
傷跡は残りますか?
こんにちは。
今回から、初診時によくある質問に対してのお答えを考えていきたいと思います。
記念すべき?第一回は、
「傷は残りますか?」
です。
・・・・・??
「そんな質問しないし、、」
「残るにきまってるじゃん、切れば。。」
とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
そんな方は今回は読み飛ばしていただけますようm(_ _)m
まずは、、
このような疑問を持たれる方が結構いらっしゃいますし
、
それは決しておかしな疑問ではないことを先に述べておきます。
では実際の治療内容と、傷の有無に関して考えてみましょう。
①二重埋没法
②二重全切開
③鼻翼縮小
④しみとりレーザー
⑤ほくろの除去
①埋没法は、傷が残らない糸で簡単にできるというのが一般的な認識です。
これはある意味正しいし、ある意味間違っています。
糸を埋没するために2から4か所、1mmほどの切開をするのですが、
まれにその傷が少し膨らんでいたり、わかる方がいらっしゃいます。
というのも、どんなに小さい傷でも、そこは傷が治ろうとする反応が起きて、
顕微鏡レベルでは傷痕として残っているのです。
しかし、ほとんどがほぼわからないくらいになってしまうので、
傷は残らないと認識されているし、そう説明しております。(例外も含めて)
サッカー場の芝生が、1か所直径5cm程えぐれてなくなっていても、
スタンドからは分からないのと
似ている感じです。
では②全切開、これは残ります。目に見える1本の白い線として残ります。
しかし、二重のラインで隠れてしまうので目立ちませんし、
女性であれば化粧すればほぼわかりません。
③鼻翼縮小は傷を気にする人にはお勧めしない手術の一つですが、
まずまず目立つことがあります。
傷がわずかな段差のようになるケースもあり、その後のレーザーによる修正などを行うこともあります。
ただ、それ以上に小鼻を小さくすること、全体的なイメージの変化を強くご希望される場合は
傷を最小限にする努力をしながら傷は受け入れてもらっています。
④シミ取りレーザーはもちろんやけどなどを起こさない限りに残りません。
表皮という表面の皮膚が一枚はがれるのですが、その程度では傷にはなりません。
真皮以上の深さに到達するような創がなければ傷としては残らないと考えていいと思います。
⑤ほくろ除去は切除であれば傷は残ります。
CO2レーザーであれば削るので小さな傷が残ります。
シミ取りのようなレーザーは浅いものでほくろが取りきれればほぼ残りませんが、
深いものは取りきれない可能性があります。
結局は、傷が残るか残らないかというのは、人間の肉眼で認識できる傷痕というほうが正確だと思います。
ですから、傷は残りますかという質問に対しては、皮膚を切開するような治療では、説明としては
「残ります」
になりますが、どの程度の傷になるかは手術によるので、
個々の手術に関してはカウンセリングでお尋ねください。