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豊胸と同時にできる施術は何がある?美容外科手術の組み合わせ

この記事の監修|
名古屋院 李 院長
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■そもそも豊胸手術とは?

クリニックから離れたところに住んでいる方や仕事で忙しくなかなか休みが取れない方など、美容整形を受けようと思っても手術日程を確保することが難しい人は多いのではないでしょうか。

しかし、美容外科手術の中には、同時に受けられる施術もあるため、これらを組み合わせて受けることで、一回で済ませることもできます。今回は豊胸にフォーカスし、豊胸と一緒に受けられる施術をご紹介します。

ひと口に豊胸手術と言っても、施術の方法には複数あり、それぞれ併用できる施術も変わります。まずはヴェリテクリニックで受けることができる豊胸手術について見てみましょう。

・豊胸術
バストにシリコンバックを入れることでボリュームアップをする施術です。ヴェリテクリニックでは筋肉と筋膜の間にシリコンを入れる「筋膜下法」という方法を採用しています。

施述の際は脇のシワに沿って3〜4センチほど切開をしたら、筋膜下と乳腺下を剥離してポケットを作成し、シリコンバックを挿入します。筋肉を傷つけることなく行えるため、術後のダメージを抑えることができ、自然な形に仕上げることができます。

また、使用されるシリコンバックは従来のものより強度があるため伸びがよく、万が一、胸を打つなどの衝撃が加わっても破損したりジェルが漏れたりすることはありません。

ジェルは100%充填されているため形が崩れる心配はなく、バック内でジェルが下側に流れて溜まってしまうこともありません。

・コンデンスリッチ
コンデンスリッチとは、患者自身の脂肪を吸引し、不要な成分を取り除いた上でそれをバストに注入するという施述法です。吸引した脂肪を濃縮(コンデンス)することから、この名がつきました。従来の脂肪注入に比べ定着率が高く、術後のしこりや脂肪壊死のリスクが低くなりました。

施術の際は事前にシミュレーションを行い、術後の仕上がりを確認した上で脂肪を吸引し、それをバストに注入するため、理想のバストに近づけることができます。

・豊胸ヒアルロン酸
ヒアルロン酸を注入することでバストにボリュームをもたせる施術です。メスを使わずに行えることから、20分程度で完了する手軽な施術で、プチ整形の部類に属します。注入する場所や量を調節しやすいため、理想の形やサイズに近づけることができる点も大きなメリットです。

ヒアルロン酸は、もともと人の体内に存在する物質で、2年程度持続します。

■豊胸手術と同時にできる美容外科手術

上記でご紹介した通り、豊胸手術にはさまざまな種類があり、メスを入れて行う大掛かりなものから、注射1本で済ませることができる手軽なものまであります。

手術の方法がわかったところで、実際に豊胸手術と組み合わせることができる美容外科手術にはどのようなものがあるのか見てみましょう。

・脂肪注入による豊胸+脂肪吸引
まずは、自身の脂肪を利用して豊胸する施術と脂肪吸引の組み合わせが挙げられます。これは、豊胸の際にお腹や太ももなどの脂肪を吸引してから、それをバストに注入する流れであるため、自ずと脂肪吸引も行うことになります。脂肪吸引とバストアップが同時に叶う施術だと言えるでしょう。

ただし、脂肪を取りすぎると皮膚の表面が凸凹したり、たるんでしまったりすることがあるため、取れる脂肪量には限りがあります。すると、バストに注入できる量にも限りが出てしまうため、自身の理想とするバストと吸引できる脂肪量とを考えた上で行う必要があります。

また、脂肪吸引と脂肪注入の豊胸手術は同時に行うことになりますが、逆に言うと、別日に行うのはおすすめできません。豊胸用の脂肪を取っておくことはできますが、何度も手術を繰り返すことで、費用面、体力面ともに負担が大きくなってしまうためです。

・豊胸+乳頭縮小術
豊胸手術と一緒に、乳頭の縮小術を受けることも可能です。乳頭縮小術とは、生まれつきや授乳の影響で大きくなった乳頭の高さや外径などを整える施術です。高さを修正する場合は乳頭の上部を残して、下の部分の皮膚を切除してから縫合をします。外径を修正する場合は左右の皮膚を切除してから縫合して縫合し、高さと外径の両方を調整する場合は、これらの両方の切除を行います。

乳頭縮小術は、脂肪注入による豊胸でも、シリコンバックによる豊胸でも、併用することができます。実例としては200ccほどの多めのシリコンバックを入れる施術の際に同時に乳頭縮小を行なったというものがありますが、無事に成功しています。

術後は麻酔の影響もあり、バストと乳頭はともに腫れてしまいますが、徐々に引いていき、半年後には落ち着きます。術後の流れとしては、1週間後に豊胸の際に縫合した部分を抜糸し、2週間後に乳頭縮小術の抜糸を行います。

・豊胸+陥没乳首
陥没乳首とは、本来突出しているべき乳首が埋もれてしまっている状態のことを指します。「真性陥没乳首」と「仮性陥没乳首」があり、真性陥没乳首がどんな刺激を与えても陥没したままであるのに対し、仮性陥没乳首は刺激を与えると表に出てくる乳首です。手術の際は、これらのタイプや状態に合わせて行うことになります。

基本的には乳頭を切開し、乳管の周りの繊維組織の癒着を丁寧に剥がしていき、乳頭を引き出します。そして再陥没を防ぐために根元を締め付けて縫合をしたら完了です。陥没乳頭の施術も、基本的には脂肪注入による豊胸でも、シリコンバックによる豊胸でも、併用することができます。

・豊胸+わきが・多汗症
わきがは、通常の汗が出るエクリン汗腺とは別の「アポクリン汗腺」という汗腺から出る汗が、脇の皮膚表面にある細菌と反応を起こし独特なにおいを発することが原因となっています。この時に、においを伴わないものが多汗症となります。

わきが・多汗症の手術には、「反転剪除法」と「ボツリヌス菌注入」があります。ボツリヌス菌注入は注射1本で済むため手軽に行うことができ、筋肉の収縮を制限することで多汗症を緩和するものです。一方の反転剪除法は、脇の下を4センチほど切開し、アポクリン汗腺を目視で確認しながら除去していく施術です。

反転剪除法の際に気になるのが、同様に脇の下を切除して行うシリコンバックを用いる豊胸手術と併用できるのかどうかという点です。両方とも脇の下の切除が必要になるため同日の施術は難しそうなイメージですが、豊胸する際に切開した部分を利用してわきがの施術を行うことができます。

ただし、状態や施術法によって組み合わせることができない場合もあるため、あらかじめ医師に確認することが大切です。

・顔の美容外科手術とは基本的に併用可能
豊胸手術は、さまざまな体の美容外科手術と組み合わせることが可能であることがわかりました。体の他に、顔の美容外科手術との組み合わせも考えられるでしょう。

基本的には、顔の美容外科手術の場合はどの施術とも併用することができます。ヒアルロン酸注入などの軽い施術はもちろん、二重にするために目元を切開するような施術でも、同日に行うことができます。

ただし、体の美容外科手術の場合は使用する麻酔の量が多くなりがちです。体への負担を考えると、広範囲であったり大掛かりであったりする施術と組み合わせるのは難しくなってしまうこともあるでしょう。バストアップの施術法と合わせて検討してみてください。

■豊胸手術と同時にやってはいけない美容外科手術

たとえメスを使う豊胸手術であっても、さまざまな美容外科手術と組み合わせて行えることがわかりました。しかし、中には組み合わせてはいけない施術もあります。

・豊胸手術+乳頭縮小術+陥没乳首
豊胸手術と乳頭縮小術、豊胸手術と陥没乳首はそれぞれ組み合わせて行うことができますが、実はこれら3つの施術すべてを組み合わせることはできません。というのも、乳頭縮小術と陥没乳首の施術を同日に行うことができないからです。乳頭縮小術と陥没乳首の施術は、ともに乳頭に関する施術であるため、一度に行うと乳頭への負担が大きくなりすぎてしまうのです。

乳頭縮小術と陥没乳首の両方を希望する場合は、先に陥没乳首の手術を行い、1ヶ月以上空けてから乳頭縮小術の手術を受けるようにしましょう。

・シリコンバック除去と脂肪注入による豊胸
胸以外の部位との組み合わせを見てきましたが、中には以前挿入したシリコンを除去し、脂肪注入による豊胸をやりなおしたいと望む方もいるでしょう。しかし、シリコン除去と脂肪注入を同日に行うのはリスクが高いため、組み合わせることができない場合があります。

シリコンを長期間体内に入れていることで皮膚や肋骨の形が変化してしまうことが考えられます。そのまま脂肪注入をすると、シリコンが入っていた筋膜下と乳腺下の間のポケットに脂肪が入ってしまい組織が壊死してしまう可能性があるのです。

また、シリコンが入っていた部分の皮膚が炎症を起こしている場合なども、同日の施術は控え、様子を見るようにしましょう。

■まとめ

クリニックによっては、美容外科手術を組み合わせて行うことで、金銭的な面においてもメリットが出る場合もあります。

しかし、実際は豊胸手術にも手軽にできるものから全身麻酔を要するものまであり、アップするバストのサイズも人によって異なります。豊胸手術と併用する施術についても方法が複数あり、手術を受ける患者の体の状態によってもできることとできないことがあるでしょう。

同時に複数の施術を受ける場合は、特に医師の技術が求められます。まずは経験と知識が豊富な医師のカウンセリングを受け、自身の希望する施術が組み合わせられるものかどうか相談することから始めましょう。