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頬骨のデザインにお悩みの方へ!美容外科でできる手術方法

この記事の監修|
名古屋院 李 院長
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■頬骨は、フェイスラインを決める大切なポイント

頬骨は、顔の印象を左右する大切なポイントになります。ゴツゴツとした頬骨は顔が大きく見えてしまったり、老けた印象を与えてしまったりします。今回は、頬骨の悩み別にどのような施術が考えられるかを見てみましょう。

あまりフィーチャーされることのない頬骨ですが、実はフェイスラインや顔の印象を決める際の大切な要素となっています。マッサージなどで対処するのはなかなか難しいことから美容整形を考える方も多いのではないでしょうか。また、ひと口に「頬骨が出ている」と言っても、その出方や原因はまちまちです。一概に頬骨を削れば改善されるというわけではありません。頬骨の出方によって施術法が異なるため、まずは医師に希望を伝えカウンセリングを受けることから始めましょう。以下では、悩み別に美容外科による対処法を解説するので参考にしてみてください。

■頬骨が突き出ている

まずは、頬骨自体が突き出ているケースから見てみましょう。頬骨が出ていると言っても、前方に突出しているのか、横に張り出しているのかによっても施術内容が変わります。ここでは、頬骨が前方に出ている場合についてご紹介します。

頬骨が前に出ている場合は、頬骨削りを行いましょう。頬骨は「頰骨体」と横へ張り出している「頰骨弓」で構成されていますが、前方への張り出しを緩和するには、頰骨体の突出部を削るだけです。この場合は、口腔内を切開して、余分な頬骨を削ります。口腔内の切開のみの骨削りの手術なら1時間ほどで完了し、術後の入院も1日程度で済みます。

頬骨が横に突き出している場合は、頰骨体をしっかり削る必要があるため、口腔内のみならず耳前部も切開したうえで骨を削ることになります。耳前部を切開することで、頬骨全体を削ることができるようになるのです。この場合は施術時間も長くなり2〜3時間ほどかかり、術後2〜3日の入院と1週間後の抜糸が必要となります。

また、この場合は骨削りだけでなく、骨切りと呼ばれる方法を用いられることもしばしばあります。これは、頰骨体をしっかり削ると同時に、頰骨弓の余分な部分を切り取って内側へ移動させ、段差を削ってなめらかにしてからチタンプレートやワイヤーを用いて固定するというものです。この場合も削る部分が多いことから、口腔内の切開のみならず耳前部の切開も必要となります。施術時間も骨が前に突出している場合に比べると長くなり2時間ほどかかります。術後は4〜5日の入院と、1週間後には抜糸のための通院が必要となります。

■頰の奥の脂肪によって頰が張り出している

頰が張り出しているのは、実は頬骨だけが原因ではありません。頰の奥にある脂肪のボリュームによって張り出してしまうこともあるのです。運動に励んでもなかなか顔の脂肪は落としづらいですが、美容外科で対処することができます。続いて、頰の脂肪を除去する方法について見てみましょう。

頰の脂肪を除去するためのひとつめの方法が、頰の脂肪吸引を行うというものです。カニューレを耳の裏の付け根や鼻の内側など傷が目立たない場所から挿入していきます。そして、頰から顎にかけて脂肪を吸引したら完了となります。施術は30分ほどで完了しますが、術後は5〜1週間ほど顔が腫れてしまうので、激しい運動はしないなどの配慮が必要です。

また、脂肪吸引をするほどではない場合は、脂肪溶解注射を打つという手もあります。こちらは、注射を打つことで脂肪細胞まで取り除いてくれるというものです。多少の脂肪であれば1回の注射でもいいですが、脂肪の量によっては複数回の注射が必要になる場合もあります。施術時間が5分ほどで術後の腫れがわずかであるなど、気軽に受けられる点もポイントです。

もうひとつの方法が、バッカルファット除去です。頰の深い部分にある脂肪のかたまりのことをバッカルファットと言います。加齢や体重の増加などによって頰が垂れ下がり、顔が下膨れのような状態になってしまいます。悪化するとブルドッグの頰のようになってしまったり、ほうれい線が深くなってしまったりするなどの変化が見られます。手術の際は口腔内を1〜2㎝ほど切開し、バッカルファットを引き出して切り取ります。手術が30分ほどで完了するという点は脂肪吸引と同じですが、術後の抜糸は不要というメリットがあります。バッカルファットを除去すると、顔の印象が一気にスッキリします。

■頰がこけている

頰がこけているという方も多いのではないでしょうか。頰がこけていると疲れた印象や不健康な印象を与えてしまい、実年齢より老けて見られることも少なくありません。また、年齢を重ねるとともに頬がこけてきたという方もいるのではないでしょうか。この場合も、上記のように骨を削ったり切ったりすることを検討しがちですが、注意しておきたいのが、頰がこけている場合は頬骨を削るのではなく、こけた頰をふっくらさせることが大切だということです。

頰をふっくらさせる方法のひとつめが、ヒアルロン酸注射です。ヒアルロン酸はもともと体内にある成分であり、フェイスラインを整えるとともに肌にハリが加わって若々しい印象をつくることができます。また、メスを用いることのない施術なので10分ほどで完了し、入院は不要です。手術の直後から洗顔やメイクができるという点も大きなメリットです。身体が痩せている方など、次にご紹介する脂肪注入の施術が難しい方でも受けられます。ただし、ヒアルロン酸は2〜3年かけて徐々に体内に吸収されていくため、再度注入が必要になる可能性があります。

もうひとつの方法が、脂肪を注入するというものです。こちらは患者さん自身のお腹や太ももの脂肪を吸引して頰に注入するというものです。自分の脂肪であることからなじみが良く、仕上がりもナチュラルになります。ヒアルロン酸とは違い持続期間が長くなるというメリットもあります。こちらは脂肪を吸引するための施術も必要となるため60分ほどかかり、局部麻酔も必要となります。

理想の頰の形を作るには、上記のほかにプロテーゼを挿入するという方法もあります。これは、頰専用のプロテーゼを頬骨の骨膜下に入れるというものです。プロテーゼのサイズによって、挿入部位が変わります。小さいプロテーゼであれば下まぶたの結膜を切開して挿入し、大きいプロテーゼであればまつ毛のすぐ下を切開することになります。切開した後は骨の上を乖離してプロテーゼを挿入したら、縫合をして完了となります。手術は30分ほどですが、術後1週間ほどは強い腫れや副作用が出ることもあります。また、プロテーゼを入れていることから形は持続しますが、よく動かす頰の場合は違和感を感じることもあるでしょう。挿入したプロテーゼは術後に除去することも可能なので、もし違和感を感じたりデザインが気になったりしたら、早めに医師に相談しましょう。プロテーゼの除去は、挿入するのに比べると手軽に行うことができ、腫れはほとんどなく、傷跡が目につく心配もありません。

■まとめ

頬骨の美容整形には、プチ整形と呼ばれるものから入院を要するものまで多岐にわたります。また、同じ種類の悩みであっても、程度によって施術法も異なることから、一人ひとりに合わせた施術を行うことがポイントとなります。まずは美容外科で医師のカウンセリングを受け、自分の希望と体質などを加味したうえで適した施術法を見極めましょう。