Q(末広型)-018 自力で頬骨を動かすのは危険?美容外科手術での頬骨形成術

■頬骨が張り出しやすい現代人

頬骨の形や出っ張り具合を気にしている方は多いのではないでしょうか。ごつごつと張り出した頬骨はもちろん、顔の印象がのっぺりとしているため、もう少し頬骨を出したいという人もいることでしょう。そんな時にまず考えるのが自力で頬骨を動かすことですが、自力で行うものと美容外科での施術とはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの違いと安全性・リスクについてご紹介します。

頬骨の形に悩む人は多く見られますが、すべて遺伝や生まれつきの骨格が原因だと思っている方が多いのではないでしょうか。しかし私たち現代人の生活には、頬骨の形に影響を与えてしまうさまざまな習慣が根付いており、それが張り出しの原因となっていることも少なくありません。まずは、知らず知らずのうちにやってしまっている、頬骨に影響を及ぼす生活習慣について見てみましょう。

・頬杖をつく
考え事をしている時や仕事の最中などについ頬杖をついてしまうことはありませんか?大人の頭は5キロほどあるので、頬杖をつくと、片方だけにその重さがすべてのしかかることになります。何気ない行為ですが、頬杖を続けるとあごに歪みが生じ、頬骨とのバランスが崩れ突出してしまうのです。

・片側だけで噛む癖がある
多くの人が片側だけで噛む癖を持っていますが、これも頬骨が出っ張る要因のひとつです。片方の咬筋だけが鍛えられることになり、筋肉とつながっている骨まで引っ張られてしまい、顎が歪んで頬骨が出てしまうことになります。一方で、反対側の咬筋はあまり使われないため緩みはじめ、緩みが進行すると左右の目や耳の高さまで変わってしまいます。

・歯ぎしりや噛み締め癖がある
歯ぎしりや噛み締め癖は、顎の関節がずれる原因となります。上顎と頬骨はつながっているため、顎の関節がずれると頬骨まで歪み、突出してしまうのです。そのほか、歯の治療によって顎の骨が長時間の振動を受けたりすると、それが頬骨にも伝わり変形することも考えられます。

・むくみや老廃物が溜まっている
実際に頬骨は張り出していないにも関わらず、張っているように見えてしまうことがあります。頬骨は凹凸がある骨なので周囲に老廃物が溜まりやすく、老廃物が溜まるとその部分がふくらみ、頬骨が張り出しているように見えることがあるのです。

■自分でできる頬骨マッサージ

頬骨は日常生活のさまざまな場面から影響を受けていることがわかりました。まずは、頬骨を自力でなんとかしたいと考える人もいるのではないでしょうか。以下では、自力でできる頬骨マッサージ法をご紹介します。

・エラと頬骨の両方が突出している場合のマッサージ
顎の力が過度に発達しているタイプは、頬骨とエラにある咬筋をマッサージしてほぐすことが大切です。親指の腹や関節で咬筋をコリコリとマッサージした上で、以下を行うと良いでしょう。

1、肘をテーブルに置き、親指の腹を頬骨に当てる
2、指の腹で頬骨を中に押し込むイメージでマッサージをする
3、2の状態で10秒キープ。これを左右行う

・前方に突き出した頬骨のマッサージ
頬骨が前方に突き出している場合は、老廃物が溜まっていることが多いです。そのため、老廃物を流すマッサージを行いましょう。

1、頬骨の下の部分に親指の腹を当て、耳の方へ向かって流すイメージで押していく。これを5回ほど行う
2、人差し指から小指までの4本指でエラ部分を左右から挟み込み、耳の方へ持ち上げて10秒キープ
3、耳の下から鎖骨にかけて5回ほど優しく撫でるように流す
4、さらに鎖骨から肩にかけて5回ほど優しく流す

・片方だけ突き出した頬骨のマッサージ
噛み癖等により片方の頬骨だけ突き出している場合には、顎の骨が原因なので顎のズレを対処しましょう。

1、両手で頰を包み込む
2、手で顎を固定したまま10回口を開閉する
3、頰が出っ張っている方に力を込めて再び10回開閉する

・頬骨を出すマッサージ
上記では頬骨を目立たなくするためのマッサージ法をご紹介しましたが、一方では平坦な骨格に悩み、頬骨の高さを出したいと考えている人もいるのではないでしょうか。この方法は、頬骨の位置に頰の肉を集めるよう働きかけ、高さを出すというマッサージです。

1、鏡の前でにっこりと笑顔をつくる
2、頰の一番高い場所に向けて、手のひらの硬い部分で頰の肉を押し上げる。そのまま3秒ほどキープ

■自力マッサージやエステ、頬骨矯正に潜む危険性

自分でできる頬骨マッサージを紹介しましたが、エステや小顔矯正、コルギなど、頬骨の位置や出っ張りを修正する施術を提供しているところもあります。こうしたサロンでの施術についても見ていきましょう。

エステや小顔矯正では、むくみ取り、顔のバランスが取れるようになる、目鼻立ちがはっきりとするなどを謳っているところが多く見られます。しかし、これは、骨が動くことによるものではなく、主にむくみや顔の筋肉のこわばりがほぐされたため、起こるものです。上記でご紹介したセルフマッサージ方法に関しても、実は骨自体の形を変えることができるわけではありません。リンパの流れや骨格のズレにアプローチすることで頬骨の出っ張りを修正するという主旨になっています。そのため、自力のマッサージもサロンのマッサージも、持続性はどうしても低くなりがちで、さらにさまざまなリスクについても懸念されているのです。

小顔矯正などでは、強い力でぐいぐいと頭や顔の骨を押す施術が多く見受けられます。しかし、もともと頭蓋骨の大きさは決まっているため、どんなに圧をかけても大きさを変えることができません。そのため変化が望めないばかりか、頭蓋骨内の圧を強めることで体に不調をきたすことがあります。起こりうる不調としては、めまい、吐き気、頭痛、耳鳴り、口が開きにくい、などです。また、圧迫することで血流が悪くなり、うつ病や自律神経失調症、パニック障害につながる危険性もあります。血流の悪化は、髪のパサつきや肌荒れの要因ともなるため、美しくなりたいと考えて小顔矯正を受けているのに逆効果となってしまいます。

もうひとつ注意しておきたいポイントとしては、小顔矯正を行う整体師は、民間の資格は取得していても国家資格は取得していないという点です。そのため、自己流で行なっているサロンも少なくありません。中には、小顔矯正の宣伝表示の違法性を指摘され、消費者庁から措置命令を受けている団体もあります。強い力で行うマッサージが身体に別の影響を与えてしまうことがあるということを念頭においておきましょう。

■美容外科での施術法

自力では頬骨の骨自体を変形させることができないばかりか、体に不調をきたすことまであることがわかりました。以下では、頬骨の悩みに対応できる美容外科手術「頬骨形成」についてご紹介します。

マッサージや小顔矯正とは異なり、実際に骨を削ることができる美容外科手術が「頬骨形成」です。頬骨が前に張り出している場合でも横に広がっている場合でも、骨を削って根本から整形することができ、マッサージとは違い元に戻ってしまうこともありません。ヴェリテクリニックでは「ブーメラン型頬骨形成」という方法を採っており、単に削るだけでなく全体のバランスを考えて施術を行なっています。

施術の際は、全身麻酔を施した上で、口腔内の粘膜ともみあげ部分を切開します。そして、希望のデザインに沿って、頬骨の「頰骨弓」という部分の前面、側面、斜面の余分な骨をカットします。骨を内側に移動させた上で、骨と骨の間に生じた段差を削り、なめらかに仕上げます。そして最後にチタンプレートやワイヤーで固定させたら完了です。

従来の頬骨削りの施術では、単に頰骨弓を削るだけとなっていました。しかし、もともと頰骨弓は厚さ5ミリほどの非常に薄い骨であるため、たとえ削っても見た目にはほとんど変化がありません。削りすぎると骨が欠損して輪郭が凸凹になってしまうという可能性もありました。ブーメラン型頬骨形成ではこうした心配がありません。

また、頬骨本来の弓状の形や弓状構造を維持したまま骨を削るので、顔面の中心部にハリをもたせるようなデザインにすることも可能です。自力のマッサージで頬骨を高くするには、頰の肉を寄せ集めること頰にボリュームを持たせることしかできませんが、この施術では骨自体の形を変えることで理想の頬骨を形成することができます。

自力のマッサージや小顔矯正の危険性に比べると、頬骨形成の施術は確かなものだと言えるでしょう。ただし、施術を受ける際には注意しておきたいポイントもあります。

まずは、骨を削る施術であるため、美容外科の施術の中でも大掛かりなものになるという点です。そのため、術後の腫れや痛みも強くなりがちで、術後は一時的に会話や食事がしにくくなることもあるでしょう。術後1週間はフェイスバンテージで圧迫固定し、落ち着いてきたらマスクでカバーするのがおすすめです。また、施術の際に削る骨は神経の近くを通っているため、どうしても神経に触れてしまうことがあります。術後の後遺症として知覚鈍摩が生じることがありますが、3から6ヶ月ほどで収まります。

■まとめ

自力のマッサージや小顔矯正は、手軽に受けることができてメスなども使用しないため大丈夫だと思いがちです。しかし実際には、頬骨に無理に圧をかけることで逆に歪んだり身体に悪影響を及ぼしたりするということがわかりました。美容外科の施術であれば、確かな技術を持った医師の手によって頬骨自体を削ることができ、削る場合でも高くする場合でも、ひとりひとりに合ったデザインを相談しながら決めた上で、施術を行うことができます。安易な方法を選んで失敗してしまう前に、まずは医師に相談し、自分に合った方法を検討してみることから始めてみてはいかがでしょう。

鼻複合-031 目頭-023 豊胸と同時にできる施術は何がある?美容外科手術の組み合わせ

■そもそも豊胸手術とは?

クリニックから離れたところに住んでいる方や仕事で忙しくなかなか休みが取れない方など、美容整形を受けようと思っても手術日程を確保することが難しい人は多いのではないでしょうか。

しかし、美容外科手術の中には、同時に受けられる施術もあるため、これらを組み合わせて受けることで、一回で済ませることもできます。今回は豊胸にフォーカスし、豊胸と一緒に受けられる施術をご紹介します。

ひと口に豊胸手術と言っても、施術の方法には複数あり、それぞれ併用できる施術も変わります。まずはヴェリテクリニックで受けることができる豊胸手術について見てみましょう。

・豊胸術
バストにシリコンバックを入れることでボリュームアップをする施術です。ヴェリテクリニックでは筋肉と筋膜の間にシリコンを入れる「筋膜下法」という方法を採用しています。

施述の際は脇のシワに沿って3〜4センチほど切開をしたら、筋膜下と乳腺下を剥離してポケットを作成し、シリコンバックを挿入します。筋肉を傷つけることなく行えるため、術後のダメージを抑えることができ、自然な形に仕上げることができます。

また、使用されるシリコンバックは従来のものより強度があるため伸びがよく、万が一、胸を打つなどの衝撃が加わっても破損したりジェルが漏れたりすることはありません。

ジェルは100%充填されているため形が崩れる心配はなく、バック内でジェルが下側に流れて溜まってしまうこともありません。

・コンデンスリッチ
コンデンスリッチとは、患者自身の脂肪を吸引し、不要な成分を取り除いた上でそれをバストに注入するという施述法です。吸引した脂肪を濃縮(コンデンス)することから、この名がつきました。従来の脂肪注入に比べ定着率が高く、術後のしこりや脂肪壊死のリスクが低くなりました。

施術の際は事前にシミュレーションを行い、術後の仕上がりを確認した上で脂肪を吸引し、それをバストに注入するため、理想のバストに近づけることができます。

・豊胸ヒアルロン酸
ヒアルロン酸を注入することでバストにボリュームをもたせる施術です。メスを使わずに行えることから、20分程度で完了する手軽な施術で、プチ整形の部類に属します。注入する場所や量を調節しやすいため、理想の形やサイズに近づけることができる点も大きなメリットです。

ヒアルロン酸は、もともと人の体内に存在する物質で、2年程度持続します。

■豊胸手術と同時にできる美容外科手術

上記でご紹介した通り、豊胸手術にはさまざまな種類があり、メスを入れて行う大掛かりなものから、注射1本で済ませることができる手軽なものまであります。

手術の方法がわかったところで、実際に豊胸手術と組み合わせることができる美容外科手術にはどのようなものがあるのか見てみましょう。

・脂肪注入による豊胸+脂肪吸引
まずは、自身の脂肪を利用して豊胸する施術と脂肪吸引の組み合わせが挙げられます。これは、豊胸の際にお腹や太ももなどの脂肪を吸引してから、それをバストに注入する流れであるため、自ずと脂肪吸引も行うことになります。脂肪吸引とバストアップが同時に叶う施術だと言えるでしょう。

ただし、脂肪を取りすぎると皮膚の表面が凸凹したり、たるんでしまったりすることがあるため、取れる脂肪量には限りがあります。すると、バストに注入できる量にも限りが出てしまうため、自身の理想とするバストと吸引できる脂肪量とを考えた上で行う必要があります。

また、脂肪吸引と脂肪注入の豊胸手術は同時に行うことになりますが、逆に言うと、別日に行うのはおすすめできません。豊胸用の脂肪を取っておくことはできますが、何度も手術を繰り返すことで、費用面、体力面ともに負担が大きくなってしまうためです。

・豊胸+乳頭縮小術
豊胸手術と一緒に、乳頭の縮小術を受けることも可能です。乳頭縮小術とは、生まれつきや授乳の影響で大きくなった乳頭の高さや外径などを整える施術です。高さを修正する場合は乳頭の上部を残して、下の部分の皮膚を切除してから縫合をします。外径を修正する場合は左右の皮膚を切除してから縫合して縫合し、高さと外径の両方を調整する場合は、これらの両方の切除を行います。

乳頭縮小術は、脂肪注入による豊胸でも、シリコンバックによる豊胸でも、併用することができます。実例としては200ccほどの多めのシリコンバックを入れる施術の際に同時に乳頭縮小を行なったというものがありますが、無事に成功しています。

術後は麻酔の影響もあり、バストと乳頭はともに腫れてしまいますが、徐々に引いていき、半年後には落ち着きます。術後の流れとしては、1週間後に豊胸の際に縫合した部分を抜糸し、2週間後に乳頭縮小術の抜糸を行います。

・豊胸+陥没乳首
陥没乳首とは、本来突出しているべき乳首が埋もれてしまっている状態のことを指します。「真性陥没乳首」と「仮性陥没乳首」があり、真性陥没乳首がどんな刺激を与えても陥没したままであるのに対し、仮性陥没乳首は刺激を与えると表に出てくる乳首です。手術の際は、これらのタイプや状態に合わせて行うことになります。

基本的には乳頭を切開し、乳管の周りの繊維組織の癒着を丁寧に剥がしていき、乳頭を引き出します。そして再陥没を防ぐために根元を締め付けて縫合をしたら完了です。陥没乳頭の施術も、基本的には脂肪注入による豊胸でも、シリコンバックによる豊胸でも、併用することができます。

・豊胸+わきが・多汗症
わきがは、通常の汗が出るエクリン汗腺とは別の「アポクリン汗腺」という汗腺から出る汗が、脇の皮膚表面にある細菌と反応を起こし独特なにおいを発することが原因となっています。この時に、においを伴わないものが多汗症となります。

わきが・多汗症の手術には、「反転剪除法」と「ボツリヌス菌注入」があります。ボツリヌス菌注入は注射1本で済むため手軽に行うことができ、筋肉の収縮を制限することで多汗症を緩和するものです。一方の反転剪除法は、脇の下を4センチほど切開し、アポクリン汗腺を目視で確認しながら除去していく施術です。

反転剪除法の際に気になるのが、同様に脇の下を切除して行うシリコンバックを用いる豊胸手術と併用できるのかどうかという点です。両方とも脇の下の切除が必要になるため同日の施術は難しそうなイメージですが、豊胸する際に切開した部分を利用してわきがの施術を行うことができます。

ただし、状態や施術法によって組み合わせることができない場合もあるため、あらかじめ医師に確認することが大切です。

・顔の美容外科手術とは基本的に併用可能
豊胸手術は、さまざまな体の美容外科手術と組み合わせることが可能であることがわかりました。体の他に、顔の美容外科手術との組み合わせも考えられるでしょう。

基本的には、顔の美容外科手術の場合はどの施術とも併用することができます。ヒアルロン酸注入などの軽い施術はもちろん、二重にするために目元を切開するような施術でも、同日に行うことができます。

ただし、体の美容外科手術の場合は使用する麻酔の量が多くなりがちです。体への負担を考えると、広範囲であったり大掛かりであったりする施術と組み合わせるのは難しくなってしまうこともあるでしょう。バストアップの施術法と合わせて検討してみてください。

■豊胸手術と同時にやってはいけない美容外科手術

たとえメスを使う豊胸手術であっても、さまざまな美容外科手術と組み合わせて行えることがわかりました。しかし、中には組み合わせてはいけない施術もあります。

・豊胸手術+乳頭縮小術+陥没乳首
豊胸手術と乳頭縮小術、豊胸手術と陥没乳首はそれぞれ組み合わせて行うことができますが、実はこれら3つの施術すべてを組み合わせることはできません。というのも、乳頭縮小術と陥没乳首の施術を同日に行うことができないからです。乳頭縮小術と陥没乳首の施術は、ともに乳頭に関する施術であるため、一度に行うと乳頭への負担が大きくなりすぎてしまうのです。

乳頭縮小術と陥没乳首の両方を希望する場合は、先に陥没乳首の手術を行い、1ヶ月以上空けてから乳頭縮小術の手術を受けるようにしましょう。

・シリコンバック除去と脂肪注入による豊胸
胸以外の部位との組み合わせを見てきましたが、中には以前挿入したシリコンを除去し、脂肪注入による豊胸をやりなおしたいと望む方もいるでしょう。しかし、シリコン除去と脂肪注入を同日に行うのはリスクが高いため、組み合わせることができない場合があります。

シリコンを長期間体内に入れていることで皮膚や肋骨の形が変化してしまうことが考えられます。そのまま脂肪注入をすると、シリコンが入っていた筋膜下と乳腺下の間のポケットに脂肪が入ってしまい組織が壊死してしまう可能性があるのです。

また、シリコンが入っていた部分の皮膚が炎症を起こしている場合なども、同日の施術は控え、様子を見るようにしましょう。

■まとめ

クリニックによっては、美容外科手術を組み合わせて行うことで、金銭的な面においてもメリットが出る場合もあります。

しかし、実際は豊胸手術にも手軽にできるものから全身麻酔を要するものまであり、アップするバストのサイズも人によって異なります。豊胸手術と併用する施術についても方法が複数あり、手術を受ける患者の体の状態によってもできることとできないことがあるでしょう。

同時に複数の施術を受ける場合は、特に医師の技術が求められます。まずは経験と知識が豊富な医師のカウンセリングを受け、自身の希望する施術が組み合わせられるものかどうか相談することから始めましょう。

口角挙上-021 目頭-022 鼻複合-030 美容外科で臀部プロテーゼを入れた後の予後確認で予防できるトラブル

■存在感のある「臀部」の整形

美容外科の施術を検討する際に、手術が終わったところですべて完了すると思いこんでいる方が多いのではないでしょうか?しかし、整形でつくったかたちや状態を長く美しく保つためには、術後の通院やケアが大切です。これはすべての施術において言えることですが、臀部へのプロテーゼ注入の施術も、予後確認を行うことがトラブルの予防につながります。そこで今回は臀部プロテーゼにおける予後確認の重要性についてご紹介します。

「臀部へのプロテーゼ挿入」と言っても、ピンとこない方が多いのではないでしょうか。かつては「小尻」が良いとされていたため、これまでヒップの整形といえばお尻を小さく見せるための脂肪吸引の整形がメインでしたが、近年では海外セレブやモデルが火付け役となって、ツンと上を向いた立体的なヒップが美尻の条件と言われるようになりました。そこで、ヒップへの挿入を行い形を整えたり、存在感のあるヒップをつくったりする施術が行われるようになったのです。

■技術を必要とする臀部プロテーゼの施術

プロテーゼ挿入による施術は、大きな変化を求める方など、豊尻したいという方に最適です。予後確認の重要性を知るために、まずは施術の方法について見てみましょう。

最初はカウンセリングを行い、希望するデザインを医師と共有します。カウンセリングの際はタイトなパンツを履き、そこに実際にプロテーゼを入れて仕上がりをイメージします。臀部のプロテーゼにはさまざまな種類があり、規定のサイズ以外にも一人ひとりに合わせたプロテーゼをクリニックで用意してくれるので、自分の希望をはっきりと伝えましょう。日本人女性の場合は平らで四角形のヒップをしているため、扁平で楕円形のシリコンを臀部の上の方に入れるケースが多く見られます。

施術の際は臀部の割れ目に沿って5㎝ほどの切開を行います。2本並行して切開をしたら、筋膜上を剥がして大臀筋を剥離します。そして大臀筋の下でプロテーゼを入れるためのポケットを作成し、大臀筋に局部麻酔を打ったらプロテーゼを入れてボリュームアップをしてから縫合します。プロテーゼが挿入できない細かい部分には脂肪やヒアルロン酸の注入を合わせて行い、形を整えたら完了です。術後2週間ほどは、患部に負担がかからないよう、正しい姿勢で深く腰掛けるようにしましょう。

■実は多彩なヒップの整形法

プロテーゼ挿入による施術以外にも、ヒップの整形には、いくつか方法があります。以下では、プロテーゼ以外の施術法を簡単にご紹介します。

・脂肪注入
ウエストや太ももなど、自身の身体から脂肪を吸引し、それを臀部に注入するという方法です。吸引した脂肪から不要な成分を取り除いた脂肪細胞のみを注入するため、新鮮で質のよい脂肪を注入することができます。自身の脂肪であることから定着率がよく、形もごく自然に仕上がるという点がメリットです。同時に脂肪吸引ができるという点においても有用な施術と言えるでしょう。

・ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸を臀部に注入して形成する方法です。注射を打つだけなので施術時間が10分ほどと短く、傷跡もほとんどありません。注入量が調整しやすいことから理想に近い形ができます。また、ヒアルロン酸はもともと人間の体内で形成されている物質で、手軽さがポイントの施術です。

・レーザーを利用した施術
注射を打ったりメスを入れたりする手術以外にも「サーマクール」「ポラリス」といったレーザー機器を用いた施術によるヒップアップも行われています。両方とも皮下にある真皮層に照射することで、コラーゲンの減少や細胞配列の乱れを整えることで肌にハリをもたせます。臀部に照射することでヒップアップを叶えることができますが、注入するわけではないのでボリュームアップを望む方には不向きです。

■臀部プロテーゼの術後に起こりうるトラブル

豊尻の施術を行うクリニックは増えてきてはいるものの、臀部プロテーゼの施術は他に比べると難易度が高いことがうかがえます。こうしたことからも、担当できる医師が少ないのが現状です。

しかし、確かな技術をもった医師が術後のトラブル予防まで考慮して施術を行ったとしても、患者様自身が予後確認を怠るとトラブルが起こってしまうこともあります。次に、臀部プロテーゼの施術後に起こりうるトラブルをご紹介します。

・血腫
プロテーゼを挿入した箇所にコブのような血の塊ができてしまうことがあります。施術の際に血腫の懸念が考えられる場合は、手術中に血液を外に出すための管を入れておく施術も行われ、後日血液を抜くという対応が行われるケースもあります。

・感染
プロテーゼは医療材料として一般的な素材を使用していますが、稀に感染を起こして熱感や赤み、強い痛みや腫れを起こすことがあります。早めの内服薬や抗生剤の投与で緩和することができますが、それでも緩和しない場合はプロテーゼの抜去が必要となります。

・被膜拘縮
プロテーゼを包むようにして身体が膜をつくってしまうことがあります。この膜が縮んでくるとプロテーゼを締め付けるため、見た目にもわかる程に変形してしまうことがあります。また、一見異常がないようでも、力を入れるとプロテーゼの輪郭が不自然に盛り上がるなどの症状も見られます。

・神経圧迫
プロテーゼが坐骨神経を圧迫してしまうケースです。坐骨神経とは腰から太ももにかけて通っている神経で、圧迫することでふくらはぎの痺れや下半身に力が入らなくなるなどの症状が起こります。

・切開創
糸が外れるなどして縫合した傷口が開いてしまうことがあります。1ヶ月ほど経つと自然に癒着することが多いため、感染やプロテーゼが露出してしまうといった事例は見られません。経過を見ながら医師に相談するようにしましょう。

・滲出液貯留
施術後に、体液が施術をした箇所に溜まってしまうことがあります。ほとんどは一時的なもののため自然に緩和されますが、医師の手を借りて排出しなくてはならなくなるという事態も起こり得ます。

・感触の違和感
プロテーゼを身体に入れたことで、感覚が鈍くなるように感じることがあります。これは次第にプロテーゼが馴染んでくると緩和されますので、あまり気にする必要はありません。

■トラブルが起こってしまった場合の対処法

実際に上記のようなトラブルが起こってしまった場合は、どのように対処したら良いのでしょうか。トラブルの内容によっても異なりますが、最終的には美容外科でプロテーゼを外す施術を行わなくてはならなくなることもあります。

その場合、一度プロテーゼを抜去する手術を行い、その後に新たなプロテーゼに入れ替える施術を行うことになります。被膜拘縮の場合は脂肪を移植して幹部が目立たないようにするなどの施術も一緒に行われますが、再び同じ症状が起こる危険も考えられるため、油断は禁物です。

プロテーゼ挿入にはさまざまなトラブルを伴う危険もあるということがわかりました。特に被膜拘縮の場合は、術後のマッサージや血腫などが原因と予想されますが、医学会においても未だはっきりした原因はわかっていません。また、トラブルが深刻な状態に陥ると、歩行困難など日常生活を送ることが難しくなってしまうことも考えられます。

術後の通院を怠ると、症状の原因を突き止めるのは難しくなり、適切な対処を見極めるのも難しくなってしまいます。しかし、これらは予後確認をきちんと行うことで早期に防げるものがほとんどです。そのため、まずはきちんと美容外科クリニックに通うなどしてプロの目で予後確認を行うことでトラブルを予防するよう心がけましょう。

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