人中短縮という施術について。中顔面短縮の効果がある施術の解説

口元整形・唇整形

今回は「人中短縮」いわゆる上口唇の短縮術についてお話していきます。

人中短縮という施術について目次

人中・口唇・顎先の長さのバランスについて

人中短縮術(上口唇短縮、リップリフト)は、近年幅広い年代の方に需要のある人気の手術です。

顔の下半分を整えるには?

顔面の下1/3の面積を減らすことで中顔面短縮効果を生み、お顔全体のバランスを整えるという目的や、加齢で伸びてしまった鼻の下を短くして若々しい状態に戻すというアンチエイジング目的にも適した手術です。

上唇の長さやバランスはどれくらいがいいかについては、上唇の長さが7~8mmがいいとか、白唇(皮膚の部分)と赤唇(粘膜の部分)は3:1以下(特に1.2~2.3:1)が理想的だとか、鼻柱基部から口裂と、口裂から顎先までは1:2がいいとか、色々言われていますが、あまりそれらにとらわれず参考程度にとどめ、立体的に見たご本人のお顔全体と合わせて考えるべきかと思います。

理想的だと言われる比率やサイズ

人中短縮の前にヒアルロン酸を勧める理由

唇自体の厚みや赤唇(粘膜の部分)の見え方が足りないために白唇(皮膚の部分)が長く感じている場合は、私はまずヒアルロン酸の注入をお勧めします。

ヒアルロン酸を注入すると赤唇部分の面積が広くなるだけでなく、唇が立ち上がり、平面的な印象だった唇に立体感が生まれます。

最近流行りのM字リップにしても可愛らしいですし、もともとのご本人の唇の形を生かした形で厚みを出すのもおすすめです。

アンチエイジング目的の方には、人中稜(縦に盛り上がった二本の隆起)に注入をおすすめすることもあります。

ヒアルロン酸注入は数十分で手軽に行うことができ、ダウンタイムも少なく、傷もできません。

何より良いところは、気に入らなかったとき、やはり元に戻したいと思ったときに、いつでもヒアルロン酸を溶かせるところです。

挑戦しやすく、良い治療だなと思います。ちなみに、赤唇部分を長くする口唇拡大術という手術も存在します(マイナーな手術ですが)。

人中短縮しないほうがいい人がいる、という話

ヒアルロン酸注入だけでは解決しない、白唇自体の長さを短くしたい場合には、上記の人中短縮術を考慮することになります。

ただしこの手術は、唇の形によっては白唇が長くてもおすすめできない方もいらっしゃること、顔のあらゆる部位の中でも特に傷跡が目立つ場所であることに注意しなければなりません。

まずおすすめできない方がいるのはなぜか、ということからお話したいと思います。

そのためにまず切開線の位置をご説明します。

人中短縮術にもいろいろな切開の仕方がありますが、最も一般的な切開線は図のように、鼻の下縁をなぞって切開するbull’s horn切開です。

当院でも基本的にはこの切開で行います(外側人中短縮は別です)。

牛の角のような切開創になるのでこのような呼び名がついているのですね。

一般的な切開線

人中短縮のシミュレーション

このように鼻下を大きく切開して剥離を行い、皮膚や口輪筋という筋肉を持ち上げてくるのですが、このように持ち上げた時に最も短縮効果を得られるのが、唇の中央部分になります。

つまり中央部分の赤唇が最も広くなり、端にいくにつれてだんだん薄くなっていく形になりやすいということです。

ですので、もともと中央の部分は割と赤唇が見えているけれど端のほうの唇の薄さが気になっているという方は、この手術を単独で行うと余計にその形が強調されてしまう訳です。

術後の唇の形がお好きかどうかシミュレーションで見ていただくことができますので、適応でない方には別の選択肢をおすすめいたします。

人中短縮の傷が目立つと言われている理由

そして次になぜ傷跡が目立ちやすいかということについては、傷の治りかたや、傷の場所やこの手術の特性が関係してきます。

本来なら白く薄く治るはずの傷が赤くミミズ腫れみたいな傷になっている、あの状態が肥厚性瘢痕ですが、上口唇短縮の傷跡は、この肥厚性瘢痕になりやすい手術と言えます。

目立ちやすい傷、目立たなくなる傷 肥厚性瘢痕と人中短縮術について

肥厚性瘢痕とは、創が治る過程においてコラーゲンを過剰に生産してしまっている状態なのですが、肥厚性瘢痕が起きやすい条件というものがあります。

・深い傷 ・物理的、力学的な刺激が頻繁に加わった ・傷が治るまでに時間がかかった(感染や異物による炎症、喫煙などの全身状態) ・若年者(コラーゲン産生能力が高い) ・アジア人 ・遺伝的要因 ・肥厚性瘢痕好発部位かどうか

深い傷であることや、鼻下は口周りの筋肉の影響を強く受け上下左右いろいろな方向に引っ張られること、これを読んでくださる多くの方はアジア人であることが、既に該当しています。

さらに個人の背景や習慣によってももっと条件に当てはまってしまうと思います。

さらにこの手術で気を付けなければならないのが、術後に鼻の穴ごと下に引っ張られてしまう変化が起こる可能性です。

こうなると、もともと鼻に隠れて見えなかったはずの部分が引き出されてしまい、傷口として余計に目につくようになります。

このような条件が重なることが、上口唇短縮の傷跡が目立つ理由です。

人中短縮の傷が目立たない工夫

そのため私たちは上口唇短縮の傷がなるべく目立たないよう術中操作で工夫を行っています。

一つは、傷が下方向になるべく引っ張られないようにすることとして、創を縫い閉じる際に、赤唇側の組織を鼻側の硬い組織に縫い付けて固定する操作です。

一つは真皮同士がしっかり密着して傷の治りが遅くならないよう中縫いを丁寧に行うことです(ただし中縫いが密すぎても血流が悪くなり傷の治りが遅れます)。

また、大きな変化を出そうと頑張りすぎると傷口の緊張が強くなってしまうので、デザインに関しても無理のない適切な範囲で行います。

さらに、これは上口唇短縮に限りませんが、傷口5mmの範囲にボトックス注射を打ったりトラニラストというお薬を内服することで傷が目立ちにくくなるという報告があり、閉創時にボトックスを注入したり、術後数ヶ月間内服してもらったり、ということも行っています。

手術を受けられる方ができることとしては、どの手術にも共通して言えることですが、傷口を見ようと引っ張ったり押さえたりしない、ガーゼ交換や抗菌薬内服などクリニックからの指示を守る、禁煙・副流煙を避ける、ということになります。

傷が目立ってしまった場合の対処法

ではもしも傷口が目立ってしまった場合の対処法は何があるでしょうか。

傷口自体の赤みや太さ、凹凸などについてであれば、まず診察させていただき、ケナコルト注射やCO2レーザー、再縫合、メディカルタトゥーなどを、術後の時期や状態から判断してご案内することが多いです。

そうではなく上記で触れた「鼻の穴ごと下に引っ張られてしまう変化」のために傷の全貌が見えすぎてしまう、鼻の穴の形も変わってしまったというお悩みについては、まったく別の対処法を行うことがあります。

そちらについて詳しくお話しようと思います。

人中短縮術の画期的な修正方法

鼻翼の基部が下がってしまう原因は、鼻翼自体がどこにも固定されておらず、比較的自由度の高い組織であるためです。

そこで修正として、鼻翼基部を床ごと、膜状の自家組織で物理的に吊り上げて固定してしまいます。

そうすることで、笑った時に鼻翼が持ち上がる動きはそのままに、下にさがる状態を避けようという意図です。

これは福田先生考案の術式ですが、笑った時に鼻翼が持ち上がって鼻の穴の形がきれいになるのを見て、その状態をキープしようと思いついたとのことです。

大まかな流れをシェーマで説明いたします。

①鼻翼挙上術を行う際、鼻翼の面積が大きい場合は、鼻翼縮小術をかねて、余剰な範囲を切除します。

②鼻翼が適切な位置に挙上されるよう、鼻翼基部を筋膜で吊り上げます。

③外周と内周の差が目立たないよう縫合し閉創するという流れになります。

この筋膜は大腿筋膜を使用することが多いですが、ほかにも肋軟骨膜、側頭筋膜などを採取する場合があります。

こちらが症例写真です(福田先生執刀の患者様です)。

このように鼻の穴の形もよくなると同時に、上口唇短縮の傷跡も奥に隠れて目につきにくくなっているかと思います。

まとめ

人中短縮は人気の施術で、効果も実証されていますが、私たちはこのように様々な角度から考えてご提案しております。

もし中顔面の長さや、アンチエイジングでお悩みの方はぜひ一度、ご相談くださいね。

ヴェリテクリニックが選ばれる理由

形成外科を経験した医師のみが在籍

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そのうえで、患者様の状態をしっかりと確認し、
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ヴェリテクリニック
名古屋院 医師
仲宗根 美佳医師
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カウンセリングのときから信頼関係を築いて「この先生にお願いしよう」と思って頂けるよう、じっくりお話してご希望をお伺いします。

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