目の下にいるクマ
「寝不足のせいでクマが目立つー」とか、「最近疲れ気味でクマが・・・」というのをよく聞くことがあります。
また、光のあたり具合によって影になって、その姿が鏡や電車の窓に映った時、「自分で自分の顔を見るのが嫌になる」とおっしゃる方も。
色が原因のクマもあるけど、脂肪が出てるせいでそう見えることもかなり多いんです。
目の下のクマの原因
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その原因は
- 余分な脂肪の場合
- 皮膚自体が薄い場合
- 皮膚がたるんでしまっている場合
などがあります。
それらの原因が、単独あるいは複合的に影響して、目の下に凹凸ができてしまって、クマができるんです。
そのため、クマを無くすためには、原因を一つずつなくしていくのがBestです。
どのようにクマを無くすか
1.余分な脂肪の場合
まず、最近では若い方にも多いのが、目の下の脂肪です。
[脂肪が原因のクマ]

案外、クマがある・・と思っても、脂肪が原因とご存じの方は少ないです。
脂肪が原因ということをご説明すると、患者様によく聞かれるのは「脂肪をチューって吸ったりできるんですか?」ということなのですが、目の下の場合は、脂肪吸引のようなことはしません。
その場合は、脂肪を取る手術=“下眼瞼脱脂術”でへこませることができます。
眼窩隔膜という膜のしたに、ある程度の塊として脂肪があるんですね!なので、その膜を開けて、脂肪を取り出してしますんです。
[下眼瞼脱脂術]

下まぶたの裏側を切って、脂肪を取り出しすというものです。そのため、表に傷はできません。(内出血とか腫れはでますが、メイクは可能です。)
そして、裏の傷は溶ける糸で傷を縫いますので、抜糸もいりません。
この手術で大切なのは、膜に囲まれた脂肪ですが、下まぶたの場合は3つのパーツに分かれています。その3パーツをどれくらい取るかというバランスも大切になります!取る程度によって、凹み具合が変わってきます。
2.皮膚自体が薄い場合 3.皮膚がたるんでしまっている場合
色が透けたようになってクマができている方、いわゆる色グマってタイプの方のお話です。
なぜ色が見える、あるいは皮膚が透けたようになるのでしょうか?
それは、皮膚が薄くなるからです。皮膚が薄くなって、下の筋肉が透けて見える、そして疲れているときなどは、皮膚の血のめぐりが悪くなり、筋肉の色も赤黒くなるため、クマも黒っぽく見えてしまいます。
では、皮膚が薄いとは、どういう状態なのでしょうか?
まず、皮膚には表皮と真皮があります。そのうちの真皮が、お肌のハリの元となりますが、真皮は加齢とともに薄くなっていきます。もともと目の下は皮膚が薄いのに、それに加えて真皮も薄くなるので、透けやすくなるのです。
セルグロース
そういうタイプの方は、真皮を厚く、ハリを持たせてあげる肌再生治療=“セルグロース”がおすすめです。
[セルグロース]

真皮を構成するコラーゲン線維やエラスチン、ヒアルロン酸は老化とともに減少します。 そう、老化とは真皮線維芽細胞の機能が落ちていくことなんです。
そこで、培養した真皮線維芽細胞を真皮に注入して、真皮のケアを図ります。
注入した真皮線維芽細胞が、コラーゲン線維やエラスチン、ヒアルロン酸を作り出します。そうして、真皮が若い状態に近づきます。厚みを取り戻してふっくらした真皮によって、シワは目立たなくなり、筋肉の色も透けなくなりクマが緩和されます。
PRP
セルグロースがとっても理想的な治療であることは、お分かりいただけたと思いますが、でも、正直ちょっとお値段がはるんです。
「もうちょっとお手軽な治療はないの?」
セルグロースに近い治療とすれば、PRPです。PRPは、結構前からある治療なので、ご存じの方も多いかと思います。
自分の血液から血小板を取り出して、それを気になる部位に注入する治療です。血小板が注入されると、いろいろな細胞が指令を受けて、その部分にハリを生み出していきます。
自分の血液を使うため、自然な仕上がりになり持続期間も長いという特長があります。ただし、1回での変化は個人差がかなりあり、何度か繰り返しの注入が必要です。即効性のあるものではありません。
ヒアルロン酸
「PRPでハリがでるまで待てない!」
「もっと手っ取り早い方法はないの?」
そう思われる方もいらっしゃるかと・・・
治療法の一つとして、クマの部分へのヒアルロン酸注入は多く行われている方法です。先日読んだ女性誌にも特集され、目の下の小じわの治療法としてヒアルロン酸注入はお勧めされてました。確かに目の下のヒアルロン酸注入は、とってもお手軽に変われるんです!
でも、先程のお話覚えてますか?
目の下はもともと皮膚が薄いから、年とともにもっと薄くなって、下の筋肉の色が透けて見えてクマに見えるんです。ということは、皮膚が薄いので、ヒアルロン酸を入れるとそれが透けたように見える可能性があるってことなんです。
そのため、目の下のヒアルロン酸注入といっても、どの辺が気になっていて、どう変えるか、によって、注入するヒアルロン酸の種類を変えたり、注入する深さを調整したりと経験と技術が必要となります。施術を受けられる際にはきちんとクリニックを選んでくださいね。