
眼瞼下垂というのはまぶたが黒目の上まで持ち上がらない状態のことです。まぶたが目に被さると、前が見えにくくなります。

形成外科のドクターの間ではこの眼瞼下垂の治療がブームになっています。このブームの火付け役となったのは信州大学形成外科の松尾教授です。1990年代の終わり頃、眼瞼下垂になると肩凝りや頭痛に苦しめられるようになり、上まぶたの手術をして眼瞼下垂を治すと肩凝りや頭痛も治るということを松尾先生が発見されました。
私はこの話を今から12年前に松尾先生からうかがいました。しかし、まぶたを手術すると肩こりが治るなんて話はこれまでの形成外科や眼科の常識を越えていましたので、半信半疑でした。
そこで、信州大学に足を運んで松尾先生に手術を教えていただきました。
そして、眼瞼下垂と認められる患者さんに手術を行ってみたところ、確かに多くの方が肩凝りや頭痛がよくなったのを認識されました。中には、うつ病が治った方もいらっしゃいました。

眼瞼下垂になると、持ち上がらなくなったまぶたが目に被さり、前が見えにくくなります。
そこで、なんとかしてまぶたを持ち上げようとして、まぶたを持ち上げる働きをする眼瞼挙筋と呼ばれる筋肉に一生懸命力を入れます。
この筋肉にいつもいつもめいっぱいの力を入れているわけですから、筋肉痛や筋肉の疲れが出て、それが目の奥の痛みや目の疲れとして感じられます。
まぶたを持ち上げる役割をする眼瞼挙筋にはミュラー筋と呼ばれる補助の筋肉がくっついています。眼瞼下垂になると、この助っ人が働いて、まぶたを持ち上げるのを助けます。

この時、神経からミュラー筋に力を出すように命令が行きます。この指令塔の役割をするのが交感神経です。
ミュラー筋に命令を出すため、交感神経は興奮しなければなりません。交感神経が興奮するとどうなるのでしょう。

野球選手が守備をしているとき、いつボールが飛んできてもいいように全身の筋肉を緊張させて、とっさに動けるようにかまえます。これは交感神経が興奮しているからできるものです。
一方で、交感神経は、緊張すると心臓がどきどきしたり、いらいらしたり、怒りっぽくなったりするというマイナスの側面も持っているのです。
眼瞼下垂の患者さんではいつもミュラー筋が働くように指令を送らなければならないので、交感神経が興奮した状態になっています。
眼瞼下垂になると交感神経からの指令によって、首筋から肩の筋肉も緊張させてしまいますので、首や肩のこりが激しくなります。

ミュラー筋に交感神経が指令を出しすぎると、首や肩凝りだけでなく、動悸やイライラ、不眠といった自律神経失調の症状を招くことがあります。
交感神経の興奮が続きますと、全身の疲労・倦怠感を感じるようになります。さらに疲れが進行すると、燃え尽きてうつ状態になります。


首や肩のこりは交感神経だけでなく姿勢からも起こってきます。
まぶたが持ち上がらないと私たちは顎を上げて下目使いで前を見ようとします。つまり、首を後ろに反らした状態です。
そうすると首の筋肉や骨(頸椎)に負担がかかり、首や肩のこりを招きます。映画館で最前列に座って映画を見ると首がこるのと同じことです。


これまで説明してきた眼瞼挙筋とミュラー筋の他にもう一つまぶたを持ち上げる働きをする筋肉があります。
それは、おでこにある前頭筋と呼ばれる筋肉です。この前頭筋はおでこの皮膚を上に向かって引き寄せ、まゆ毛を持ち上げます。
そのため、おでこに横皺ができます。オジサンのおでこに3本ジワがあるのはこのためです。おでこの筋肉がまゆ毛を持ち上げると、上まぶたの皮膚も上に引き上げられます。
眼瞼下垂の患者さんは前頭筋に力を込めてまぶたを一生懸命引っ張り上げようとします。そのため、眼と眉毛の間が離れ、おでこには横皺が目立ちます。
また、前頭筋の筋肉痛が頭痛となって現れてきます。このタイプの頭痛は筋緊張性頭痛と呼ばれています。
以上、説明しましたように、まぶたが持ち上がらなくて前が見にくくなると、なんとか視野がよくなるように色々な筋肉や神経が働きます。
そうすると、全く思いもよらない頭痛・肩凝り・疲労感・うつといった症状が起こります。

黒目にかぶさったまぶたを持ち上げることによってこれらの不快な症状は緩和します。
それは手術でなくても構いません。
まぶたから額にセロテープを貼ってまぶたを持ち上げても、まぶたを洗濯挟みのようなクリップで挟んで持ち上げても、同様な結果となります。

テープやクリップでまぶたを持ち上げてみて、上で述べたような症状、例えば頭痛や肩凝りが緩和する人は、まぶたの手術を受けることでその症状がよくなります。
以前私が行った調査でも、手術前にクリップでまぶたを挟んで肩凝りや頭痛がよくなることを認識できた患者さんは全員、まぶたの手術後にそれら症状の緩和を体験しました。
術前のクリップテストで症状の緩和を認識できなかった患者さんでも手術のあとで頭痛やうつがよくなったという人がいました。


皮膚たるみタイプというのは、まぶたの皮膚がたるんで垂れ下がっている状態です。
このタイプではまぶたを持ち上げる力は十分ありますので、まつ毛の生え際は黒目の上まで持ち上がっています。
しかし、たるんだ皮膚が垂れ下がって黒目にかぶさるため、前方が見づらくなります。


次に、筋肉が弱っているタイプですが、ここで問題となっている筋肉はぶたを引き上げる働きをする筋肉(眼瞼挙筋)のことです。
その筋肉の動きが弱すぎるため、まぶたを持ち上げることができません。このタイプではまつ毛の生え際が黒目の上まで上がりません。
筋肉が弱くなった原因は、生まれつき筋肉の発達が悪いものと老化によって筋肉が壊れてしまったものとがあります。

最後の筋肉とまぶたの連結が緩んだタイプというのは、筋肉とまぶたの連結部分がゆるんでしまったため、筋肉の力がまぶたに上手く伝わらなくなったものです。
先ほどの筋肉が弱ったタイプとは違って、筋肉の動きには問題がありません。まぶたを持ち上げるように筋肉がいくら力を入れても、その力がまぶたに届かないわけです。
結果としては、先ほどのタイプと同様に、まぶたの動きが悪く、まつ毛の生え際が黒目の上まで上がりません。

3番目の連結が緩んだタイプは腱膜性眼瞼下垂と呼ばれています。腱膜というのは筋肉とまぶたを連結する部分です。
腱膜性眼瞼下垂というのは、すなわち、筋肉とまぶたのつながりがゆるんでしまったために目が開きにくくなった状態です。

3番目のタイプ(腱膜性眼瞼下垂)も老化によって起こります。

しかし、それだけではありません。10代~30代の人たちの中にも、腱膜がゆるんでいる人が意外に多いことがわかってきました。
特に、夜更かしをする・涙もろい・花粉症・女性・コンタクトレンズをする人に起こりやすい傾向があります。
なぜかと言いますと、これらに共通する“目をこする”という行為が、まぶたと筋肉の連結部分をすり切らせてしまうからです。
ズボンが長すぎたらどうしますか?ズボンのスソを折りたたんで短くしますよね。
それと同じ要領で、二重を作ってまぶたを折りたたむと、垂れ下がった皮膚をたくし上げることができます。これには埋没法が一番おすすめです。

一重まぶたのために皮膚が垂れ下がっている人に対しては、埋没法で二重を作る治療が向いています。

皮膚の余りが多いケースでは、埋没法で二重を作ってもたるみが残って、奥二重になってしまいます。
それでも、埋没法をする前に比べたらかなり視野が広くなります。
埋没法以上の変化を望むなら、全切開法で余った皮膚を切り捨てながら二重を作る必要があります。
これは、ズボンで言うなら、スソで余分な布を切り捨てたうえで折りたたむことになります。

全切開法を行うとたるみが少なくなり、くっきりした二重になります。

たるみが減って、くっきりした二重になるのは魅力的に聞こえますが、かなり目元の印象が変わりますので、慎重に選ぶ必要があります。
さて、二重にする他にたるみを取る方法はないのでしょうか?
もう一度ズボンで考えてみて下さい。スソを折りたたんだり、スソを切り捨てたりする代わりに、ウエストをお腹のほうに引き上げてもズボンの長さは調整できますね。
これに匹敵するのが、上眼瞼リフトです。
この手術はまゆ毛のすぐ下で皮膚を切り取って、上まぶたをまゆ毛に向かって引き上げるものです。

上眼瞼リフトの治療法は、たるみをクリップでつまみ、余った皮膚を切り取る範囲を決め、余った皮膚を切り取ります。
上眼瞼リフトは、まぶたが重いと感じている人にとってまぶたが軽くなるメリットがある治療法です。
先ほどの二重にする手術よりも、手術直後からメリットを認識することができます。

元もと二重まぶたでぱっちりしていたのに、老化によって皮膚がたるんで奥二重になった方にとって、上眼瞼リフトは目元の印象を大きく変えることなく、たるみを緩和できると言った利点があります。

また、一重まぶたから二重まぶたに変わることを嫌う方にもこの方法はお薦めです。
上眼瞼リフトのほかにも、ズボンのウエストを持ち上げる治療法があります。
それはまゆ毛の下ではなくて、まゆ毛のすぐ上で皮膚を切り取る方法です。この手術はまゆ毛を持ち上げるリフト術です。
英語でまゆ毛のことをブローと言いますので、ブローリフトと呼ばれています。

まゆ毛を持ち上げるとそれにつながる上まぶたの皮膚も持ち上がってきますので、まぶたのたるみが減ります。
また、まゆ毛だけでなく、おでこ全体をリフトする手術(前額リフト)も、上まぶたのたるみを取るのに向いています。

ブローリフトや前額リフトも上眼瞼リフトと同様に目元の印象を大きく変えることなく、たるみを緩和できると言った利点があります。
しかし、上眼瞼リフトとは決定的な違いがあります。
それは、術後の顔の印象です。上眼瞼リフトでは、まゆ毛が下がって、まゆ毛と目の間が近くなります。
一方、ブローリフトや前額リフトでは、まゆ毛が持ち上がって、目から遠く離れてきます。
従って、上眼瞼リフトを選ぶか、ブローリフトや前額リフトを選ぶかは、まゆ毛が目に近づいたほうがいいのか、遠のいたほうがいいのかで決まります。
ここで注意しなければいけないことがあります。
皮膚のたるみタイプの患者さんに間違ってまぶたを持ち上げる力を強くする手術を行うと、ぎょろ目でにらみつけているような怖い目元になってしまいます。

皮膚のたるみがあるからと言って全切開法で二重を作るとくっきりとした二重になります。
齢の方がこの手の手術を受けた後、肩凝りや頭痛が改善したのはいいけれど、銀座のママさんのような目になってしまって、恥ずかしくて外に出られないと悩んで相談に来られることがあります。
上眼瞼リフトは二重の印象を大きく変えないですっきりした目元にできるよい方法です。

しかし、元もとまゆ毛が目に近い患者さんにこの手術をすると、益々まゆ毛が目に近づいて、疲れた暗い顔になってしまいます。

そこで眼瞼挙筋の代用品を用意する必要があります。代用品としては、おでこにある前頭筋を使用します。
そうして、前頭筋の動きによってまぶたが持ち上がるように前頭筋とまぶたをつなげます。

そのためには、テープをまぶたの皮膚の下に通して、一方の端を前頭筋の先端に結びつけ、もう一方の端をまぶたの先端に縫いつけます。
そうすることによって、前頭筋を動かすとまぶたを上に引き上げることが可能になります。

私は4本のテープを埋め込むようにしています。というのは、4本の長さのバランスを調整することで、目を開いた時の開きの大きさと形(ピークの位置)を調整できるからです。
このつり上げ術に私が使用しているテープは、ゴアテックスでできています。
自家組織を使用する場合は、太ももやこめかみの皮膚を切開してその下にある筋膜と呼ばれる硬いシートを採取して、そのシートを細く切ったテープを用います。
感染が起こりにくく、拒絶の心配がない。
筋膜は時間がたつと縮んでくるため、目が開きすぎて、閉じにくくなってしまう。
ゴアテックスは、術後に縮んでしまうことがない。
異物であるため、長期の経過のうちに感染を起こす可能性がある。
感染したゴアテックスを抜きとることで治療できる。
通常つり上げには4本のテープを使用しますので、1本や2本抜き去ってもまぶたは下がりません。
また、ゴアテックスを抜き取っても、ゴアテックスが入っていた部分に瘢痕という硬い組織が形成されますので、まぶたが下がってしまうことはありません。
もし、まぶたが下がるようなことになったら、その時は感染が治った後で新たにゴアテックスのテープを埋め込むことで対処できます。
患者さんが下の方を見た時に眼瞼が開き気味になることです。
下を見た時に黒目やその上の白目がギョロッと見えてしまいます。これはかなり不自然な印象を与えますが、この方法の宿命です、避けることはできません。
下を見る時に、目だけを下に向けないで、顔全体を下に向けるように患者さん自分で訓練して覚えていただくほかありません。

筋肉とまぶたの連結がゆるんで筋肉の力がまぶたに上手く伝わらなくなったものです。
このタイプの眼瞼下垂の治療はまぶたを持ち上げる筋肉とまぶたの間のゆるんだ連結を修復することです。具体的には、腱膜前転法・挙筋短縮法・ミュラータッキングといった方法があります。
私が行っているのはこの2つです。

私が行っている腱膜前転術は切開法による眼瞼下垂の修正術と呼ぶことができます。
全切開法の二重手術とは違います。全切開法の二重手術では皮膚を切開して二重を作ります。これに対して、腱膜前転術は皮膚を切開して、二重を作るだけでなく、まぶたを持ち上げる筋肉の先端にある腱膜という硬い膜を探し出して修復します。

そして、この腱膜を引っ張り出してまぶたに縫いつけます。この時、糸がしっかりかかるようにまぶたの裏にある瞼板という硬い組織に糸を通します。
腱膜と瞼板が他の組織よりも硬くて、通した糸が緩みにくいからです。
挙筋短縮やミュラータッキングでは筋肉に糸を通しますので、術後に筋肉が裂けてゆるんでしまうことがあります。
また、筋肉は引っ張ると伸び縮みしますが、腱膜は伸び縮みしません。

そのため、腱膜に糸を通す位置をミリ単位で変えることによって目の開き具合を微妙に調整することができます。
さらに、腱膜を使うと術後に開きの強さを修正することもやりやすくなります。
そういうわけで、腱膜を用いた手術方法は美容目的で目の大きさや形を変える手術に適しています。
埋没式の目力アップはまぶたを切開する必要がありません。いわゆるプチ整形の一つです。
まぶたの裏側に細い糸を埋めることよって、まぶたの裏側の結膜とそれにくっついているミュラー筋を縫い縮めます。

ミュラー筋にはまぶたをもちあげるはたらきがあります。
そのミュラー筋を縫い縮めることによって目の開きを大きくすることができます。

通常埋没法と呼ばれる手術はまぶたの裏と表の間に糸を埋めることによって二重の折れ癖を作る手術です。

一方、埋没式の目力アップは眼瞼の裏側にだけ糸を埋めて、まぶたの開きを強くする手術です。
この埋没式の目力アップは切開法による腱膜の手術に比べると、目の開きを大きくする効果が小さく、術後の後戻りも起こりやすいという欠点があります。
しかし、切らなくてもできるプチ整形であるという点で美容外科に適しています。
切開法の腱膜前転術を受けると二重まぶたを作ることになります。
一方、埋没式の目力アップでは、二重を作ることになりません。一重の人は一重のまま、二重の人はそのまま二重です。
一般的に眼瞼下垂の手術と言えば、まぶたの持ち上がりを強くする手術のことを指します。
どこに糸を通すかによって目の開きの大きさが変わってきます。また、開いた時の目の形も変わってきます。

未熟なドクターが起こしやすい症例は、とにかくまぶたの上がりがよくなればいいからと言って、患者さんの年齢や希望を考えずに、目の開きをやたらと強くしてしまうことです。
年配の方で目がギョロッとしていても、怖いだけで可愛げがありませんよね。

また、ギョロ目を気にされるのは高齢の患者さんだけではありません。
次の患者さんは、まぶたが原因で肩凝りがあると診断されて大学病院で眼瞼下垂の手術を受けたそうです。
しかし、手術の後、目が見開いたようになって、黒目の上の白目が向いてしまうため、今度は違うクリニックでまぶたを下げる手術を受けたそうです。
そうしたところ、まぶたが下がったのはいいのですが、予想外の三重になってしまい、目の形も妙につり目っぽくなってしまったので、それらの修正のためにヴェリテクリニックに来られました。

先ほどの患者さんが気にされていた、妙につり目っぽい目の形というのも、未熟なドクターが起こしやすい症例です。
つまり、まぶたの外ばかりが上がって内側が上がっていない目を作ってしまうことです。
まぶたを持ち上げる筋肉は内側の動きが弱くて外側の動きが強い。また、縫合固定する腱膜も内側は薄くて弱いが、外側は厚くてしっかりしている。そのため、手術をする時、まぶたの外側のほうが開きを強くしやすいのは事実です。

また、正面を見た時黒目の中心はまぶたの中央よりも内側、つまり鼻に近いほうにあります。
それに気づかず、まぶたの中央にピークを作ると外側が上がった形になってしまいます。
こういった事情で妙なつり目を作りやすい傾向がありますが、それは術者のいいわけに過ぎません。

ドクターの注意と技術でいくらでもそれは防ぐことができます。

まぶたの開きの大きさと形の調整は手術中に行います。
患者さんに起きあがってもらい、目を開いてその大きさと形を確かめながら、糸を通す位置を調整する必要があります。
私は満足な大きさと形になるまで何度でも調整を繰り返します。
手術中に左右差をそろえるのは肝心ですが、それだけでは十分ではありません。
1週間後の抜糸の時に、再度、目の大きさや形の左右差を確認します。というのは、術中には麻酔薬の影響があるからです。

麻酔薬がまぶたを持ち上げる筋肉に作用しますと、目を持ち上げる力が弱くなります。
右と左の両方に同じように麻酔薬が効いているならいいのですが、片方の筋肉にだけ麻酔が強く働いていることもあります。
その状態で目の大きさを合わせると、麻酔の効果が切れた時に、麻酔が強く効いていた方の筋肉の力が強くなって、反対側より目の開きが大きくなります。
そのため、私は術後1週間の時点で明らかな左右差があれば、その場で修正します。

2011年1月15日の日本美容外科学会の研究会でも、目の左右差を防ぐため、どんな工夫をしているのか何人もの先生方が発表されていました。
しかし、どれも完全なものではありませでした。
わたしとしては、術中にできるだけそろえる。また、1週間後に再度確認して必要なら修正する。それでも、その後に左右差ができた時は、3ヵ月後に修正する。
とにかくあきらめないことだと思います。
さて、一般的に眼瞼下垂の手術と言えば、まぶたの持ち上がりを強くする手術のことだといいましたが、もっと詳しく言いますと、切開法を使って筋肉とまぶたをつなげる手術のことを指します。

この切開法を使った眼瞼下垂の手術を受けると、目の開きが大きくなるのに加えて、二重まぶたにもなります。
要するに眼瞼下垂の手術には、全切開法による二重まぶたの手術も含まれています。もれなく、二重が付いてくるわけです。
したがって、一般的な眼瞼下垂の手術(切開法を使ったもの)を受けると、黒目にかぶさったまぶたが持ち上がって、黒目がしっかり見えてきます。

これらは見た目の部分でエイジングケアさせることができます。

しかし、同時に鼻の付け根の横皺と目尻の皺が増えます。
しわが気になる年頃の患者さんでは目尻と鼻の付け根の皺が増えることを承知して頂かなければなりません。
また、若く見せる変化が大きいからと言っても、これだけの変化が起こりますと、相当顔の印象が変わります。
その変化を患者さんの望んでいたのならいいのですが、そうでないと、今度は容姿が気になって悩むことになります。
眼瞼下垂がかなり進行して、前方の視野が遮られるため、日常生活に支障をきたした患者さんに対して、国は健康保険の適用を認めています。
その場合の治療費は、国が定めていますが、片目で7万2千円です。この値段の7から8割は保険でカバーされます。
この場合の治療は形成外科や一部の眼科で受けることができます。

一方、「目力をアップさせたい、パッチリした目なりたい」などと言った理由で、目力を強くする手術を行う場合、進行した眼瞼下垂の患者さんに行うのとほぼ同じ技術や器具を用いて治療が行われます。
しかし、病気を治療するわけではありませんので、健康保険は適用できません。
治療費は自由診療価格となり、クリニックによって異なります。患者さんは全額自己負担しなければなりません。

「目力をアップさせたい、パッチリした目なりたい」という希望に答えるためには、目の開きの大きさ、開いた時の形(どこにピークを持ってくるのか)、さらに二重の巾やデザインといったことを整えなければなりません。
それこそ、1㎜、あるいはそれ以下の単位での調整が要求されます。それに答えるのが美容外科で行っている眼瞼下垂の手術です。
そして、ヴェリテクリニックでは患者さん一人一人の細かな希望をかなえられるように、一生懸命やらせて頂いております。
現在、目をパッチリしたいと希望して美容外科を訪ねられた患者さんは、ほとんどどこのクリニックに行っても眼瞼下垂を修正する手術を勧められます。
ヴェリテクリニックでも目をパッチリする目的で、切開法を用いた腱膜前転法を行っています。
しかし、眼瞼下垂の手術が目をパッチリして欲しいという患者の希望に答えているのかどうか確信が持てませんでした。
そこで、過去2年間にヴェリテクリニックで眼瞼下垂の手術を受けられた患者さんを調査してみました。


その結果、約9割の患者さんでは目の開きが大きくなっていました。
特に、術前に目力がない、目の開きが弱い患者さんではほぼ全員、目の開きが大きくなっていました。
つまり、眼瞼下垂が進行している患者さんに手術を行うと目の開きが大きくなったと言うことです。


それでは、術前から目がかなり大きく開いている患者さんに眼瞼下垂の手術を行うとどうなるのでしょうか?
術前に目の開きが大きい患者さんのうち半数ではやはり目の開きが大きくなっていました。
しかし、残りの半数では目の開きは大きくなっていないか、むしろ多少小さくなっていました。
そういった場合でも、まゆ毛は術前より下がって目に近づいていました。
要するに、眼瞼下垂の病気がない患者さんに眼瞼下垂の手術を行うと、さらに目の開きが大きくなるか、目とまゆ毛が近くなるか、どちらかの変化が起こるわけです。
確かに、目とまゆ毛が近くなると目力が強く見えます。ここまでの結果をまとめますと、目の開きが弱い人でも強い人でも眼瞼下垂の手術を受けると目力が強くなるわけです。


それでは、目力が強くなるとパッチリ目になるのか?という疑問が最後に残ります。
パッチリした目元というのは、アイメークによって大きく変わってきます。
メークをしていない時は二重が広くて黒目が多少隠れている眠そうな目でも、アイメークをすると華やかな目元になります。
この目に眼瞼下垂の手術をしたところ、黒目がはっきり見えるようになり、二重が狭くなり、目力が強い目元になりました。
確かに、ノーメークの状態では、術後のほうがパッチリして見えます。しかし、術後の目にメークをすると、二重が狭いぶん、華やかさがありません。
要するに、アイメークをする場合、狭い二重ではぱっちり感が損なわれます。

次の患者さんは術前に軽い眼瞼下垂がありました。眼瞼下垂の手術の後、目力が上がりました。
先ほどの患者さんと同じように、二重は狭くなりました。しかし、手術の時に少ない脂肪を取ったおかげで、術後1ヵ月経過した時には広い二重になりました。
そのおかげで、メークをしていない状態でも、メークしている状態でも、術前より断然パッチリした目元になりました。
結論を言いますと、パッチリした目元を作るには、目力を落とさないで、二重を広くする必要があります。
ただし、メークが薄い人やメークをしない人では広い二重は禁物です。
中でも、大学病院などで形成外科を専門とする医師が多く所属する、日本美容外科学会の厳しい基準をクリアし、「専門医」として認定された医師も在籍しております。
この「専門医」は、学会の正会員の中でも限られた医師だけが認定される資格です。また、ヴェリテクリニックでは、患者様によりご満足いただける医療を提供するため、医師同士が積極的に意見を交わしながら、常に技術と知識の向上に努めています。
ヴェリテクリニックでは、過去に美容整形手術を受けたものの、結果にご満足いただけなかった方へのサポートにも力を入れております。
特に、修正手術を得意分野の一つとしており、他院では対応が難しいとされるケースや、症例数の少ない特殊な手術にも可能な限り対応いたします。
実際に、仕上がりに納得できなかった方の修正手術や、医師の高度な技術が求められる困難なケースのご相談・施術実績も多数ございます。
一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。経験豊富な専門医が丁寧にカウンセリングを行い、最適なご提案をいたします。
ヴェリテクリニックでは、術後の検診を丁寧に行い、手術部位のトラブルを未然に防ぐことはもちろん、ダウンタイム中の不安やご質問にも、誠実に対応しております。
「今の状態は問題ない?」「腫れはいつまで続くの?」といった、ちょっとした疑問でも構いません。
どんなご相談にも、医師・スタッフが寄り添いながら、
安心していただけるようきめ細やかにサポートいたします。
手術が終わってからが本当のスタートです。術後の経過をしっかり見守りながら、患者様が「このクリニックにしてよかった」と心から感じられるよう、責任をもってフォローいたします。
ヴェリテクリニックでは、患者様がご自身の意思で安心して治療をお選びいただけるよう、
丁寧なカウンセリングを大切にしております。
まずは理想やお悩みをじっくりとお聞きし、施術の可能性だけでなく、
リスクや限界についても正確にお伝えいたします。
そのうえで、患者様の状態をしっかりと確認し、
無理のない最適な治療プランをご提案させていただきます。