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Pickupコンテンツ - 福田慶三

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外見美へのこだわりと私の基準

2009年の4月24日に横浜で日本形成外科学会が開催されました。そこで「外見美のこだわりと私の基準」というタイトルでシンポジウムを開きたいので、講演をして下さいという依頼を頂きました。

その時の講演内容をもとにして、今回の匠の技ではわたしが、現在、考えている「外見美のこだわりと私の基準」について紹介したいと思います。なぜ“現在”かと言いますと、美容外科に携わるようになってから20年以上になりますが、その間に美に対するわたしの考え方は随分変わっているからです。

ヴェリテクリニックを始める5年前と比べてみても、2009年の現在の考えは違っています。これから5年後や10年後には、また考えが変わっていることでしょう。

外見美へのこだわりと私の基準 目次

美に対してこだわりだした

顔のどの部位が美人のキーポイントなのか

美に対するこだわりが大切だと思いだしたのは美容外科を勉強し始めて5年もたった頃です。

その頃、顔の中でどのパーツがきれいであることが美人の条件なのだろうと考えるようになりました。

つまり、目がきれいなことがいいのか、鼻がいい形であるのが大切なのか、それとも口元なのかと試行錯誤してきました。

美人の条件に気が付いた

美人の条件に気が付いた

夜の繁華街にはこんな看板がでています。お店に入る前にどの子がいいか選んでもらうための看板です。

顔の一部が隠されている子がいるかと思えば、顔全体が写っている子もいます。

顔が隠されていてどんな顔をしているのか分かりませんので、誰でも顔出しをしている子の中から選びたくなると思います。

しかし、実際にはそうではありません。

顔が隠されている子を選ぶ人が少なからずいます。これはいったいどういうことでしょう?

美人の条件に気が付いた

そこで、この看板の中から顔見せしている子だけを集めてみました。

さてこの4人の中でどの子が一番きれいだと思いますか?

もちろん、人にはそれぞれ好みがありますので、皆さん全員が同じ人を選ぶとは思いませんが、それでも一番魅力的な子を選んでみて下さい。

美人の条件に気が付いた

それでは、ここで顔の一部を隠してみましょう。

そうするとさっきとは違った子がきれいに見えてきませんか?

そうなんです。顔の一部を覆い隠してみると大変魅力的に見えることに驚かされます。

これはなぜでしょう?

欠点と思われる部分を消し去ることで、欠点のない部分だけが残って美しく見えるわけです。

つまり、美人であるためにはどこかのパーツが飛び抜けてきれいであることよりも、むしろ、どこにも残念な部分がない、欠点がないことが大切なのです。

このことにわたしはあの繁華街の看板を見て気づきました。

欠点の認識

この考え方は美容外科にどう役立つのでしょうか。

わたしは患者様を前にした時、その方の顔の一部を隠してみて、隠すことによって全体の美しさが引き立つ部分を探し出すようにしています。

この方法で欠点を探しだせるわけです。

欠点の認識 欠点の認識

つまり、この女性の鼻から口元が欠点だと分かるわけです。

もっと、詳しく言いますと、鼻筋がとおっていない、鼻が短くて顔の中に陥没している、そのため、口元がでて見えます。

欠点の修正は「いい かげん」に

次に、認識できた欠点の部分を修正するのに必要な手術を選びます。

欠点の修正は「いい かげん」に

このケースでは、鼻筋を通すために隆鼻術、短い鼻を伸ばす鼻中隔延長術、陥没した鼻の土台を持ち上げるために鼻翼基部プロテーゼが必要です。

この段階で手術方法が決まりましたが、治療はそれだけでは完成しません。欠点の部分をどの程度に修正するのかが次の問題となります。

欠点の修正は「いい かげん」に

つまり、鼻筋を高くすると行っても何mm高くするのか、鼻先もどちらの方向に何mm伸ばすのかと言ったことを決めなければなりません。

欠点をどういうかげんに治すのか。それに対する私の姿勢は、「いい かげん」にすることです。

欠点の修正は「いい かげん」に

これは、適当にするということではなく、大きくもなく、小さくもなく、高くもなく、低くもなく、遠くもなく、近くもなく、中道という意味の 「いい かげん」です。

仏教学者の「ひろ・さちやさん」の言葉を借りると、ちょうどいい湯かげんという意味の「いいかげん」です。

言い換えれば、欠点である部分が主張しないように存在感のないものに変えることです。

実際の臨床現場で

それでは、私の美に対するこだわりは実際の臨床現場でどのように生かされているのでしょうか。

せいぜい、患者様の希望が定まっていない時に提示するアドバイスの指針として役に立つぐらいのものである。

ずいぶん消極的に聞こえるかもしれません。でも、そうなんです。実際にはほとんどの患者様が具体的な希望を持っていらっしゃいます。

たどえば、次章の女性は叶美香さんが大好きで鼻やフェイスラインは叶美香さんのようになりたい、でも、唇はなぜか叶恭子さんのようになりたい、と望んでいらっしゃいました。叶姉妹のような顔のパーツがこの患者様の顔に似合うのかなあと心配になりました。

しかし、私の主観的なこだわりなどを患者様に押しつけてはいけません。だってそうでしょう。美容外科医たる者、患者様の満足する美を作り上げるのが務めですから。

絶対的な美の基準なんて存在しない

絶対的な美の基準なんて存在しない

そこで、丸い鼻先を細く長くとがらせるため、鼻先の皮下脂肪をしっかり切り取ったうえで鼻の軟骨を使って鼻中隔延長術を行いました。

鼻筋は作り物のようにくっきりするように希望されましたので、あえてシリコンプロテーゼを使って鼻筋を作りました。

あごはシリコンプロテーゼでとがらせました。そして、唇にはヒアルロン酸をたっぷり注入しました。

絶対的な美の基準なんて存在しない

手術後に患者様のお顔を拝見させていただいた時に、彼女の顔に対して鼻がちょっと大きすぎるのではないかと思いました。

しかし、それは私の美の物差しで測ったこだわりにすぎません。患者様はこの結果に大満足でした。

絶対的な美の基準なんて存在しないわけです。

この患者様から学ばせていただいたことは、美を測る物差しは各人がそれぞれ持っていて、わたしと患者様の物差しは違うんだということです。

今では、たとえ標準的に見ると行き過ぎといえる希望も、その患者にとっては「いいかげん」なんですねと素直に受け入れて施術をさせていただいています。

各自の美の物差しは無常である

次の患者様は過去にL型プロテーゼを使った隆鼻術を受けていました。笑うとプロテーゼの角が飛び出しそうなぐらい鼻先が異常に尖ります。それを修正しようと思って相談にいらっしゃいました。

希望を訪ねてみますと、マネキン人形のように尖ったシャープな鼻先でアップノーズになりたいということでした。

今現在、鼻先が尖りすぎているというのに、また何で次も極端に尖った鼻先を希望されるのか疑問に思いました。マネキンのように尖った鼻先は私の物差しで測れば異常かもしれませんが、患者様の物差しではそれがいいかげんなのでしょうと受け止めました。

わたしの務めは患者様の希望する美を作り上げることですから。

そこで、L型プロテーゼを抜き取り、鼻先がアップノーズになるように肋軟骨を使って鼻中隔延長術を行いました。延長術で鼻先の軟骨を持ち上げたあと、その上に肋軟骨を追加して鼻先に角ばった輪郭を作りました。そして、ゴアテックスを使って眉間から鼻先まで鼻筋を高くしました。

術後の仕上がりに患者様は大変満足されていました。標準的に見ると行き過ぎといえる希望も、その患者にとっては「いいかげん」だったわけです。

各自の美の物差しは無常である

しかし、1年後にはやっぱり鼻先が尖りすぎているから修正したいと希望されました。

患者様の美に対する物差しも時が移れば変るのですね。各人の美の物差しが無常であることを教えていただきました。

今満足していただくために、過去のことは一切忘れて鼻先の修正術をしました。 鼻中隔延長術を3mmほど戻しました。軟骨の輪郭が浮き出ないように鼻先の軟骨の上に脂肪を移植しました。

術後はわたしにとっても「いいかげん」の鼻先になりました。

美を測る物差しと わたしの心構え

だから、美を測る絶対的な物差しなんて存在しないと思います。

美に対する「いいかげん」の物差しは各自が勝手に持っています。みんな物差しは同じではありません。

そして、各自の物差しも常に同じではありません。今はそういう心境で毎日の診療に臨んでいます。

わたしにとっては患者様が施術の結果に満足した顔を見せてくださることこそが美容外科冥利に尽きる瞬間です。

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