ねにして彎曲を矯正しなければなりません。そのため、左右両方から採取する必要があります。

胸の軟骨(肋軟骨)

胸に3㎝の切開を加えます

胸には左右に12本ずつ肋骨があり、胸の真ん中にある胸骨と呼ばれる硬い骨と結合しています。

肋骨は胸骨と結合する手前で骨から軟骨に代わります。この部分を肋軟骨と呼びます。

肋骨が硬い骨であるのに対し、肋軟骨はしなやかで、このしなやかな肋軟骨があるおかげで、われわれは呼吸をする時に胸郭という胸の骨組を広げたり縮めたりできるわけです。

[胸の軟骨(肋軟骨)採取]
耳珠軟骨

さて、肋軟骨の中でも上から数えて7番目の肋軟骨が一番大きいと言われています。そのため、鼻中隔延長術ではこの7番目の肋軟骨を用いています。

女性では乳房の下の溝に合わせて皮膚を3㎝切開します。男性では乳首より5㎝ほど下方を同じく3㎝ほど切開します。そこから、約3から4㎝の肋軟骨を採取します。

肋軟骨は大きさは十分ですが、割を入れると反る性質があります

採取した肋軟骨を薄く削って1.5㎜ほどの厚さにします。しかし、肋軟骨は軟骨繊維にねじれがあるため、分割すると弯曲する性質があります。

10代の若者の肋軟骨は特にねじれが強いため、鼻中隔延長術には使えません。

肋軟骨の中心を通るようにスライスできれば、まっすぐの板をつくることができますが、これは簡単ではありません。

[肋軟骨 彎曲の矯正]
肋軟骨 彎曲の矯正

弯曲した時には2枚の軟骨板を重ね合わせて縫いつけることによってゆがみを矯正します。

肋軟骨を用いれば、鼻先の皮膚が伸びる限界まで十分な延長量が得られます。

鼻中隔延長術にどの軟骨を選択するのか?

どの軟骨を選択するかですが、第一選択としては鼻中隔軟骨を考えるようにしています。

[軟骨位置と強度のチェック]
軟骨位置と強度のチェック

ただし、診察時に鼻の穴の中に指を入れさえていただいて、鼻中隔軟骨の先端の位置と軟骨の硬さを調べさせていただきます。

鼻中隔軟骨の先端が、穴の入口より10㎜以上奥にある方や、鼻中隔軟骨がふにゃふにゃに軟らかい方では鼻中隔軟骨をお薦めできません。

そういった方には肋軟骨を使用することをお薦めします。

一応の目安として延長量が5㎜以上必要な方や、以前の外傷や手術や感染のために鼻先の皮下に瘢痕があって鼻の皮膚が伸びにくい方にも肋軟骨が適しています。

肋軟骨を用いれば、皮膚が伸びる限界まで鼻先を高く、長くすることができますし、術後に鼻先の強度が弱くて傾いてしまうことも少なくなります。

[肋軟骨を用いた鼻中隔延長 症例 1] [肋軟骨を用いた鼻中隔延長 症例 2]
肋軟骨を用いた鼻中隔延長 肋軟骨を用いた鼻中隔延長

手術をさせていただく術者としては、十分な大きさと強度の軟骨が手に入れば、手術が非常にやりやすくなりますので、肋軟骨をお薦めしたいところです。

しかし、鼻をきれいにするために胸に切開を受けるというのはなかなか受け入れにくいものでしょう。

[胸に切開を加えることでできる傷痕]
軟骨位置と強度のチェック

胸に切開を加えることや傷痕ができることに抵抗のある方では、鼻と耳の軟骨を併用することになります。

その時は延長量がやや少なくなることをご了承して頂くことになります。




第4章は「鼻中隔延長術の術式」です。

鼻中隔延長術では希望される鼻の形にするために、鼻先をどの方向にどれだけ伸ばしたらよいのかを決定するのが非常に大切です。

[延長方向の基本パターン]
延長方向の基本パターン
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