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胸の美容整形についての疑問を解決します

この記事の監修|
名古屋院 李 院長
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胸の美容外科手術を受けた後は、いつから下着を付けても良い?

バストの美容整形というと、豊胸の他、乳首を整えるものや縮小するものなど種類があります。手術の方法も、ヒアルロン酸を注入する手軽なものから抜糸が必要になるものまでさまざまです。術後の経過を良好にするためにも下着の着用にも気を配りたいところですが、いつから着用したら良いのでしょうか?今回は、バストの整形後、いつから下着をつけても良いのかについて解説します。

バスト整形の代表格「豊胸」は施術方法が多彩

当然のことながら、美容外科術後の経過は手術の方法によって異なります。そこで、バストの整形にはどのような施術方法があるのかをご紹介します。まずはバストの整形で圧倒的に多く見られる豊胸の施術について見てみましょう。

豊胸手術には、シリコンなどのバッグを挿入する方法、脂肪を注入する方法、ヒアルロン酸を注入する方法があります。バッグを挿入する施術が主に行われていて、これらは「バッグ挿入法」、「プロテーゼ法」とも呼ばれています。明確にボリュームアップしたい方や持続性を求める方に最適な方法で、施術の際は脇の下を切開してシリコンなどが詰まったバッグを入れることでバストを大きくしています。また、この時のバッグの入れ方によっても、「筋膜下法」、「乳腺下法」、「大胸筋下法」に分けられます。

筋膜下法は、乳腺と大胸筋の間にある筋膜の下にスペースを作ってバッグを挿入する方法です。大胸筋を剥がさずに行うことができるため、術後のダウンタイムが短く、バッグの型崩れを防ぎ、持続性を誇ります。この筋膜下法を主流としている美容外科クリニックが多く見られます。
乳腺下法は、乳腺と筋肉の間にバッグを挿入する方法。こちらも大胸筋を剥がさずに行うため、術後の痛みは少なくて済みます。ただし、バッグの縁の部分が浮くなどして段差が生じることが稀にあります。もともとある程度バストにボリュームがある方や脂肪がある方などに適した方法です。
大胸筋下法は、大胸筋を剥がしてバッグを挿入する方法です。筋肉の下に入れるため、バッグが入っていることがわかりづらくなりますが、他の方法に比べ術後の痛みが大きく、感触にも硬さが出てしまいます。

また、使用するバッグにも、シリコンの他、「生理食塩水」、「バイオジェル」など種類があります。主に使われるのはシリコンで、最近は技術が進歩したこともあり、姿勢に合わせて流動的に形を変えることができるようになったり、MRIなどに映らないようになったりしました。生理食塩水は人の血液と等しい浸透圧の代用血液のことで、もし体内で破れてしまったとしても人体に影響を及ぼすことはありませんが、現在ではあまり使われていません。

脂肪を注入する方法は、患者さん自身の太ももやお尻から脂肪を吸引し、それを胸に注入して行われています。バッグを用いる方法とは違い注射で注入するため、メスを使用する必要がなく身体への馴染みが良いのが特徴。下半身の脂肪吸引も同時にできるというメリットもあります。ただし、一度に取れる脂肪の量は800cc程度、注入できる脂肪量は320ccと限られています。脂肪が少ない方の場合は吸引できる量に限りが出てきてしまうため、注意が必要です。

豊胸手術には、ヒアルロン酸注射を行うという手軽な方法もあります。ヒアルロン酸はもともと体内にある成分で、事前に脂肪吸引などをする必要もないため、施術はわずか20分程度です。注入する場所が選べたり、数回に分けて注入することもできたりするなど自由がきくという点がメリットです。ただし、バッグを入れる方法や脂肪注入などに対し、ヒアルロン酸は持続期間が3年程と短くなっています。

豊胸以外にもある、バストの整形方法

上記では、さまざまな豊胸手術の方法をご紹介しましたが、胸の整形には、豊胸以外にも種類があります。次に、豊胸以外のバストの整形方法について見てみましょう。

・乳頭縮小術、乳輪縮小術
その名の通り、乳輪や乳頭のサイズを小さくする手術です。乳頭縮小術の場合は、もとの乳頭は残しながら余分な皮膚を切除して、サイズや高さを調整して縫合します。乳輪縮小術の場合は、乳頭の根元部分をドーナツ型に切除する方法と、乳輪の外側の皮膚をドーナツ型に切除する方法とがあります。

・陥没乳頭
埋まっている乳首を外側に出す手術です。乳首が陥没していると授乳時の妨げになったり乳腺の炎症になったりする原因にもなるため、この手術は見た目だけでなく機能面での改善にも役立ちます。常に乳首が陥没している「真性陥没乳頭」と刺激を与えると出てくる「仮性陥没乳頭」があり、状態によっても施術方法は異なります。基本的には乳頭を切開し、乳首を引き上げて縫合する方法で行われています。

・乳房縮小術
豊胸とは反対に、大きすぎる乳房を縮小する手術です。見た目を整える意味で受ける方も多いですが、バストが大きすぎることによって起こる、肩こりの緩和を目的にしている方も見られます。施術の際は、乳房の余分な皮膚や乳腺、脂肪を切り取ってバストを引き上げ、乳輪や乳頭の位置を上に調整した状態で固定します。乳輪の下を切って行われるため、乳輪下に逆T字の形で縫合することになります。

施術方法によって異なる、下着着用までの期間

上記の通り、バストの整形方法と言っても、方法は実にさまざまです。同じ豊胸手術にもメスを入れるものと入れないものがあるため、ダウンタイムにも差があります。

・シリコンバッグを挿入した場合
入れたシリコンバッグがズレないよう、術後3日間はバストバンドを装着して固定します。3日後からは、シャワーを浴びる際などはバンドを外すことができるようになりますが、それでもバスタイム以外は装着していなくてはなりません。手術から1週間後の抜糸を迎える頃には、バストバンドは外せるようになりますが、そこから3週間はスポーツタイプのブラジャーを着用する必要があります。この時はまだ固定されていないため、ワイヤータイプのブラジャーは装着しないよう注意しましょう。手術から1ヶ月が経つ頃にはシリコンも安定してくるため、ワイヤー入りのものを着けることができるようになります。

・脂肪注入による豊胸手術
シリコンとは違い、固定し続けないとズレてしまうということはありません。しかし、手術から抜糸をするまでの1週間はブラジャーの着用はNG。脂肪注入した箇所へ強い圧がかかると痛みが強くなってしまうことがあるためです。患部から麻酔液や血液がにじんでしまった時のために軽くガーゼを当てる程度にしておきましょう。抜糸の後はブラジャーの着用も可能になりますが、術後3ヶ月程は脂肪が吸収されていない状態が続くので、仕上がりの予定よりも大きなバストになっています。痛みを防ぐためにも、ゆったり目のものを着けておくと良いでしょう。

・ヒアルロン酸による豊胸手術
手術の直後から装着することができますが、バストが潰されないよう、ゆったり目のものを選ぶことが大切です。

・乳頭・乳輪の縮小や陥没乳頭
乳首を縫合してあるため、傷跡を圧迫したり擦ったりすると痛みが生じます。特に抜糸までの期間は痛みが強めに出るため注意しましょう。抜糸が済めば状態が安定してきますが、術後1ヶ月はきつ目のブラジャーは避けるなどの配慮が必要です。

・乳房縮小の手術
麻酔をするなど比較的大掛かりなものになるため、こちらも術後1ヶ月はワイヤーなしのブラジャーを着用するようにしましょう。様子を見ながら、1ヶ月後からはワイヤーの入ったものも着用可能です。

ダウンタイムや下着着用までの期間は、まずは医師に確認してみよう

バストの手術にも、メスを使うものと使わないもの、ダウンタイムが長いものと長くないものがあることがわかりました。また、同じ施術方法であっても、切除をする範囲などによっても術後の経過は異なります。そのため、上記の説明を目安と考えいつから下着をつけるのか、まずは手術のプランを立てる際に美容外科の担当医師に相談してみることから始めてみましょう。