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足首が太いのは骨が原因ではない?美容外科でできる足痩せ手術の正しい選び方

この記事の監修|
藤本 医師
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足首やふくらはぎは何故痩せづらいのか?

モデルや芸能人のスタイルの良さの理由の1つとして、キレイな足の形が挙げられます。特にラインが目立ち、重視されるポイントである足首やふくらはぎは、いくら頑張ってエクササイズやトレーニング、食事制限を行ったとしても簡単に理想のラインにはなりません。人によってはふくらはぎの盛り上がりによるししゃも足であることや、足首の太さが気になっていることもあります。ヒールや流行のスキニーパンツ、スカートを履けないというコンプレックスを持った方もいると思います。
一般的に、女性はデスクワークや立ち仕事などでも下半身がむくみがちです。ふくらはぎは歩くときにどうしても使うので筋肉がつきやすく、更にその周りに脂肪がつくこともあり、ししゃもの様な足の形になってしまうことがあります。筋肉量が多ければ、その分足に張りが出てきてしまい、見た目にもゴツい筋肉質な印象の足になってしまいます。

立ち仕事が多く足が硬い、足が太いのは、骨が太いからなのでは、と思うこともあるでしょう。普段あまり運動や歩くことが少ない方や冷えが酷い場合は、実はむくみの慢性化が原因で痩せにくいということも考えられます。

元々、新陳代謝があまり活発でない部分なので、他の部位に比べて血流が滞りやすいのです。また、普段から自分でケアをしなければ疲労物質なども蓄積します。かといってなかなか毎日ケアを続けられないのも現実ですし、思ったよりも効果が出にくい部位です。

膝から下の足痩せは、脂肪や骨が太いのが原因というよりは、筋肉に関わる施術アプローチでなければ、本来自分で痩せるのは難しい部分であると言えます。とはいえ、思い切って理想の足のラインにしたいと願う人は多いものです。

そこで、美容外科で施術をするという選択肢があります。

美容外科でできる足痩せにはどんな種類があるの?

美容外科で行える足痩せの方法には、一部の筋肉を手術する方法や様々な機器を使ったり、注射を使ったりする方法があります。

現在の主だった施術方法として以下の4種類(1、脂肪吸引2、脂肪溶解注射3、下腿筋萎縮術(TCR)4、ボトックス注射)をご紹介します。

・脂肪吸引
太ももやお腹を中心に行う施術方法として知られることの多い脂肪吸引ですが、ふくらはぎにも用いられることがあります。

人によっては、足首やふくらはぎ周りの筋肉発達だけでなく、その周りに脂肪を溜め込んで痩せにくくなっていることがあります。その場合はこの脂肪吸引という選択もあります。

脂肪吸引は今でこそポピュラーな施術になりましたが、ドクターの腕次第では表面が凸凹になってしまうなど、経験豊かなクリニックで受けなければ難しい施術の一つです。入院の必要はありませんが、腫れや内出血が1週間程度続き、施術後3週間程度は激しい運動はできませんが、メリットは施術した後も脂肪がつきにくいという点です。

・脂肪溶解注射
ヨーロッパやブラジルでは、脂肪溶解注射で行う部分痩せの方法が確立されてきています。特徴として徐々に除去していく手法で、痩せたい部分に2センチ単位で細かくアプローチしていきます。手術に比べリスクが少ないのが魅力ですが、結果が出るのに時間を要し、除去する脂肪の量によって通院回数に差が出ます。

ただし、こちらの方法は筋肉よりも脂肪の方が足痩せに影響している場合に用いた方が適しています。筋肉が張り出してきて足のラインに影響している場合は、他の選択をすることも必要になると言えます。

・下腿筋萎縮術(TCR)
下腿(かたい)とは膝から下の部分を指しますが、この「下腿筋萎縮術」とは、ふくらはぎ周りにある大きな3つの筋肉、腓腹筋2種とヒラメ筋で構成されています。この3つの筋肉にアプローチする方法です。つま先で立つと、ししゃもの様な足を作るコブができますが、この3つの筋肉が収縮することで作られます。

大きなメリットとしては、手術で切開する大掛かりなものではないことです。高周波を用いて関連する筋肉の神経伝達を遮断し、筋肉を細くしていく施術法になります。

一般的な施術方法としては、長い針を下腿部分に刺し、筋肉の中に高周波を流して筋肉を焼いて萎縮させます。針を入れる為の部分には小さく切開したり縫合したりする場合もあります。

術後は、1ヶ月程度の腫れや内出血、歩行時の痛みなどが2週間〜3ヶ月ほど続くことが予想されます。術後は腫れがある為、足痩せとしての実感は腫れが引く1ヶ月後からで、その後も6ヶ月程度で筋肉の萎縮が進行していきます。結果に時間がかかる分、後に左右差が出たりなどして自分が思ったよりも細くならない場合もあるため、注意が必要です。施術者の腕が未熟だと重要な神経や血管を損傷するなどのトラブルの可能性もあるので、美容外科選びをきちんと行い、ドクターと相談しながら選択する必要があります。

・ボトックス注射
上記の施術方法よりももっと簡単に足痩せをしたいという要望に答えるべく、ボトックス注射をするだけで足痩せをする手があります。

ボトックスは、顔周りのシワなどに適していることで有名ではありますが、そのメカニズムが足にも役立ちます。このボトックスはA型ボツリヌス毒素を使って筋肉と神経の結合部に働きかけて筋肉の動きを弱めてくれる働きをします。具体的には、筋肉が収縮する時に生み出される“アセチルコリン”という物質の動きをブロックすることで筋肉自体の働きを制限することができます。1989年に米国で承認されて以来、各種疾患の治療に応用されているものです。

このボトックスを、ふくらはぎの盛り上がりの箇所である筋肉に注射します。この筋肉に注射することによって、筋肉の働きを弱めて気になる盛り上がり部分を減少させ、足を細くすることが可能です。まず気になるのは施術による影響ですが、このボトックス注射では通常歩行する際に必要になる筋肉は落としません。

ボトックスを注入する注射は細いものがほとんどであり、注射の痛みが気になる人は麻酔クリームなど準備しているクリニックもあります。治療自体は5分程度で終了します。1回でも見込めるのも魅力の1つです。

デメリットとしては、通常の美容整形より多量のボトックスが必要になることです。また、徐々に元に戻ってしまうので、切れてしまう6ヶ月以内に再度注射をしていく必要があります。追加治療は3ヶ月以上開ければ可能です。

また、筋肉に対して直接アプローチする治療法である為、施述後しばらくはダルさが出たり等、歩行への影響が考えられます。通学や通勤、仕事上で歩行が多い場合は予め普段通りの生活がすぐにできないことも想定した上で、治療時期を選ぶことをおすすめします。

費用の目安としてはクリニックにより差がありますが、1回で4万円〜20万円といったものです。この差は1回に注入するボトックスの薬量や、ふくらはぎの太さや大きさで個人差があるので一概には言えません。薬の単位や注入量を目安に金額設定をしているところもあるので、理想の足に近づけることと自分がかけられる費用とよく検討した方が良いと言えます。

まとめ

足痩せをする為美容外科での施術は、筋肉周りに関する治療になることが多く、歩行困難になるなど美容外科によっては結果に差が出ることが予想されます。

また、自分のこだわりのある理想の美脚ラインがある場合は、価格だけで選ぶのは危険です。
治療方法について相談できるドクターを選ぶか、実績や信頼の高いクリニックで相談し、入念なカウンセリングを受けた上で、施術を受けることが大切です。