
フラクセルレーザーって知ってますか?
フラクセルレーザーとは?

こちらはECO2(エコツー)というフラクセルCO2レーザーです。
「フラクセル?」
「CO2??」
ご存知でしょうか?
フラクセルレーザーというのは、かなり小さいドットで照射するレーザーのことです。どれくらい小さいかといいますと1cm四方に100点とかもできます。
それがなぜいいのかと言いますと、擦り傷などの怪我をした時のことを思い出してみてください。怪我が治ってくると、その部分の皮膚がピンク色になっていて、なんだか艶のある感じになっていませんでしたか?
それは皮膚にダメージが加わると、傷を治そうとしていろいろな細胞が集まったりして再生されるんですが、その時に線維芽細胞(せんいがさいぼう)というコラーゲンに関係する細胞も出てきて、お肌にハリが生まれるんです。
ということは?
顔全部、擦り傷みたいにしてしまえば、全体にハリがでるってこと?
正解です!!
実際、顔全体をレーザーで浅く焼いたり、ピーリングを深く効かせてみたり・・・、そういった治療が行われていました。もちろん、お肌にはハリや艶が出てくるのですが、これには大きな欠点が!
傷が治るのに、とっても時間がかかりすぎてしまうのです。その間、ずっとお化粧もできないのです。それでは困りますよね?
ということで、考え出されたのがフラクセルなのです
小さい傷をいっぱい作ると、一つ一つの治りは早いので、お化粧できるようになるのも早くなります。
ECO2の場合ですと、施術の次の日からメイク可能になります。
どのように皮膚が再生されるかといいますと

光1つ0.12ミリというかなり細かいレーザー(マイクロレーザービーム)が、表皮(一番上の波線になってる薄茶色のところ)から、真皮(真中の薄い黄色の部分)まで深く浸透します。
レーザーでできる穴の周りには熱が加わります。その熱によって、周りの皮膚は収縮します。傷が治ってくる過程ででも皮膚が収縮したり、コラーゲンが作られます。
1回レーザーをあてることで、お肌全体の20%程度が入れ替わります。繰り返しの照射が必要にはなりますが、少しずつお肌を入れ替えることができるレーザーなんです。
エコツーを肌にあてると、どんな変化がおこるのか? 病理組織といって、肌の組織を顕微鏡でみてみると・・・・

レーザーが真皮深くまで達していて、真皮に熱凝固という反応おこります。

【黒矢印】傷が治ってくる=新たな表皮が出来上がっています。
【黄矢印】繊維芽細胞という、大切な細胞の再構築が始まっています。

表皮の部分に盛り上がったところがなくなり、きれいに再生されてきます。
そして、壊された古いコラーゲンから、新たな細胞が元気になってコラーゲンが作られ始め、お肌の引き締まり感となっていきます。
ECO2は照射するモード設定によって、表皮から真皮まで以下のような方に適しています。
表皮
- 肌の色むらが気になる方
- ニキビ肌が気になる方
- ピーリングをしたい方
- 美白に興味がある方
真皮
- ニキビ跡が気になる方
- しわが気になる方
- 顔のタイトニング、首の引締めをしたい方
- コラーゲン再生、真皮の再構築

ニキビ跡では深いところまで反応がおこるように。

肌質ケアでは浅いところにしっかりと。
レーザーのモードやあてる力(レーザーの出力)を調整することで気になるところをケアできます。
ECO2のおすすめポイントは・・・
多くのレーザーは欧米で作られるものが多いのですが、ECO2は日本の先生も作成段階わかばからかかわられていて、アジア人の肌質を考えて作られているのです。
何が違うかというと、欧米の方、いわゆる白人の方は傷がきれいに治りやすいという、うらやましい特徴があるのです!
黄色人種の私たちは、怪我などをした後、なんだか黒ずみますよね。それは、炎症後色素沈着といって、シミみたいになってしまいやすいのです。そういったことをできるだけ少なくするように、設計されているレーザーなのです
それでも、もちろん、ニキビモードのようにしっかり結果を出したい場合には、やはり強くあてる必要があるので赤みが強かったり、あてた直後に血が出たり、炎症が強く起こると色素沈着が起こってしまったりといった可能性はあります。
なので、レーザーをあてる際には
- 目的は何か。
- どれくらいのダウンタイムが許容できるか。
しっかりご相談くださいね。
弱くても、繰り返しあてると、お肌全体が明るくなって艶やハリが出て、ベビースキンが手に入ります!