クリニックから離れたところに住んでいる方や仕事で忙しくなかなか休みが取れない方など、美容整形を受けようと思っても手術日程を確保することが難しい人は多いのではないでしょうか。
しかし、美容外科手術の中には、同時に受けられる施術もあるため、これらを組み合わせて受けることで、一回で済ませることもできます。今回は豊胸にフォーカスし、豊胸と一緒に受けられる施術をご紹介します。
ひと口に豊胸手術と言っても、施術の方法には複数あり、それぞれ併用できる施術も変わります。まずはヴェリテクリニックで受けることができる豊胸手術について見てみましょう。
・豊胸術
バストにシリコンバックを入れることでボリュームアップをする施術です。ヴェリテクリニックでは筋肉と筋膜の間にシリコンを入れる「筋膜下法」という方法を採用しています。
施述の際は脇のシワに沿って3〜4センチほど切開をしたら、筋膜下と乳腺下を剥離してポケットを作成し、シリコンバックを挿入します。筋肉を傷つけることなく行えるため、術後のダメージを抑えることができ、自然な形に仕上げることができます。
また、使用されるシリコンバックは従来のものより強度があるため伸びがよく、万が一、胸を打つなどの衝撃が加わっても破損したりジェルが漏れたりすることはありません。
ジェルは100%充填されているため形が崩れる心配はなく、バック内でジェルが下側に流れて溜まってしまうこともありません。
・コンデンスリッチ
コンデンスリッチとは、患者自身の脂肪を吸引し、不要な成分を取り除いた上でそれをバストに注入するという施述法です。吸引した脂肪を濃縮(コンデンス)することから、この名がつきました。従来の脂肪注入に比べ定着率が高く、術後のしこりや脂肪壊死のリスクが低くなりました。
施術の際は事前にシミュレーションを行い、術後の仕上がりを確認した上で脂肪を吸引し、それをバストに注入するため、理想のバストに近づけることができます。
・豊胸ヒアルロン酸
ヒアルロン酸を注入することでバストにボリュームをもたせる施術です。メスを使わずに行えることから、20分程度で完了する手軽な施術で、プチ整形の部類に属します。注入する場所や量を調節しやすいため、理想の形やサイズに近づけることができる点も大きなメリットです。
ヒアルロン酸は、もともと人の体内に存在する物質で、2年程度持続します。
上記でご紹介した通り、豊胸手術にはさまざまな種類があり、メスを入れて行う大掛かりなものから、注射1本で済ませることができる手軽なものまであります。
手術の方法がわかったところで、実際に豊胸手術と組み合わせることができる美容外科手術にはどのようなものがあるのか見てみましょう。
・脂肪注入による豊胸+脂肪吸引
まずは、自身の脂肪を利用して豊胸する施術と脂肪吸引の組み合わせが挙げられます。これは、豊胸の際にお腹や太ももなどの脂肪を吸引してから、それをバストに注入する流れであるため、自ずと脂肪吸引も行うことになります。脂肪吸引とバストアップが同時に叶う施術だと言えるでしょう。
ただし、脂肪を取りすぎると皮膚の表面が凸凹したり、たるんでしまったりすることがあるため、取れる脂肪量には限りがあります。すると、バストに注入できる量にも限りが出てしまうため、自身の理想とするバストと吸引できる脂肪量とを考えた上で行う必要があります。
また、脂肪吸引と脂肪注入の豊胸手術は同時に行うことになりますが、逆に言うと、別日に行うのはおすすめできません。豊胸用の脂肪を取っておくことはできますが、何度も手術を繰り返すことで、費用面、体力面ともに負担が大きくなってしまうためです。
・豊胸+乳頭縮小術
豊胸手術と一緒に、乳頭の縮小術を受けることも可能です。乳頭縮小術とは、生まれつきや授乳の影響で大きくなった乳頭の高さや外径などを整える施術です。高さを修正する場合は乳頭の上部を残して、下の部分の皮膚を切除してから縫合をします。外径を修正する場合は左右の皮膚を切除してから縫合して縫合し、高さと外径の両方を調整する場合は、これらの両方の切除を行います。
乳頭縮小術は、脂肪注入による豊胸でも、シリコンバックによる豊胸でも、併用することができます。実例としては200ccほどの多めのシリコンバックを入れる施術の際に同時に乳頭縮小を行なったというものがありますが、無事に成功しています。
術後は麻酔の影響もあり、バストと乳頭はともに腫れてしまいますが、徐々に引いていき、半年後には落ち着きます。術後の流れとしては、1週間後に豊胸の際に縫合した部分を抜糸し、2週間後に乳頭縮小術の抜糸を行います。
・豊胸+陥没乳首
陥没乳首とは、本来突出しているべき乳首が埋もれてしまっている状態のことを指します。「真性陥没乳首」と「仮性陥没乳首」があり、真性陥没乳首がどんな刺激を与えても陥没したままであるのに対し、仮性陥没乳首は刺激を与えると表に出てくる乳首です。手術の際は、これらのタイプや状態に合わせて行うことになります。
基本的には乳頭を切開し、乳管の周りの繊維組織の癒着を丁寧に剥がしていき、乳頭を引き出します。そして再陥没を防ぐために根元を締め付けて縫合をしたら完了です。陥没乳頭の施術も、基本的には脂肪注入による豊胸でも、シリコンバックによる豊胸でも、併用することができます。
・豊胸+わきが・多汗症
わきがは、通常の汗が出るエクリン汗腺とは別の「アポクリン汗腺」という汗腺から出る汗が、脇の皮膚表面にある細菌と反応を起こし独特なにおいを発することが原因となっています。この時に、においを伴わないものが多汗症となります。
わきが・多汗症の手術には、「反転剪除法」と「ボツリヌス菌注入」があります。ボツリヌス菌注入は注射1本で済むため手軽に行うことができ、筋肉の収縮を制限することで多汗症を緩和するものです。一方の反転剪除法は、脇の下を4センチほど切開し、アポクリン汗腺を目視で確認しながら除去していく施術です。
反転剪除法の際に気になるのが、同様に脇の下を切除して行うシリコンバックを用いる豊胸手術と併用できるのかどうかという点です。両方とも脇の下の切除が必要になるため同日の施術は難しそうなイメージですが、豊胸する際に切開した部分を利用してわきがの施術を行うことができます。
ただし、状態や施術法によって組み合わせることができない場合もあるため、あらかじめ医師に確認することが大切です。
・顔の美容外科手術とは基本的に併用可能
豊胸手術は、さまざまな体の美容外科手術と組み合わせることが可能であることがわかりました。体の他に、顔の美容外科手術との組み合わせも考えられるでしょう。
基本的には、顔の美容外科手術の場合はどの施術とも併用することができます。ヒアルロン酸注入などの軽い施術はもちろん、二重にするために目元を切開するような施術でも、同日に行うことができます。
ただし、体の美容外科手術の場合は使用する麻酔の量が多くなりがちです。体への負担を考えると、広範囲であったり大掛かりであったりする施術と組み合わせるのは難しくなってしまうこともあるでしょう。バストアップの施術法と合わせて検討してみてください。
たとえメスを使う豊胸手術であっても、さまざまな美容外科手術と組み合わせて行えることがわかりました。しかし、中には組み合わせてはいけない施術もあります。
・豊胸手術+乳頭縮小術+陥没乳首
豊胸手術と乳頭縮小術、豊胸手術と陥没乳首はそれぞれ組み合わせて行うことができますが、実はこれら3つの施術すべてを組み合わせることはできません。というのも、乳頭縮小術と陥没乳首の施術を同日に行うことができないからです。乳頭縮小術と陥没乳首の施術は、ともに乳頭に関する施術であるため、一度に行うと乳頭への負担が大きくなりすぎてしまうのです。
乳頭縮小術と陥没乳首の両方を希望する場合は、先に陥没乳首の手術を行い、1ヶ月以上空けてから乳頭縮小術の手術を受けるようにしましょう。
・シリコンバック除去と脂肪注入による豊胸
胸以外の部位との組み合わせを見てきましたが、中には以前挿入したシリコンを除去し、脂肪注入による豊胸をやりなおしたいと望む方もいるでしょう。しかし、シリコン除去と脂肪注入を同日に行うのはリスクが高いため、組み合わせることができない場合があります。
シリコンを長期間体内に入れていることで皮膚や肋骨の形が変化してしまうことが考えられます。そのまま脂肪注入をすると、シリコンが入っていた筋膜下と乳腺下の間のポケットに脂肪が入ってしまい組織が壊死してしまう可能性があるのです。
また、シリコンが入っていた部分の皮膚が炎症を起こしている場合なども、同日の施術は控え、様子を見るようにしましょう。
クリニックによっては、美容外科手術を組み合わせて行うことで、金銭的な面においてもメリットが出る場合もあります。
しかし、実際は豊胸手術にも手軽にできるものから全身麻酔を要するものまであり、アップするバストのサイズも人によって異なります。豊胸手術と併用する施術についても方法が複数あり、手術を受ける患者の体の状態によってもできることとできないことがあるでしょう。
同時に複数の施術を受ける場合は、特に医師の技術が求められます。まずは経験と知識が豊富な医師のカウンセリングを受け、自身の希望する施術が組み合わせられるものかどうか相談することから始めましょう。
頬骨削-008 美容外科で臀部プロテーゼを入れた後の予後確認で予防できるトラブル美容外科の施術を検討する際に、手術が終わったところですべて完了すると思いこんでいる方が多いのではないでしょうか?しかし、整形でつくったかたちや状態を長く美しく保つためには、術後の通院やケアが大切です。これはすべての施術において言えることですが、臀部へのプロテーゼ注入の施術も、予後確認を行うことがトラブルの予防につながります。そこで今回は臀部プロテーゼにおける予後確認の重要性についてご紹介します。
「臀部へのプロテーゼ挿入」と言っても、ピンとこない方が多いのではないでしょうか。かつては「小尻」が良いとされていたため、これまでヒップの整形といえばお尻を小さく見せるための脂肪吸引の整形がメインでしたが、近年では海外セレブやモデルが火付け役となって、ツンと上を向いた立体的なヒップが美尻の条件と言われるようになりました。そこで、ヒップへの挿入を行い形を整えたり、存在感のあるヒップをつくったりする施術が行われるようになったのです。
プロテーゼ挿入による施術は、大きな変化を求める方など、豊尻したいという方に最適です。予後確認の重要性を知るために、まずは施術の方法について見てみましょう。
最初はカウンセリングを行い、希望するデザインを医師と共有します。カウンセリングの際はタイトなパンツを履き、そこに実際にプロテーゼを入れて仕上がりをイメージします。臀部のプロテーゼにはさまざまな種類があり、規定のサイズ以外にも一人ひとりに合わせたプロテーゼをクリニックで用意してくれるので、自分の希望をはっきりと伝えましょう。日本人女性の場合は平らで四角形のヒップをしているため、扁平で楕円形のシリコンを臀部の上の方に入れるケースが多く見られます。
施術の際は臀部の割れ目に沿って5㎝ほどの切開を行います。2本並行して切開をしたら、筋膜上を剥がして大臀筋を剥離します。そして大臀筋の下でプロテーゼを入れるためのポケットを作成し、大臀筋に局部麻酔を打ったらプロテーゼを入れてボリュームアップをしてから縫合します。プロテーゼが挿入できない細かい部分には脂肪やヒアルロン酸の注入を合わせて行い、形を整えたら完了です。術後2週間ほどは、患部に負担がかからないよう、正しい姿勢で深く腰掛けるようにしましょう。
プロテーゼ挿入による施術以外にも、ヒップの整形には、いくつか方法があります。以下では、プロテーゼ以外の施術法を簡単にご紹介します。
・脂肪注入
ウエストや太ももなど、自身の身体から脂肪を吸引し、それを臀部に注入するという方法です。吸引した脂肪から不要な成分を取り除いた脂肪細胞のみを注入するため、新鮮で質のよい脂肪を注入することができます。自身の脂肪であることから定着率がよく、形もごく自然に仕上がるという点がメリットです。同時に脂肪吸引ができるという点においても有用な施術と言えるでしょう。
・ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸を臀部に注入して形成する方法です。注射を打つだけなので施術時間が10分ほどと短く、傷跡もほとんどありません。注入量が調整しやすいことから理想に近い形ができます。また、ヒアルロン酸はもともと人間の体内で形成されている物質で、手軽さがポイントの施術です。
・レーザーを利用した施術
注射を打ったりメスを入れたりする手術以外にも「サーマクール」「ポラリス」といったレーザー機器を用いた施術によるヒップアップも行われています。両方とも皮下にある真皮層に照射することで、コラーゲンの減少や細胞配列の乱れを整えることで肌にハリをもたせます。臀部に照射することでヒップアップを叶えることができますが、注入するわけではないのでボリュームアップを望む方には不向きです。
豊尻の施術を行うクリニックは増えてきてはいるものの、臀部プロテーゼの施術は他に比べると難易度が高いことがうかがえます。こうしたことからも、担当できる医師が少ないのが現状です。
しかし、確かな技術をもった医師が術後のトラブル予防まで考慮して施術を行ったとしても、患者様自身が予後確認を怠るとトラブルが起こってしまうこともあります。次に、臀部プロテーゼの施術後に起こりうるトラブルをご紹介します。
・血腫
プロテーゼを挿入した箇所にコブのような血の塊ができてしまうことがあります。施術の際に血腫の懸念が考えられる場合は、手術中に血液を外に出すための管を入れておく施術も行われ、後日血液を抜くという対応が行われるケースもあります。
・感染
プロテーゼは医療材料として一般的な素材を使用していますが、稀に感染を起こして熱感や赤み、強い痛みや腫れを起こすことがあります。早めの内服薬や抗生剤の投与で緩和することができますが、それでも緩和しない場合はプロテーゼの抜去が必要となります。
・被膜拘縮
プロテーゼを包むようにして身体が膜をつくってしまうことがあります。この膜が縮んでくるとプロテーゼを締め付けるため、見た目にもわかる程に変形してしまうことがあります。また、一見異常がないようでも、力を入れるとプロテーゼの輪郭が不自然に盛り上がるなどの症状も見られます。
・神経圧迫
プロテーゼが坐骨神経を圧迫してしまうケースです。坐骨神経とは腰から太ももにかけて通っている神経で、圧迫することでふくらはぎの痺れや下半身に力が入らなくなるなどの症状が起こります。
・切開創
糸が外れるなどして縫合した傷口が開いてしまうことがあります。1ヶ月ほど経つと自然に癒着することが多いため、感染やプロテーゼが露出してしまうといった事例は見られません。経過を見ながら医師に相談するようにしましょう。
・滲出液貯留
施術後に、体液が施術をした箇所に溜まってしまうことがあります。ほとんどは一時的なもののため自然に緩和されますが、医師の手を借りて排出しなくてはならなくなるという事態も起こり得ます。
・感触の違和感
プロテーゼを身体に入れたことで、感覚が鈍くなるように感じることがあります。これは次第にプロテーゼが馴染んでくると緩和されますので、あまり気にする必要はありません。
実際に上記のようなトラブルが起こってしまった場合は、どのように対処したら良いのでしょうか。トラブルの内容によっても異なりますが、最終的には美容外科でプロテーゼを外す施術を行わなくてはならなくなることもあります。
その場合、一度プロテーゼを抜去する手術を行い、その後に新たなプロテーゼに入れ替える施術を行うことになります。被膜拘縮の場合は脂肪を移植して幹部が目立たないようにするなどの施術も一緒に行われますが、再び同じ症状が起こる危険も考えられるため、油断は禁物です。
プロテーゼ挿入にはさまざまなトラブルを伴う危険もあるということがわかりました。特に被膜拘縮の場合は、術後のマッサージや血腫などが原因と予想されますが、医学会においても未だはっきりした原因はわかっていません。また、トラブルが深刻な状態に陥ると、歩行困難など日常生活を送ることが難しくなってしまうことも考えられます。
術後の通院を怠ると、症状の原因を突き止めるのは難しくなり、適切な対処を見極めるのも難しくなってしまいます。しかし、これらは予後確認をきちんと行うことで早期に防げるものがほとんどです。そのため、まずはきちんと美容外科クリニックに通うなどしてプロの目で予後確認を行うことでトラブルを予防するよう心がけましょう。
隆鼻-041 上眼瞼リフト-042_5 頬骨のデザインにお悩みの方へ!美容外科でできる手術方法頬骨は、顔の印象を左右する大切なポイントになります。ゴツゴツとした頬骨は顔が大きく見えてしまったり、老けた印象を与えてしまったりします。今回は、頬骨の悩み別にどのような施術が考えられるかを見てみましょう。
あまりフィーチャーされることのない頬骨ですが、実はフェイスラインや顔の印象を決める際の大切な要素となっています。マッサージなどで対処するのはなかなか難しいことから美容整形を考える方も多いのではないでしょうか。また、ひと口に「頬骨が出ている」と言っても、その出方や原因はまちまちです。一概に頬骨を削れば改善されるというわけではありません。頬骨の出方によって施術法が異なるため、まずは医師に希望を伝えカウンセリングを受けることから始めましょう。以下では、悩み別に美容外科による対処法を解説するので参考にしてみてください。
まずは、頬骨自体が突き出ているケースから見てみましょう。頬骨が出ていると言っても、前方に突出しているのか、横に張り出しているのかによっても施術内容が変わります。ここでは、頬骨が前方に出ている場合についてご紹介します。
頬骨が前に出ている場合は、頬骨削りを行いましょう。頬骨は「頰骨体」と横へ張り出している「頰骨弓」で構成されていますが、前方への張り出しを緩和するには、頰骨体の突出部を削るだけです。この場合は、口腔内を切開して、余分な頬骨を削ります。口腔内の切開のみの骨削りの手術なら1時間ほどで完了し、術後の入院も1日程度で済みます。
頬骨が横に突き出している場合は、頰骨体をしっかり削る必要があるため、口腔内のみならず耳前部も切開したうえで骨を削ることになります。耳前部を切開することで、頬骨全体を削ることができるようになるのです。この場合は施術時間も長くなり2〜3時間ほどかかり、術後2〜3日の入院と1週間後の抜糸が必要となります。
また、この場合は骨削りだけでなく、骨切りと呼ばれる方法を用いられることもしばしばあります。これは、頰骨体をしっかり削ると同時に、頰骨弓の余分な部分を切り取って内側へ移動させ、段差を削ってなめらかにしてからチタンプレートやワイヤーを用いて固定するというものです。この場合も削る部分が多いことから、口腔内の切開のみならず耳前部の切開も必要となります。施術時間も骨が前に突出している場合に比べると長くなり2時間ほどかかります。術後は4〜5日の入院と、1週間後には抜糸のための通院が必要となります。
頰が張り出しているのは、実は頬骨だけが原因ではありません。頰の奥にある脂肪のボリュームによって張り出してしまうこともあるのです。運動に励んでもなかなか顔の脂肪は落としづらいですが、美容外科で対処することができます。続いて、頰の脂肪を除去する方法について見てみましょう。
頰の脂肪を除去するためのひとつめの方法が、頰の脂肪吸引を行うというものです。カニューレを耳の裏の付け根や鼻の内側など傷が目立たない場所から挿入していきます。そして、頰から顎にかけて脂肪を吸引したら完了となります。施術は30分ほどで完了しますが、術後は5〜1週間ほど顔が腫れてしまうので、激しい運動はしないなどの配慮が必要です。
また、脂肪吸引をするほどではない場合は、脂肪溶解注射を打つという手もあります。こちらは、注射を打つことで脂肪細胞まで取り除いてくれるというものです。多少の脂肪であれば1回の注射でもいいですが、脂肪の量によっては複数回の注射が必要になる場合もあります。施術時間が5分ほどで術後の腫れがわずかであるなど、気軽に受けられる点もポイントです。
もうひとつの方法が、バッカルファット除去です。頰の深い部分にある脂肪のかたまりのことをバッカルファットと言います。加齢や体重の増加などによって頰が垂れ下がり、顔が下膨れのような状態になってしまいます。悪化するとブルドッグの頰のようになってしまったり、ほうれい線が深くなってしまったりするなどの変化が見られます。手術の際は口腔内を1〜2㎝ほど切開し、バッカルファットを引き出して切り取ります。手術が30分ほどで完了するという点は脂肪吸引と同じですが、術後の抜糸は不要というメリットがあります。バッカルファットを除去すると、顔の印象が一気にスッキリします。
頰がこけているという方も多いのではないでしょうか。頰がこけていると疲れた印象や不健康な印象を与えてしまい、実年齢より老けて見られることも少なくありません。また、年齢を重ねるとともに頬がこけてきたという方もいるのではないでしょうか。この場合も、上記のように骨を削ったり切ったりすることを検討しがちですが、注意しておきたいのが、頰がこけている場合は頬骨を削るのではなく、こけた頰をふっくらさせることが大切だということです。
頰をふっくらさせる方法のひとつめが、ヒアルロン酸注射です。ヒアルロン酸はもともと体内にある成分であり、フェイスラインを整えるとともに肌にハリが加わって若々しい印象をつくることができます。また、メスを用いることのない施術なので10分ほどで完了し、入院は不要です。手術の直後から洗顔やメイクができるという点も大きなメリットです。身体が痩せている方など、次にご紹介する脂肪注入の施術が難しい方でも受けられます。ただし、ヒアルロン酸は2〜3年かけて徐々に体内に吸収されていくため、再度注入が必要になる可能性があります。
もうひとつの方法が、脂肪を注入するというものです。こちらは患者さん自身のお腹や太ももの脂肪を吸引して頰に注入するというものです。自分の脂肪であることからなじみが良く、仕上がりもナチュラルになります。ヒアルロン酸とは違い持続期間が長くなるというメリットもあります。こちらは脂肪を吸引するための施術も必要となるため60分ほどかかり、局部麻酔も必要となります。
理想の頰の形を作るには、上記のほかにプロテーゼを挿入するという方法もあります。これは、頰専用のプロテーゼを頬骨の骨膜下に入れるというものです。プロテーゼのサイズによって、挿入部位が変わります。小さいプロテーゼであれば下まぶたの結膜を切開して挿入し、大きいプロテーゼであればまつ毛のすぐ下を切開することになります。切開した後は骨の上を乖離してプロテーゼを挿入したら、縫合をして完了となります。手術は30分ほどですが、術後1週間ほどは強い腫れや副作用が出ることもあります。また、プロテーゼを入れていることから形は持続しますが、よく動かす頰の場合は違和感を感じることもあるでしょう。挿入したプロテーゼは術後に除去することも可能なので、もし違和感を感じたりデザインが気になったりしたら、早めに医師に相談しましょう。プロテーゼの除去は、挿入するのに比べると手軽に行うことができ、腫れはほとんどなく、傷跡が目につく心配もありません。
頬骨の美容整形には、プチ整形と呼ばれるものから入院を要するものまで多岐にわたります。また、同じ種類の悩みであっても、程度によって施術法も異なることから、一人ひとりに合わせた施術を行うことがポイントとなります。まずは美容外科で医師のカウンセリングを受け、自分の希望と体質などを加味したうえで適した施術法を見極めましょう。
上眼瞼リフト-043 美容外科で豊胸した後にシリコンが上にずれるのは失敗?せっかく美容外科手術で胸を大きくしたのに、入れたシリコンがずれ上がってきてしまうという失敗例が聞かれます。しかし、その原因は医師の技術だけが原因ではありません。今回は豊胸手術で入れたシリコンがずれてしまった場合の原因と、知っておきたい対処法についてご紹介します。
美容外科で行う豊胸手術には、シリコンバッグを入れる以外にも脂肪やヒアルロン酸を注入する方法があります。まずは主な3つの豊胸手術の方法と、それぞれのメリット・デメリットについて比較してみましょう。
・シリコンバッグによる豊胸
2カップ以上のバストアップや半永久的な持続性を求める方、加齢や授乳などにともない崩れてしまったバストの形を整えたい方に最適な方法です。脇の下に沿って3〜4㎝ほど切開した後に筋膜下や乳腺下を乖離して、シリコンバッグを入れるためのポケットをつくります。そしてシリコンを入れたら縫合をして完了です。切開は、脇の下やアンダーバストに沿って行われるので、傷跡はほとんど目立ちません。近年はシリコンのサイズや大きさ、デザインなどが豊富なので、自分に合った形に整えることもできます。
術後は激しい筋肉痛のような痛みが2〜3日ほど続くため、仕事や学校は3日ほど休んで安静にしていると良いでしょう。手術から1週間後の抜糸の頃になると痛みはだいぶ治ります。また、バストを固定するために術後3〜4日はバストバンドの着用が求められます。この間はバンドが濡れないようにしなくてはならないため、湯船に浸からずシャワーのみで過ごさなくてはなりません。バンドを外した後も3〜4週間ほどはノンワイヤータイプのブラジャーにしておくなどの配慮が必要です。
・脂肪注入による豊胸
自身の脂肪を吸引し、それをバストに注入する豊胸手術です。脂肪を吸引するのは太ももやお腹などになるため、バストを大きくすると同時に気になる箇所をスリムにすることもできるとあって注目を集めています。また、自身の脂肪であることからアレルギー反応を起こす心配がないという点もうれしいポイントです。注入した脂肪は6割前後が持続的に定着し、サイズを維持することができます。
ただし、脂肪は好きなだけ取れるというわけではありません。吸引しすぎると皮膚に凹凸ができたり吸引による内出血を起こしたりすることがあります。また、バストに注入できる量にも限りがあり、注入しすぎるとしこりができるという副作用の心配もあります。
シリコンバッグの場合と同様に術後はスポーツタイプのブラジャーの着用が望ましく、それに加え脂肪吸引した箇所にもサポーターやガードルなどの着用が求められます。この方法の場合は、バスト以外の部分にもダウンタイムが必要になるということを忘れてはいけません。
・ヒアルロン酸による豊胸
ヒアルロン酸を用いた豊胸は、豊胸手術の中でもっとも手軽にできる方法だと言えます。シリコンバッグの豊胸が1時間前後、脂肪注入の豊胸手術が1〜2時間かかるのに対し、ヒアルロン酸注入はわずか10分ほどで完了です。痛みには個人差がありますが、当日からシャワーを浴びることも可能です。
また、ヒアルロン酸はもともと体内にある成分なのでこちらもアレルギーの心配が少ないと言えるでしょう。注入量の調整ができるので、理想のサイズに近づけられます。ただしヒアルロン酸は次第に体内に吸収されていくので、持続期間は長くても3年ほどです。目安としては2カップ程度までです。
豊胸手術にはさまざまな方法があり、希望するサイズや持続性、痛みなどの要件がまったく異なることがわかりました。明確にバストアップしたいという方にはシリコンを用いた豊胸手術が最適ですが、体型や希望によってシリコンバッグの挿入位置が変わります。次に、シリコンバッグの挿入位置と挿入部位による違いを見てみましょう。
・筋膜下法
当クリニックでも採用している方法です。大胸筋と乳腺の間にある固有筋膜の下を剥がしてシリコンバッグを入れるスペースをつくり、挿入します。筋膜を剥がさなくてはならないというリスクはありますが、筋肉を傷つける心配がなく、シリコンバッグのかたちが浮き出てしまうこともありません。
・乳腺下法
乳腺と大胸筋の間にシリコンバッグを挿入する方法です。筋肉を剥がす必要がないためもっともリスクが少なくて済みます。ただし、皮下の浅い部分に入れることになるため、皮膚のすぐ下にシリコンが位置することになります。すると触り心地に違和感が生じたり、バッグの縁の部分が段差や波打ったような形となって浮いてしまったりすることがあります。そのため皮膚や皮下脂肪が薄い方、もとのバストが小さい方には不向きな方法です。もとのバストが大きめで垂れてしまった方や皮膚が余っている方が行うと、バストが膨らんで美しい形をつくることができます。
・大胸筋下法
大胸筋と呼ばれる胸の筋肉を剥がして、その下にシリコンバッグを入れる方法です。3つの方法の中でもっとも深い場所にシリコンを挿入するため、術後の痛みが強くダウンタイムも長めになると考えておきましょう。ほかの方法に比べると硬さが出るという点も特徴です。皮膚や皮下脂肪が薄い方や、もともとのバストが小さい方に用いられることが多い方法です。
挿入部位にも種類があることがわかりましたが、シリコンがずれやすい方法はあるのでしょうか。特に多く聞かれるのが「シリコンが上に上がってきてしまった」という失敗例ですが、これは大胸筋下法を用いた施術を行った場合に多い事例です。大胸筋下法では筋肉の下にシリコンを挿入することになりますが、大胸筋がシリコンを押さえつけてしまうためだんだん上に上がってきてしまうのです。すると、胸の上が膨らんでしまい不自然な形になってしまいます。中には片方のバストだけが上がってしまったという方や、両方ともが上がってしまったという方もいます。
また、もとのバストが大きめだったり垂れていたりする方が大胸筋下法を行うと、バストの上の方だけが膨らんで、鏡餅のような上下2段のバストになってしまうこともあります。こうした事態を防ぐため、大胸筋下法の場合は筋肉を広めに剥がして行うことが大切です。
前述の通り、シリコンを挿入する部位には、体型や体質、もとのバストのサイズなどが関係しています。そのため、自分の希望だけでは選ぶことができません。場合によっては大胸筋下法を行わなくてはならないケースもあるでしょう。そんな時はもうひとつの方法である筋膜下法にすることで、乳腺と筋肉の間でシリコンの位置を安定させることができます。
万が一シリコンバッグの位置がずれてしまったとしても、美容外科で行われる「シリコンバッグ抜去術」によって修正することができます。挿入した際の傷を切開してシリコンバッグを抜き出し、もとのバストに戻すことができます。一方、シリコンが入っていた部分の皮膚がたるむ、シリコンによって持ち上げられていたバストが癒着する位置を調整することができないなどのリスクもあります。しかし専門医に依頼すれば、こうした副作用や失敗を極力減らすことができるでしょう。
シリコンバッグを入れる部位にも、さまざまあることをご紹介しました。豊胸手術の仕上がりは医師の技術によるところが大きいですが、一方で挿入部位なども関係していることを覚えておきましょう。そのうえで医師と相談し、自分に合った方法で理想のバストを手に入れましょう。
Q(末広型)-018