鼻骨骨切り幅寄せの美容整形を受けた後に息苦しくなることはある?
■「鼻骨の骨切り幅寄せ」施術とは
■施術を行うと、鼻で呼吸がしづらくなる?
上記の通り、鼻の根元の骨を狭める施術ですが、鼻の通りが悪くなってしまったり、息苦しくなったりすることはないのでしょうか。
実際に手術を終えた人のうち5%ほどは、術後半年以上が経っても閉塞感を感じると訴えています。しかし、狭くなるのは呼吸の際に空気が通る部分よりも上の方なので、こうした事例はごく稀だと考えていて良いでしょう。
もとから鼻詰まりを起こしやすいという方は、事前のカウンセリングで相談しておきましょう。
■「鼻骨骨切り幅寄せ」その他の注意点とは
呼吸のしやすさや鼻の通りについては、ほとんど影響がないということがわかりました。しかし、鼻の骨切り幅寄せの施術をする際に他に起こりうるトラブルや注意すべき点などはあるのでしょうか。以下ではその他の注意点についてご紹介します。
・術後はギプスが外れないように
もっとも大切なのは、施術後に装着したギプスが外れないようにすることです。手術した箇所を固定するために2週間ほどギプスを付けますが、鼻の皮脂が多い人などは付けているうちにギプスが浮いてきてしまったり外れてしまったりすることがあります。正確に固定することが大事なので、もし気になるようだったら医師に相談してギプスを数日おきに交換してもらいましょう。
また、ギプスを外した後はほとんど骨が固まっていますが、まだ繊維質が緩い状態が続いています。万が一強い衝撃が加わると、骨が動いてしまうことがあります。すると再度ギプスを付けて固定し直さなくてはいけなくなるため、うつぶせで寝たり子どもに触られたりしないよう注意しましょう。
・強く鼻をかまないように
施術の際は、鼻の中を切開して行われます。外から傷が見えることはありませんが、中の傷はくっついて治るまでに1週間ほどかかります。この間は傷口が広がらないよう鼻をかむ時には拭き取る程度にするよう心がけましょう。鼻をかむことで鼻水に混ざった雑菌で傷口が不潔になってしまうなどの懸念もあるため、花粉やハウスダストなどによる鼻炎をもっている方は、薬でコントロールしたり施術の時期を考慮したりするなどの工夫も考えておくと良いでしょう。
・運動・水濡れには要注意
鼻骨骨切り幅寄せの施術は、入院は不要ですが他の施術に比べどうしてもダウンタイムが長くなりがちです。ギプスが必要になることからも、入院は不要なものの会社や学校は2週間ほど休んで施術を受ける方がほとんどです。洗髪は手術の当日から行えますが、極力患部を濡らさないように気をつけましょう。メイクも、鼻まわりが濡れたり汚れたりしないように注意が必要です。
また、鼻のまわりはギプスで固定されているためあまり腫れませんが、代わりに目の周りが腫れることがあります。身体が温まると血流がよくなり過ぎて腫れが強くなりやすいため、入浴の際は温度をぬるめにする、運動をする際は少しの散歩程度に抑えるようにしましょう。
・すでにプロテーゼが入っている場合は一度抜こう
術後にギプスで固定をすることが大切な施術ですが、すでに鼻にプロテーゼが入っている場合はプロテーゼが安定せずずれてしまうなどの事態が考えられます。そのため、もしすでにプロテーゼが入っている場合は一旦プロテーゼを抜く施術をしたうえで骨切り幅寄せの施術を行いましょう。骨が固定したところで再びプロテーゼを入れることになります。
■鼻の通りが心配なら他の施術も検討しよう
もし不安に感じるという場合は、他の施術も検討してみましょう。以下では、美容整形で行われている鼻骨骨切り幅寄せ以外の施術法と、術後に起こりうる呼吸のしづらさについてまとめました。
・鼻中隔延長術
鼻先に軟骨を移植して、鼻の長さや角度を出す施術です。鼻の穴と穴の間の鼻柱部分を切開して鼻中隔という壁に移植して行われます。鼻の長さが足りない、鼻が上向き、豚鼻などの悩みをクリアにしたい方に最適です。
術後、半数ほどの方が呼吸のしづらさや閉塞感を訴えています。鼻の中に軟骨を埋め込むことで鼻の中が狭くなってしまうため、鼻の施術の中ではもっとも閉塞感を感じる方が多く見られる施術だと言えます。大きな変化が得られる施術ではありますが、リスクも大きいため、医師とよく相談することが大切です。
・鼻翼縮小術
広がっている小鼻を小さくする施術です。鼻の穴の大きさ、鼻全体の大きさが気になる方に最適です。小鼻の外側の溝に沿って切開をして余分な皮膚や組織を切除して縫合をする「外側法」、鼻の穴の中を切開して余分な組織を切除する「内側法」があります。鼻の穴の大きさや傷の残り方などを比較したうえで方法を検討しましょう。場合によっては両方を組み合わせて行うことも可能です。
この方法の場合は、鼻の穴を必要以上に縮小しない限り問題が起こることはありません。一般的には、鼻の横幅を8㎜以上に保つようにしていれば鼻の通りが悪くなることはほぼありません。
・その他の施術法
上記の他にも、さまざまな鼻の施術法があります。鼻筋にプロテーゼや自己軟骨を入れて鼻筋を高くすることができる「隆鼻術」、耳介軟骨を鼻先に移植することで鼻先の高さや長さを出すことができる「鼻尖形成術」、プロテーゼやシリコンを注入して高さを出す方法などもあります。これらの方法に関しては、鼻の穴の中が狭くなることはないため、適切な施術が行われていれば息苦しくなるようなことはありません。
■まとめ
鼻の美容整形の施術にはさまざまな方法がありますが、息苦しさや鼻の通りには、鼻の穴の中の施術が関わっていることがわかりました。呼吸のしやすさが関係する施術としない施術があるため、まずは医師によく相談をしたうえで施術法を決めるようにしましょう。また、呼吸のしづらさに限らず、不安に思うことがあったら相談するようにしましょう。
鼻筋をすっきりと見せるために、鼻の骨を切って寄せるという美容整形の施術があります。鼻が大きかったりたくましい印象だったりするというコンプレックスをクリアにしてくれる施術のひとつですが、骨を切って幅を狭めると、息苦しくなるなどの弊害は起こるのでしょうか?鼻の骨切り施術を行った後の影響についてご紹介します。
鼻筋が太いと男性的な印象やごつい印象を与えてしまいがちです。「鼻骨の骨切り幅寄せの施術」は、そんな鼻の根元の骨をメインに削ることで鼻を細く見せることができるものです。主に顔を正面から見た時に鼻の骨が横に広がっている方にとって適した施術です。
施術の際は、他と同様にカウンセリングから始めます。現在の鼻の形に関する悩みや理想とする形を話し合いながら、コンピュータなどを使ってシミュレーションをしていきます。顔全体のバランスを考慮してデザインを決めたら、いよいよ施術です。
施術の際は、局部麻酔あるいは全身麻酔を打ったうえで、鼻の中と鼻筋の横の皮膚を3㎝ほど切開します。軟骨をハサミでカットしたら、骨切りノミを用いて鼻の骨に数カ所切り込みを入れます。そして横に広がっている骨を内側に寄せて幅寄せをしたら、皮膚の上からギプスで固定して完了です。顔を横から見た時に、鷲鼻の要因とも言われる「ハンプ」の突出が目立つようだったら、そちらの切除も合わせて行われます。
施術は30分ほどで完了し、基本的には入院は不要です。シャワーや洗髪も手術の当日から行えます。その後は1〜2週間程ギプスをつけたままにして固定しておく必要があります。術後1週間ほどで抜糸を行いますが、切開をするのは基本的に鼻の中なので傷跡が目立つ心配はありません。