この記事の監修
仲宗根 医師
ヴェリテクリニック 医師
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埋没法の糸が飛び出てくるって本当!?
飛び出る原因は?飛び出たらどうすればいいの!?
二重の埋没法は、ダウンタイムが少ないことやメスを使わない施術であることから、比較的受けやすい美容整形の1つです。
しかし、効果は永久的ではなく、取れたり緩んだりして二重が元に戻ってしまうデメリットもあります。
緩んだ糸が切れてまぶたから飛び出るケースもあり、埋没法を受けるかどうか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、二重埋没法の糸が取れやすいケースや前兆・取れた時の対処法について、それぞれ詳しく解説しています。
二重の埋没法が気になっている!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 埋没法の糸は、施術の仕方・まぶたの厚み・まぶたを擦る癖などによって取れやすくなりやすい
- 取れて出てきた糸を放置すると、細菌感染や眼球を傷つけるリスクがある
- もし糸が出てきたら、すぐにクリニックに連絡をする・保証内容についても要確認
目次
二重埋没法の糸がとれやすいケース
二重整形の「埋没法」は、糸の結び目をしっかりとまぶたに埋め込む必要があります。
埋没の仕方や術後の過ごし方などによって埋め込みが緩み、糸がとれてしまうケースも少なくありません。
ここからは、二重埋没法の糸がとれやすい5つのケースについて、それぞれ詳しく解説します。
糸の留め方が緩い
埋没法で糸を結ぶ際、キツすぎても緩すぎてもキレイな二重になりません。
また、糸の止め方が緩い場合は、取れやすくなってしまいます。
二重埋没法はメスを使わずダウンタイムも少ないことから、患者にとっては比較的チャレンジしやすい美容整形です。
だからといって手術の難易度が低いわけではなく、医師の技術や繊細さが必要とされます。
編集部
糸がすぐに取れてしまったり、キレイな二重にならない場合は、医師の技術力が原因かもしれません。
厚めの瞼に埋没法を行った
埋没法は、まぶたの内側の皮膚と筋肉や軟骨組織を糸で結んで二重を作る美容整形のため、強度にある程度の限界があります。
まぶたが厚いとそれだけ糸にかかる負荷も上がるため、取れやすくなってしまうでしょう。
編集部
瞼が厚めの方は、広すぎる二重は避けた方が長持ちしますよ!
幅が広い二重にしている
幅が広い二重にする場合も注意が必要です。
まぶたは、まつ毛の際よりも眉毛に近い方が脂肪の厚みがあります。
幅が広い二重にしようとすると、糸をかける部分が眉毛寄りになり、まぶたの厚みがある部分に糸をかけなければいけません。
先述したように、埋没法で使う糸には強度の限界があるため、二重の幅を広げようとすればするほど、糸が取れるリスクも上がってしまいます。
編集部
ダウンタイムも長引きやすくなるのでおすすめできません。
まぶたを擦る癖がある
まぶたを擦る癖がある場合も、徐々に緩んで埋没の糸が取れやすくなってしまいます。
とくに、花粉症やアレルギーで目がかゆくなりやすいという人は、目薬などで対処して擦らないようにしましょう。
編集部
ちなみに、メイクを落とす時も要注意!
マスカラや濃いめのアイラインを落とすためにまぶたをゴシゴシしてしまって、埋没の糸が緩むケースも考えられます。
体重増加で瞼に脂肪がついた
基本的に、体重が増加してしまうと体全体の脂肪が増えるため、当然まぶたの脂肪も増えてしまいます。
埋没法を受けた後に体重が増えてしまうと、まぶたが分厚くなって糸が緩みやすくなることも。
埋没法の糸が取れる前兆はある?
埋没法の糸が取れる前兆としては、
- 二重のラインが薄くなる
- 二重の幅が狭くなる
- たまに二重のラインが消える
- 三重になることがある
- まぶたが重くなる
- まぶたに違和感が出る
このようなものが挙げられます。
前兆が出てきているということは、糸に緩みが出ている可能性が高いです。
編集部
糸が完全に取れてしまうと、まぶたから糸が出てきた!なんてことに繋がることも…
できれば、違和感を感じた時点で治療を受けた美容外科を受診しましょう。
埋没法の糸が出ている場合のリスク
ある日鏡を見て、まぶたから糸が飛び出ていたらビックリしますよね。
埋没法の糸が出てしまっていると、さまざまなリスクが考えられます。
ここからは、埋没法の糸が出ている場合のリスクについて解説していきますので、万が一に備えてチェックしておきましょう。
瞼の表から糸が出ている
まぶたの表から糸が出ているということは、皮膚表面に糸が露出してしまっている状態です。
そこから細菌などが体内に侵入し、まぶたが炎症したり化膿してしまうリスクが高まります。
目にかなり近い部分が炎症を起こしてしまうため、化膿止めや消毒液を使うのもおすすめできません。
瞼の裏から糸が出ている
まぶたの裏側から糸が出てきている場合は、眼球や角膜を傷つけるリスクが高まってしまいます。
飛び出ている糸が見えていなかったとしても、
- まぶたがゴロゴロする
- 目に痛みや違和感がある
このような場合は、まぶたの裏側から糸が飛び出てしまっている可能性があります。
二重埋没法の糸が出てきた時の対処法
「もしも埋没の糸が飛び出てきてしまったら…」
まずは糸やまぶたを触らずに、冷静に対処していきましょう。
二重埋没法の糸が出てきた時の対処法を、改めて3つのポイントに絞ってお伝えします。
早急にクリニックに相談する
なんといっても早急にクリニックに相談することが先決!
飛び出てしまっている糸を抜いたり触ったりせず、まずは受診したクリニックに相談しましょう。
編集部
とくに痛みもなく、見た目にも変化がないと放置する人がいますが絶対にやめてください!
取れた糸を放置すると、細菌感染のリスクや眼球を傷つけるリスクを上げてしまいます。
できれば早めに受診日を予約して、治療してもらうことがおすすめです。
抜糸をしてもらう
埋没法の糸が飛び出てしまったら、抜糸をしてもらうケースがほとんどです。
治療せずに放っておくとさまざまなリスクを上げるだけでなく、しこりになったり飛び出てきたり、皮膚の中に埋もれてしまったりします。
編集部
埋もれてしまうと取り出すことが難しくなってしまいます。
抜糸をしたら、同じように埋没法を受けるか、切開法で二重を作るか医師と相談しましょう。
保証内容を確認しておく
埋没法を受けたクリニックによっては、抜糸や再手術が保証プランに含まれていることがあります。
埋没の糸が取れてしまったら、クリニックに相談すると同時に、保証内容について確認しておきましょう。
- 抜糸のみ対応
- 抜糸・再手術に対応
このようにクリニックによってプラン内容は異なります。
また、追加費用を支払ってオプションで保証をつけるクリニックも多いです。
まとめ
ここまで、埋没法の糸が出てくる原因や対処法についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
今回のポイントを簡単にまとめます。
- 埋没法の糸は、施術の仕方・まぶたの厚み・まぶたを擦る癖などによって取れやすくなりやすい
- 取れて出てきた糸を放置すると、細菌感染や眼球を傷つけるリスクがある
- もし糸が出てきたら、すぐにクリニックに連絡をする。保証内容についても要確認
取れた糸がまぶたから飛び出てくるとビックリしてしまいますが、どのように対処すればいいのか覚えておくだけでも不安は和らぐもの。
また、デメリットがあることも理解した上で、技術や実績の高い信頼できるクリニックで施術を受けることも大切です。
保証内容なども合わせて比較検討して、後悔のない埋没法を受けてくださいね!
本記事について
※作成日: 2024年4月16日
・本文中の情報やクリニックの詳細は、2024年4月16日時点のものです。そのため、料金や提供サービスに変更が生じる可能性がありますので、具体的な情報については直接クリニックにお問い合わせください。
二重整形は、公的医療保険の対象外となる自由診療であり、治療費は全額自己責任となります。そのため、施術を受ける前には必ず費用について確認してください。
・二重整形リスク
二重整形には、様々なリスクや副作用が伴う可能性があります。施術を受ける前に、医師に施術の詳細をしっかりと確認し、リスクや副作用についても理解しておくことが重要です。
これには、腫れ・痛み・内出血・感染症・目の違和感・左右差などが含まれます。
参考文献
・確認してください!美容医療を受ける前にもう一度:厚生労働省
・美容医療でクーリング・オフが可能なケースも!-特定商取引法に美容医療のルールが加わりました:国民生活センター
:美容医療サービスの消費者トラブル サービスを受ける前に確認したいポイント:政府広報オンライン
・美容医療を受ける前に確認したい事項と相談窓口について:消費者庁
・日本美容外科学会(JSAS)
・日本美容外科学会(JSAPS)
・日本形成外科学会